メインレースの考え方
新潟11R 弥彦S(3勝クラス)
2020年まで2勝クラスとして行われていた弥彦特別が3勝クラスに昇格し、弥彦Sとなったのが2021年。2001年以降に新潟芝外1800mで行われた牡牝混合の4歳以上・3勝クラスは2021~23年の弥彦Sなので、今回は過去3回をデータ対象として、好走共通項を探すことにしたい。
まず、芝1600m以上の3勝クラス以上で③着以内がある馬は過去3回すべてで連対している。同級以上での好走歴がある馬は評価したい。
今回のメンバー中、芝1600m以上の3勝クラス以上で③着以内があるのはウヴァロヴァイト、カランドゥーラ、ケイアイセナ、コスモサガルマータ、スミ、セレシオン、マテンロウアレス、ルドヴィクスとなる。
コース実績の面では、新潟芝外1800mで③着以内があった馬が過去3年すべてで連対している。今年はウインシュクラン、エピプランセス、カランドゥーラ、ケイアイセナ、マリネロ、ルージュアルル、ルドヴィクスが該当だ。
過去3年で連対した馬は、いずれも中6週以内での臨戦だった。こちらはケイアイセナ、バールデュヴァン、フォラブリューテ、マテンロウアレス、ルージュアルル、ルドヴィクスが該当した。
以上3点を弥彦Sの好走共通項として扱い、該当した馬を整理すると、複数で該当したのがカランドゥーラ、ケイアイセナ、マテンロウアレス、ルドヴィクスで、ケイアイセナ、ルドヴィクスがフルマークとなった。
ケイアイセナは芝3勝クラスが直線平坦コースだと③②着で、3ヶ月ぶりの前走(京都芝外1800m)は前半4F48秒3のペースで逃げ、0秒1差②着に粘った。新潟芝外1800mは①②①着で、コース替わりは問題なさそう。芝1800mは決着時計が1分44秒8以上で[3.1.2.0]、1分44秒2以内で②⑪着なので、適度に時計がかかればベターか。
なお、過去3年の弥彦Sは良馬場だった近2年が1分45秒9~1分47秒2、稍重馬場だった2021年は1分48秒0で決着している。
ルドヴィクスは新潟芝外1800mが①①②②着で、昨年の弥彦Sはハナ差②着に入った。2ヶ月ぶりの前走は中山芝2000mで0秒4差④着に入っていて、3勝クラスで中4~5週だと⑦②②⑩着と悪くないから、実績のあるコースでの中5週で前進を期待するのは悪くないのではないか。芝1800mは4角3番手以内で①⑦③①②②着、4角7番手以下で⑨⑦⑧⑩着なので、スムーズに先行できれば。
カランドゥーラは左回りの芝1800mが①③⑤①着で、このコースは2勝クラスを勝った7走前以来となる。現級では6戦して馬券圏内がないが、芝2000m以上や中山だった。休み明けでの1勝クラス②着がある馬だが、現級での休み明けは⑨⑥⑭着で、今回は2ヶ月ぶりがポイントになりそう。
マテンロウアレスは直線平坦の芝3勝クラスが③⑦⑦②着で、そのうち新潟は外回りの芝2000mで一戦して③着。直線平坦の芝は[1.2.1.3]で、そのうち1800mは2勝クラスを勝った8走前(小倉)だけとなる。前走は中山芝2000mで逃げ失速となったが(⑪着)、ふた桁着順の次走でも現級で馬券圏内があるから、このコースで先行力を活かせれば変わっても不思議ないだろう。
セレシオンは芝3勝クラスが②③②着で、前走(中山芝2200m)は序盤で先団直後に控え、勝負所で進出してメンバー2位の上がり34秒8を計時した。芝1800mは初めてだが、新潟芝は①②着で、外回りの芝2000mで現級②着がある。半兄ピオネロは芝1800mで4勝しているから、この距離でもスムーズに動ければ連続好走があっても良さそう。過去3勝は9頭立て以下の時で、12~18頭立てでは⑦⑪②③②着だから、16頭立てで勝ち切れるかがポイントか。
スミは過去3勝をダートで挙げている馬だが、芝3勝クラスは④③③着で、前走(東京芝1800m、③着)はメンバー2位の上がり33秒1で③着に入った。角田河騎手とは③②④③着と悪くない。前走は休み明け2戦目で馬体重が14kg減(468kg)となったが、2走前に休み明けでの現級③着があり、その時が482kgだから、3ヶ月ぶりでも馬体が回復すればベターか。
マリネロはブリンカー装着時が③③①①着で、2勝クラスへの昇級戦となった前走(小倉芝2000m)はハンデ53kgで中団に付け、メンバー2位の上がり35秒6で差し切った。過去3勝は芝2000mで挙げているが、新潟芝の外回りコースは1600~1800mで②②着。今回は2ヶ月半ぶりで、過去の休み明けは①③⑩②⑤着と悪くない。斤量56kgで1勝クラスを勝っている馬だが、今回は昇級での3kg増(53→56kg)がポイントになりそう。
コスモサガルマータは近3走が直線に坂のあるコースで⑬⑤⑤着だが、前走(阪神芝外1800m)はメンバー2位の上がり33秒7を使うも前残りの流れになっていた。直線平坦コースは[1.1.0.0]で、新潟芝外2000mは①着、京都芝外1800mの現級戦は②着。15~17頭立ての時が⑪⑮⑬着で、過去の馬券圏内は斤量56kg以下の時だから、16頭立てでの斤量58kgでもうひと押しがあるかがカギになりそう。
ちなみに、過去3年の弥彦Sでは当日の馬体重が500kg以上の馬が[1.3.1.4]で、3年すべてで連対している。今年のメンバー中、前走時馬体重が500kg以上なのはカランドゥーラ、コスモサガルマータ、バールデュヴァン、ルドヴィクスとなる。
◎ケイアイセナ
○セレシオン
▲ルドヴィクス