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桜花賞についてもたっぷり。今週から大庭騎手との対談スタートです!
2009.04.09

実は先週、エフテーストライクが出走を予定していたんですが、除外となってしまいました。もし出走していれば先生にお願いをして競馬に連れて行ってもらい、読者の皆さんも含めて喜びを分かち合いたいと思っていたのです。

そうです、僕個人的には、具合が良いと言いますか、ブッチャけそのくらいの自信があったんですよ。しかし残念ながら除外ということで、来週以降に仕切り直しとなりました。

今週からはいよいよ大庭(和弥騎手)との対談が始まります。今週の桜花賞へ向けての情報もたっぷりとお伝えできていると思いますので、さっそくどうぞ。


[西塚信人調教助手(以下、西)]今回の対談のゲストは大庭騎手です。それでは「お疲れーライス」ということで。

[大庭和弥騎手(以下、大)]そこから入るの?

[西]大庭氏は「お疲れーライス」を言わないね。

[大]乾杯ということで(笑)。


[西]あっ、そう言えば、この前、対談に出ていただきまして、ありがとうございました。

[大]これって、そのまま載るんですか?

[西]ほとんど、そのまま。だからオフレコの時は、ちゃんと『オフレコでお願いします!』って言ってください。

[大]分かりました。というか、どうやって見ればいいんですか?

[西]だから『サラブレモバイル』だって(笑)。この前も説明したでしょ。

[大]あとで教えてください。というか、この前の対談、やばくなかったですか?

[西]大丈夫。あなたよりも、(菊池)憲太に関してはたくさんメールが届いて、『頑張れ』という声もあれば、『甘すぎる』という叱咤もあったりして、実に様々な反応があったよ。

[大]そうなんだぁ。

[西]いやぁ、まだ大仲の大庭じゃないね(笑)。

[大]まあ、ボチボチということで。

[西]本当は、どうして騎手を目指したのかという話とかから入ればいいのだろうけど、掲載されるのが桜花賞の週なんだよね。

[大]そうなんだ。

[西]大庭と言えば、カツヨトワイニングでしょう。ファルコンS(2着)の時は大仲で大騒ぎしちゃったよ。自信あったの?

[大]自信…それはなかったですね。それよりも、返し馬で右の手綱が何かの拍子に外れちゃったんですよ。

[西]マジで!?(爆笑) それ何で止まるの?

[大]なぜですかね。

[西]技術を駆使して?

[大]駆使しましたね。

[西・大](大爆笑)

[大]どうやったら止まるかというのを瞬時に判断したわけですよ。キャンターにおろすときにはハミを掛けず、プラッとした感じで行って、向正面で止めようと思ってクッと手綱を引っ張ったら、右だけスポッと抜けちゃったんですよ。一瞬、どうやって止めろって言うんだと思いました(笑)。

[西](爆笑) それで真っ先にひらめいた対処法は?

[大]真っ先に浮かんだのは、飛び降りるということです。でも、放してしまうわけで、除外になってしまいますからね。

[西]でも、普通に考えれば飛び降りるしかないよな。

[大]でも、ホント危ないっすからね。

[西・大](爆笑)

[大]ホント危険ですから(笑)。

[西]確かにね(笑)。それでどうやって止めたの?

[大]左は手綱、右はタテガミを持ってですね。それで、いつものように左をいじりながら、左に向けてラチを使って止めました。

[西]じゃあ、それがなかったら勝ってたんじゃねぇの?(笑)

[大]そうかもしれないっすね(笑)。

[西]話を戻すけど、本当にまったく自信はなかったの?

[大]なかったですね。正直、あのメンバーで厳しいかなぁという思いはありました。

[西]そこで、大庭の得意技のセコ乗りというわけだ(笑)。

[大]まあ、いかにひとつでも上にという意識ですよね(笑)。

[西]あの時、確か5枠だったよな。

[大]確か10番でしたから、5枠?

[西]じゃあ、決め打ちしていたところはあったんだ?

[大]いや、イメージとしてはもっとスタートで出る予定だったんですよ。それで少し気合いを付ければ、真ん中くらいには行くようなイメージでした。

[西]前々のセコ乗りを狙ったわけね。

[大]そうっす。

[西]やはり、前々のセコ乗りが理想だもんね。

[大]だから、そうですって。

[西・大](大爆笑)

[西]セコ乗りについては後にするとして、やはり前々でのセコ乗りなんだ。

[大]スタートが出れば可能なんですよ。

[西]自ら出ることができればね。ただ、ファルコンSでは出なかったからね。

[大]そうです。だから、結局、後ろからになってしまったんです。またそこから、ハミが掛かっていかなかったので、もう黙ってセコ乗りですよ。

[西]内に進路を取るわけね。

[大]はい。でも中京って難しいんですよ。

[西]難しいって、セコ乗り的にということ?(笑)

[大]そう、セコ乗り的にですよ(笑)。外へ出した方が良いんだろうなぁ、と思っているうちに直線に向いてしまうというか。あの時も直線に向いてしまっていましたから。もう外へ出しても遅いって。

[西](笑) でも、また、内がパカッと開いたからね。

[大]そうですね。みんなが勝ちに行って、外へ持ち出しましたから。

[西]なるほどね。でも、ブッチャけ、勝ったと思ったでしょ?

[大]思いましたね。追った瞬間の反応がまた抜群だったんですよ。

[西]一旦、抜け出したよね。

[大]すごい脚があったんですよね。

[西]「やったぁ」と思ったんだ。

[大]思いましたね。でも、やっぱり止まる気もしていたんですよね。

[西](爆笑) なぜ?

[大]そこまで長く良い脚が使えないタイプということは、前に乗っていた時から分かっていたんですよ。

[西]一瞬なんだ?

[大]一瞬なんですよね。だから、いかにその脚を使った時に邪魔をしないで、できるだけ前に行けるかという感じなんですよね。

[西]それにしても、ブッチャけ、驚いたぁ。

[大]上手く行きましたね。

[西]いやぁ、声が出た。一瞬見失ったんだけど、『内からカツヨトワイニング』というアナウンスが聞こえた時には、『大庭!』って叫んでたね。でも、2着かぁ(笑)。

[大]そこが大庭なんでしょうね。

[西]本番に向けてはどうなの?

[大]ブッチャけ、いや普通に考えれば厳しいでしょう。

[西]でもさ、ここでファンの皆さんに8着にカツヨトワニングが来たら勝ちだぁ~と言っておいた方が良くないか?

[大]8はあると思います。前回と同じ競馬ができれば、それは全然あり得るというか、やれますから。その上を目指して頑張りますよ。


[西]それにしてもG1良かったなぁ。平地のG1は初めてだったよね?

[大]そうです、平地は初めてです。

[西]緊張してる?

[大]いや、特に緊張しないですね。というか、毎レース緊張しているんですよ。あくまでレースと言いますけど、それぞれの馬がいて初めて成立するわけで、いかに走らせるかというか、その馬の力を引き出すかということじゃないですか。

[西]そうだよね。

[大]だから、チャンスがあると思えば緊張しますし、たとえ厳しいと思っていたとしても、レースである限り、どのレースであっても緊張はしますよ。

[西]カツヨトワイニングは、ブッチャけ、重賞取れると感じさせられる存在だったの?

[大]ブッチャけちゃうと、そういう感覚はなかったです。もっと言えば、いまでも印象としては変わらないですよ。乗り味もそれほど良いというタイプではありませんし、切れる味も一瞬ですからね。

[西]でも、一瞬の切れはすごいじゃない。

[大]そうみたいですね。

[西]というか、お前が乗ってるんじゃねぇかよ(笑)。


[大]確かに1200mで前半の半分をフワッと乗っていれば、周りとは違った脚を一瞬は使えるんですよね。

[西]そうか。じゃあ、大庭との相性の良さもあるわけだね。

[大]いや、それは分かりませんよ。

[西](爆笑) 『大庭汁』たっぷりでいい感じになってきたね。ブエタビスタと戦うんだよ。知ってる? ブエナビスタ。

[大]知らないです。

[西]本当に知らないの?

[大](村田)一誠さん?

[西]一誠さんじゃねぇよ(大爆笑)。何をわけの分からないことを言っているんだよ。一誠さんは勢司厩舎のヴィーヴァヴォドカという馬で、ブエビスタはアンカツさん。ちゃんとライバルたちを研究しないと駄目でしょう。あっ、他の馬とか関係ないのか。

[大]関係ないっす。自分の競馬をするだけですから。

[西・大](爆笑)

[西]誰がどこで動こうと関係ないのね。

[大]というか、考えると緊張するんですよ。

[西]何だよ、やっぱり緊張しているんじゃねぇかよ(笑)。

[大]やっぱり考えると緊張しますよ。イメージすると駄目なんですよね。リアルに感じちゃってドキドキしちゃう。

[西]あっ、そう。感じるままになんだ。

[大]障害とかイメージできません。いかに完走するかということだけを考えてスタートに向かいますから。

[西]それにしてもあの中京での切れ味はゾクゾクさせられた。

[大]同じように、周りが行って速くなって外を回してという展開になってくれれば、切れ味が活きるでしょうし、上へ行けるチャンスがより高くはなるでしょう。

[西]じゃあ、ポイントは一瞬の切れ味をどこで生かすかだね。

[大]そうです。どこで使って、そこでいかに邪魔をしないかです。

[西]話を壊しちゃうけど、根本的な話をしちゃえば、G1でセコ乗りする人っていないでしょう(笑)。やはり、人馬ともに一流が揃うわけで、勝ちに行く競馬をするよ。

[大]でも、そこでセコ乗りを期待するじゃないですか(笑)。

[西]俺はね。

[大]やっぱり期待してるじゃないですか。

[西]そりゃ、期待するよ。お前、いきなり武豊騎手と同じところで動いたら、そりゃ寒いでしょう。いいから、そこで動かなくてってね。

[大]それはどうかな。そのあたりはやってみないとわかりません(笑)。

[西]やってみないとって、おい(笑)。でも、楽しみだよ。どこで動くのか。どんな位置取りをするのか。

[大]意外と強気になるかもしれませんよ(笑)。

[西]意外と強気な攻めをしたら笑っちゃう。大外ブン回したら、超ウケるんだけど(笑)。

[大]あるかもしれなですよ(笑)。

[西]ところで阪神の平地で乗ったことあるの?

[大]ないんですよ。

[西]そうだよな。京都までだったんじゃないか。

[大]そうです。

[西]俺、よく知ってるだろ?

[大]そのあたりは『G1ジョッキー』で予習します。

[西]『G1ジョッキー』って、ゲームだろ(笑)。

[大]いや、結構リアルですから。乗っている格好は違いますが、コースの感じは予習に繋がる感じですよ。

[西]大庭って、本当に面白いね。

[大]そう言っていただけると嬉しいです。

[西]というか……。


対談の第1回はここまでとなります。いかがだったでしょうか。『大庭汁』たっぷりのスタートとなっていると思いますが…。

来週の対談の第2回目をお楽しみに、そして、今週の桜花賞でのカツヨトワイニング&大庭も応援してあげてください。

最後になってしまいましたが、先週、蛯名信廣先生が突然の事故により、その命を落とされました。

個人的に、牧場で働いていた時から声を掛けていただき、亡くなる2日前にも厩舎の周りで運動をしていた時に『新しい厩舎は慣れたかい』と話しかけていただいたばかりだったのです。

口数は決して多い先生ではありませんでしたが、優しくて、本当に良い人だっただけに、言葉にならないくらい残念です。

実は、その事故現場に居合わせた人たちの多くが、応急処置が適切に行われた様子がなかったと言うのです。

あまり知られていないことですが、トレセン内の馬場には、それこそタレントの松村邦洋さんが救助されたAEDが設置されておらず、本物の救急車はトレセンに入って来られないというのが現在のルールです。

一応、トレセン内に救急車と同じ車はありますが、これはトレセン内しか走ることができず、実際に事故が起きた時には、この救急車もどきでトレセンの入り口まで搬送し、そこで本物の救急車に載せ替えられるという手順が踏まれているのです。

ただでさえ、危険性が高いとされる職業、職場であるのに、AEDもなければ、救急車も常駐していない環境は、どう考えてもおかしいでしょう。

今回の事故を教訓として、救急体勢の早期確立を目指すことが、残された我々の責任だと思うのです。

最後になりましたが、蛯名先生のご冥福をお祈りさせていただきます。合掌

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