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今年から皆さんの疑問、質問を「指令」として受け付けます!
2013.1.10
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あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

さて、さっそくですが、今年からは対談に加えて、ユーザーの皆さんや編集部から疑問、質問を「指令」という形で受け、調べたり、突撃取材をしたりしながらお答えしていくというコーナーをはじめさせていただくことになりました。

某テレビ局の“突撃となりの晩ご飯”ではありませんが、『西塚信人の突撃厩舎の真相』という感じです(笑)。

今回はその初回として、編集部から「レース前の追い切りが行われる曜日は水曜、木曜のそれぞれがあるが、追い切る曜日が違うのはなぜか説明せよ」という指令が来ました。

レースに向かって行われる追い切り。新聞などでも“○○が抜群の動き”などの見出しが躍るのは木曜日の朝が多いです。ということは、水曜日に追い切りが行われていることがとても多いんですね。

ただ、金曜日の朝刊に記事が掲載されることがあることからも分かるように、木曜日に行う厩舎もありますし、馬もいます。実際、うちの厩舎でも水曜日だけでなく、木曜日に追い切りを行う場合もあります。

水曜日でなく木曜日に追う理由として、いろいろなケースがありますので、それぞれ説明していきます。

木曜日に追い切りを行うということの大きな理由として、レース日との関係があるはずです。うちの厩舎では、そうなんですよね。

実際、他の厩舎でも土曜日に出走する馬たちが木曜日に追い切りを行っているケースはほとんどないはずです。

それは、いま美浦で主流となっている調整の過程と関係があります。

例えばレース後だと、2、3日は楽をさせ、多くは引き運動のみにとどめる場合が多いです。同じように、追い切りの翌日も引き運動、もしくは角馬場でダクで調整するパターンが、かなり多くの厩舎で見受けられています。

そうなると、木曜日に追い切った馬が土曜日にレースとなると、金曜日に運動して翌日競馬、となってしまうんです。

ですから、土曜日にレースがある場合、所属馬の多くが木曜日に追い切りを行っている厩舎でも、その馬は水曜日に追い切りを行うことがほとんどのようです。

水曜日に追い切ったならば、木曜日に運動して、金曜日に馬場で乗って、レースに向かうという過程が可能となるからですね。

また、水曜日、木曜日ということだけでなく、1週前にびっしりとやっていたり、あるいは日曜日にびっしりとやっていたりして、当週に強い負荷をかけなくても良いケースもあります。馬の状態を受けて、水曜日、木曜日を決める場合もあります。

それ以外では、全休日明けの火曜日に15-15をやって、水曜日普通に調教を行い、木曜日に追い切りという負荷のかけ方をされる厩舎もあります。ただ、その場合、基本的には日曜日にレースがある場合になるでしょう。

日曜日に走るということであれば、木曜日に追い切って、金曜日運動で、土曜日に乗って、日曜日にレースと、土曜日に走る馬が水曜日に追い切りを行った過程と同じとなることで、むしろ木曜日に追い切る方が主流となっています。

余談ですが、木曜日に追い切った方が新聞に取り上げられるスペースが大きいから、という冗談も言われたりもしますね(笑)。

それ以外に外的な要因として、追い切る相手に関する都合、騎乗する騎手の都合、あるいは、水曜日は多くの馬が追い切りをかけて馬場が荒れるために、より良いコンディションを求めて木曜日に追うケースなどがあります。

逆に、敢えて荒れている馬場コンディションのなかで追い切りを行うことで、より強い負荷を求める厩舎もありますね。

話をまとめますと、追い切りの水曜日と木曜日の違いは、馬場コンディションや人的事情などもありますが、調整過程によるところが少なくない、ということですね。

こんな感じで、どんどん皆さんの疑問、質問にお答えしたいと思います。一見くだらないもの、突拍子もないものでもOKです。どんどんお送りください! もちろん、これまでやってきたような対談も平行して行っていきますので、こちらもご期待ください。

ということで、最後はいつも通り『あなたのワンクリックがこのコーナーの存続を決めるのです。どうかよろしくお願いいたします』。