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パドックを見て、ズバリ勝つ馬は分かるのか!?
2013.2.28
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今回は、PNまんぞうさんより、「パドックで他の馬たちを見て、ズバリ勝つ馬がわかるのですか」という質問が届きました。

まさにストレートな質問、ありがとうございます(笑)。

実は我々はパドックではなく、装鞍所でそのレースに出走する馬たち全頭を見ることになります。

以前にもお話をさせていただいたと記憶しているんですが、1000万円下から上のクラスの馬は、ブッチャけさせていただきますと、ほとんど力があるんです。

ここにいる馬たちというのは、オープン予備軍であり、そのままオープンまで突き抜けていける存在なんです。

それに、よく“馬っぷり”といわれる、馬自身の姿も良いですよ。

なかには、短い距離が向くとされるような、背中が短くて、筋肉のたくましさが目につくようなタイプがダート1800mに出走していて、「これで1800m大丈夫なんだぁ」と思うことはあります。

ただ、1000万円下より上のクラスの馬たちは、仕上げてきているということもあるのでしょうが、最低でも2勝している馬ですので、個人的には比較するのが難しいレベルだと感じます。

ブッチャけてしまいますが、なんでこの馬が?という馬はほとんどいませんよね。

逆に言えば、未勝利、500万円下になると、良い馬はやはり目に止まりますよ。

そういう馬は勝つことがとても多いですし、馬券に絡んできますね。

もちろん競馬ですから、いわゆる抜けた存在の馬が負けることもあります。そういうときはレースで何か不利があったり、あるいはイレ込んでしまっているなど、何か要因があることが多いです。

他の馬の様子は装鞍所で見ると言いましたが、ではパドックで何をしているのかというと、基本的にはパドックでは自分の馬に対して意識がいっていますので、ほぼ馬の様子を見ています。

オッズも一応見ますよ。思ったりより人気がないなぁと思うと、前にレースのオッズだったりするんですよ(笑)。

ただ、またしてもブッチャけますが、パドックの時点では既に勝負あったといいますか、修正できることなんてほとんどありません。

体重が大幅に減ってしまった馬に対して、体重を戻すことができるわけではありません。またその逆もそうで、なるべく平常心で競馬に送り出せるように努めることしかできないんですよね。

あと、これは死んだうちの父親に唯一言われたことなんですが、ここで蹄鉄を良く確認しなければなりません。

鉄の緩みやズレてしまっていた場合、ゲート裏で修正できないことはないのですが、ほとんどの馬がレースに向けてテンションが上がっていますので、より早い段階で対応した方が良いでしょう。

それと、ここで馬装具の確認も忘れてはいけません。鞍や頭絡などの装具の点検を念入りにします。

また、騎手の方を乗せるとき交わす会話というのも、実はとても重要なんですよ。先生がいれば良いのですが、臨場となるときは、その責任はとても重いんです。

例えば、“モタれる”と伝えたとします。そのことで、コース取りに影響を及ぼす可能性があり、それによって勝敗が左右されることがあるわけですよね。

他にも、“掛かるところがある”と伝えれば、良い位置を取りたくても、敢えて行かないという可能性が出てくるわけですよ。

騎手の方々も、情報を得たいということで聞いてきます。そこで発した我々のひと言が、騎手の判断に影響を与える、あるいは判断を鈍らせる可能性があるわけです。

どのようなことを、どのように伝えるかというのが、僕自身としては臨場していて一番気を遣う部分かもしれません。

これは僕自身の感覚なのですが、僕が臨場したときに松岡が良く勝つんですよ。

別に特別意識しているわけではないんですが、感覚的に理解してもらえるというか、阿吽の呼吸みたいなものがあるように思うんですよね。

田辺だったらこう言った方が良いであるとか、ノリさんだったら、蛯名さんだったらと、こちらも考えて伝えるようにしています。

引き上げてきたときに、「こう言われたからこうした」という話をされることがあるんです。これこそが、パドックで交わした言葉がレースに影響しているという証明に他ならないわけです。

もちろん馬を無事に送り出すということは大切ですが、調教助手として臨場するときには、伝える言葉にも気を遣っています。

質問から少しズレてしまいましたね(苦笑)。

話を戻すと、もちろん自分だけでなく、他の調教師さんや調教助手の方々も、装鞍所で他の馬を見ています。ですが、お互いに“貴方のところはデキが良いですね”というような会話が交わされることはほとんどありません。

でも、レース後に“装鞍所で良かったよね”という会話が聞かれることはあります。ですから、他の馬を見てはいます。

とは言っても、我々は馬券を購入するわけではありませんからね(笑)。

ファンの皆さんには、ぜひパドックを見て、返し馬まで見て、状態を判断して馬券を購入していただければと思います。

いただいた質問の答えとしては、ズバリ分かるわけではありませんが、やはり状態に関しては馬を見ることで把握できる、と個人的には思っています。

毎度のことながら長くなってしまい、どうもすみません。

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