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今回から中谷雄太騎手をゲストにお迎えして、対談をお送りします!
2013.9.5
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中谷雄太騎手…以下[中]
西塚信人調教助手…以下[西]

[西]今回は中谷雄太騎手をお迎えして対談をお送りさせていただきます。よろしくお願いいたします。

[中]よろしくお願いいたします。


[西]今回は骨折されてしまった(6月23日東京7Rで落馬負傷)ということですが、大丈夫ですか?

[中]骨は折れてしまいましたが、心は折れていません。

[西]あれ、折れてなかったか(笑)。

[中]折れてませんから。

[二人](大笑)

[西]中谷さんは、友達と呼べる数少ない騎手の1人ですので、今日は失礼なことを言ってしまうかもしれません。

[中]本当に失礼なことを言うよねぇ(笑)。

[西]まずは今回のアクシデントですが。あれ、ゲートが開く前の段階で落馬負傷をするとJRAから発表されないよね。

[中]あっ、そうかもしれない。

[西]レース中だと発表されるのに、乗り替わりは発表されても、落馬負傷というのは発表されないと思う。

[中]レース中は馬券に関係するけど、ゲートが切られる前は馬の方は出走することになるからでしょう。あと、0.01秒早くゲートが切られていれば、出ることができていたんですよ。

[西]個人的には聞いているんだけど、どういう状況だったか説明してください。

[中]ゲートに難がある馬で、注意はしていました。ただ、うーん、タイミングが合わなかったというか、立ち上がってしまい、後ろに飛ばされてしまったんです。そのまま飛べれば良かったのですが、どこかに接触したのでしょう、左足だけ馬とゲートの間に残ってしまいました。

[西]吊るされてしまう形になってしまったわけだ。

[中]あの時間、長かったぁ。

[西]今回のような場合、公傷というか、保障とかってどうなっているの? 手術して入院もしているよね。

[中]JRAが、入院している期間と休んでいる期間は保障してくれます。

[西]毎月給料日みたいに振り込まれてくるの。
[中]そう。ただ、いろいろお金がかかりますし、税金なんかあったら大変ですよ。やはり乗り役は乗っていないと駄目なんだと痛感させられます。

[西]そっか。

[中]どんな馬でも、乗っていなければいけないし、乗り続けることの大切さに気づかされます。馬に乗せてもらうことで、稼がせていただいているんだということを再認識させられます。復帰したら、また1頭1頭、これまでにも増して大事に乗っていくつもりです。

[西]こんなに長く休んだのって、腰痛を患ったときくらいだよね。

[中]あのときは約4ヶ月。今回も同じくらいかな。

[西]休んでいるというイメージがないんだよ。

[中]いつも元気に頑張っている、その存在感しかないんだから。

[西]存在感しかないんだよね(笑)。

[中]失礼だぞ(笑)!

[西]毎朝攻め馬も乗り続けていて、いつも馬の上にいるという印象が強いからね。いまだと、6時くらいの時間に追い切りをやるのに、誰か騎手を乗せてスタンドに行くと、いろいろな騎手がいるなかで、中谷さんはだいたい乗っていらっしゃいますよね。

[中]需要があることに感謝していますよ。

[西]攻め馬というか、調教をよく頼まれるのが中谷さんですが、これは読者の人たちにぜひお伝えしたい。それは、中谷さんが凄いということです。

[中]なんだよ、気持ち悪いなぁ(笑)。

[西]いや真面目にね、自分は騎手じゃないから、競馬に乗ったことがないし、どこが凄いとか言われてもわからないわけですよ。例えば、ノリさんが凄いと言われても本当のリアリティはわからなかったりします。

[中]俺たちはこれでもかと感じますよ。

[西]そう、それだよ。それは雄太が騎手だからだよ。最近、ウチの厩舎の馬たちに乗っていただいて、少しわかったかなと感じるとことはある。でも、他の厩舎の馬についてはわかり難いし、やはり究極のところは実感できなかったりするわけですよ。言いたいことはわかるよね。

[中]わかるよ。

[西]ただ、調教は自分でも乗るし、実感できる部分があるわけですよ。馬づくり、発言、考え方、そして調教師に対する態度のデカさ(笑)というのは素晴らしいですよ。

[中]止めていただけますか(笑)。

[西]毒づきね(笑)。

[中]毒づいているわけではないんですよ。信頼関係だと思っています。こちらの技術や感覚を信用して依頼していただいていると思うからこそ、少しでも馬が良くなればとこちらも真剣に頑張れるんです。その関係においてお互いが、お互いを信頼できてこそ、初めて良い結果になるわけでしょう。こちらは良かれと思って言うのですが、そうじゃない方々もいらっしゃるわけですよ。お互いの考え方を伝えて、それでも駄目ならばフェイドアウトということになります。

[西]西塚厩舎時代、最後まで一緒に仕事をしてもらいましたが、いま思えば当時何も知らない僕と、よく付き合ってくれたと思いますし、申し訳なかったと思います。

[中]入って1年だったから仕方がないと思っていたし、今ここまで上手い下手は別にして、良い感じだと思っていますよ。

[西]ありがとうございます。雄太という単勝万馬券となったハナタツマキを思い出します。

[中]あれは奇跡だった(※06年6月18日福島8R。15頭中14番人気で1着に入り、単勝21420円をつけた)。

[西]あの頃はもう無我夢中で、全く余裕がなかった。いまにして思えば恥ずかしいですし、もっとなんかできたんじゃないかと思うわけですよ。

[中]あの時点で、馬の考え方や取り組み方について、あなたに多くは求めていませんでした(笑)。

[西]そりゃそうだろうけどさ。それでも思うところはあるわけですよ。雄太は騎手。乗るということは正直わからないけど、上手くて当たり前だったりする。でも、馬へのジャッジ、あるいはそこで起こっていることに対するジャッジはさすがというか、凄いと感じるんですよ。それがいまになって、「あのときの話だぁ」というように、実感させられるわけです。

[中]状態の把握という部分だよね。

[西]僕で言えば、上手い下手という部分ではなく、そういうジャッジに関して尾関先生が信頼してくれていると思っていますよ。俺よりも上手な人ならば他にたくさんいますから。例えば、右トモがいまひとつだということを感じ取ることができるかどうか。またその程度や要因についてどうみているのかということですよ。

[中]上手い人がたくさんいるのは間違いないですよ(笑)

[西]間違いないよね(笑)。でも、そういうジャッジは中谷さんは凄い。

[中]凄いかどうかはわからないけど、乗る馬の状態について、感じ取れるすべてことから注意して見てはいますよね。

(来週に続く)

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