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調教師試験には、皆さんの方が詳しそうな問題も出るんです
2014.10.10
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1年間、この日を目指して頑張ってきた調教師一次試験が終わりました。

今回は3年目ということで、勉強してきた蓄積もあってでしょうか、みたことがある、やったことがあるというような問題が多くありました。

ただ、それらを正解できたかといいますと、残念ながらすべてを正確には答えられていなかったはずです。

そう考えると、終わって、もっと頑張れたはずだという思いは残ります。

もちろん、できる限りのことは頑張りましたよ。でも、もっとできたはずという思いが残るのも事実なんですよね。

少し調教師試験について話をさせていただきますと、この試験は設問に対して記述で答える形式となっています。

大きく分けて3つの分野から出題されるのですが、競馬法規や労働基準法などの法規関係、馬術と調教法、そして馬学、獣医学、そして衛生学といった全般にわたる分野となっています。

各分野からそれぞれにいくつか出題され、記述式で全部で20問以上設問があるので、それを60分以内で答えなければなりません。ですから、本当に時間が足らないんです。

今年は難しかったという声もあるようですが、僕自身の感覚としては、基本的な問題が多かった一方、設問そのものが今年は多い感じで、例年以上に時間的な余裕が全くなかったです。

その内容では、例えば施行規定において定める調教師免許の取り消しの条件であるとか、あるいは競走馬の拒否用件なども出題されていました。

あとは、馬術関係からの出題が多かったという印象があります。馬の重心に関する設問があったんですが、個人的にはそれがいまひとつ上手く答えられませんでした。

それと、以前ここでお話をした法定伝染病に関する設問があったんですが、これはおかげさまでしっかりと答えることができましたよ。他では、栄養素でマグネシウムや亜鉛の効果という設問がありましたね。

それと、我々の間では“競馬クイズ”と言われている問題が毎年あるんです。過去で言えば、ハットトリック産駒で海外G1を勝った馬の名を答えなさい、という問題もありました(※)。

※…ハットトリック産駒で最初にG1を勝ったのはダビルシム(11年にG1を2勝)。その後はキングデビッド、サパタなどがG1を勝っています。

そして今年は、トレヴの父とその父を聞いたり、ロードカナロアが昨年香港スプリントを連覇しましたが、もう1頭海外同一G1を連覇している日本馬は、という問題や、あとは昨年キズナが日本の3歳馬として3年ぶりに凱旋門賞に挑戦しましたが、3年前に挑戦した馬は、という問題もありました。海外に関する質問が多かったように思います。

これらの質問は競馬に詳しいみなさんはお分かりでしょう。こちらの答えは最後としましょう。

こういった問題について僕の周囲と話をすると、苦労されている方も少なくなかったようです。このあたりはみなさんの方が正解率は高いんじゃないですかね。

某競馬雑誌で“問題流出”という見出しをみかけましたが、以前にもお話をしたように、問題はトレセンの総務課で誰でも購入できます。もっと言えば、みなさんも“28歳以上”をはじめとする拒否条件に当てはまらなければ、調教師試験を受験することができるんですよ。

これは騎手の試験も同じですし、僕の記憶では去年か一昨年に、調教助手及び騎手でない方が受験されていたはずです。

発表まで時間はありますが、どういう結果となってもまだ試験は終わっていませんので、継続して勉強しています。

また結果については、お伝えさせていただきますが、引き続き応援していただければと思います。

最後に答えですが、トレヴの父はモティヴェーターでその父はモンジュー、連覇した馬はエイシンプレストン(02~03年クイーンエリザベス2世C)で、3歳馬はヴィクトワールピサでした。

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