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ココロノアイは“全治3ヵ月以上”…実戦に復帰するまでにはどれくらい?
2015.6.9
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先週、ココロノアイが骨折してしまったことをお伝えさせていただいたところ、読者の方からツイッターで編集部宛にお見舞いのメッセージをいただきました。ありがとうございます。

今回は実際どのくらいの程度なのかということについて、またそれに関するJRAの制度についてお話させていただきます。

発表では「右第一指骨剥離骨折で全治3ヵ月以上」ということでした。これは簡単に説明しますと、骨の破片が剥がれた感じということなんですよね。

ちなみに、ダービー後に骨折が判明したリアルスティールも同じような症状だったようです。

これは時間が経てばほぼ完治しますし、手術をするとさらに予後が良いとされています。しかも、いまは手術の技術が進んで、回復までの時間も短くなっているんですよ。

この回復時間についてご説明しますと、今回は“3ヵ月以上”という発表でした。この“3ヵ月以上”という期間には理由があるんです。

以前ご説明させていただいたのを覚えている方々もいらっしゃるかもしれませんが、JRAには見舞金という制度があります。

これはレース、あるいはJRAの施設内での調教中に怪我をした馬に対して見舞金が支払われる制度です。怪我によって休養を余儀なくされることに対して、まさに“お見舞い”が支払われるんです。

そして、骨折などに関しては“3ヵ月”、“6ヵ月”、“9ヵ月”、“1年”、そして“能力喪失”と“死亡”と区分されます。期間によって、それぞれ支給される金額が違ってくるんですね。

そしてこの“○ヵ月”というのは、JRAの獣医さんが診察をして、それぞれ復帰するまでに要すると判断された期間ということなんです。

今回のココロノアイで言えば、レースに復帰するまでに3ヶ月、つまりは8月末から9月初旬にはレースを走ることができるということなのですよ。

だいたい、“3ヵ月”ならば1ヵ月、“6ヵ月”ならば2ヵ月程度、調教を休むというイメージですかね。

その後、復帰に向けて乗り込みが開始されます。その時間も含めての“3ヵ月”、“6ヵ月”などということなのです。

話は逸れますが、同じく見舞金の対象である屈腱炎に関しては少し違います。こちらは骨折のように症状によって完治までの時間に対して金額が決められているのではなく、一律9ヵ月という診断がくだされ、支給額も150万円と決められています。

極めて軽い症状であろうが、再起が危ぶまれる症状であろうが、全く変わらないのです。

なぜそのような基準になっているのかはわかりませんが、個人的にはほぼ完治することがないからということなのかな、と想像しています。

皆さんも、新聞などで“屈腱炎による放牧で1年ぶりの出走”、あるいは“2年ぶり”となるケースを見たことがあるのではないでしょうか。

この屈腱炎についてはまだまだお話しできることがありますので、改めてご説明させていただきます。秋、再びココロノアイらしいパフォーマンスをみせてくれることを、いまは待ちたいと思います。

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