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凱旋門賞の考え方

■出馬表
凱旋門賞(G1)
シャンティイ競馬場・芝2400m
10月2日(日)
日本時間23:05発走予定
G 馬名 性齢 重量
騎手 調教師  
1 12 ヴェデヴァニ 牡3 56
A.バデル 仏・A.ドゥロワイエデュプレ
2 6 ザグレーギャツビー 牡5 59.5
J.ドイル 英・K.ライアン
3 9 シルジャンズサガ 牝6 58
P.ブドー 仏・J.ゴーヴァン
4 7 シルバーウェーヴ 牡4 59.5
C.スミヨン 仏・P.バリー
5 13 タリスマニック 牡3 56
M.バルザローナ 仏・A.ファーブル
6 11 ハーザンド 牡3 56
P.スマレン 愛・D.ウェルド
7 2 ポストポンド 牡5 59.5
A.アッゼニ 英・R.ヴェリアン
8 1 ニューベイ 牡4 59.5
V.シュミノー 仏・A.ファーブル
9 5 ワンフットインヘヴン 牡4 59.5
C.デムーロ 仏・A.ドゥロワイエデュプレ
10 15 サヴォワヴィーヴル 牡3 56
F.ティリツキ 独・J.カルヴァロ
11 4 ハイランドリール 牡4 59.5
J.ヘファーナン 愛・A.オブライエン
12 10 ファウンド 牝4 58
R.ムーア 愛・A.オブライエン
13 3 ミグワール 牡4 59.5
O.ペリエ 仏・F.ヘッド
14 14 マカヒキ 牡3 56
C.ルメール 栗・友道
15 16 レフトハンド 牝3 54.5
M.ギュイヨン 仏・C.ラフォンパリアス
16 8 オーダーオブセントジョージ 牡4 59.5
L.デットーリ 愛・A.オブライエン
※表中Gはゲート番、馬は馬番。斤量はキロ。
※馬齢は主催者発表のものを記載。

※出馬表は『ゲート番』の順に表記しています。馬券を買う際は『馬番』での購入となりますので、お間違いのないようにご注意ください。

■前走
G 馬名 前走
1 ヴェデヴァニ 16.9.14チュレンヌ賞(準重賞)③
2 ザグレーギャツビー 16.8.17英インターナショナルS⑥
3 シルジャンズサガ 16.8.28ドーヴィル大賞②
4 シルバーウェーヴ 16.9.11フォワ賞①
5 タリスマニック 16.9.14チュレンヌ賞(準重賞)①
6 ハーザンド 16.9.10愛チャンピオンS⑧
7 ポストポンド 16.8.17英インターナショナルS①
8 ニューベイ 16.9.10愛チャンピオンS④
9 ワンフットインヘヴン 16.9.11フォワ賞④
10 サヴォワヴィーヴル 16.8.28ドーヴィル大賞①
11 ハイランドリール 16.9.10愛チャンピオンS⑦
12 ファウンド 16.9.10愛チャンピオンS②
13 ミグワール 16.9.9スルビエ賞(条件戦)①
14 マカヒキ 16.9.11ニエル賞①
15 レフトハンド 16.9.11ヴェルメイユ賞①
16 オーダーオブセントジョージ 16.9.11愛セントレジャー②
※表中Gはゲート番。

■血統
G 馬名 父名(系統)
母父名(系統)
1 ヴェデヴァニ Dubawi(ミスタープロスペクター系)
Unfuwain(ノーザンダンサー系)
2 ザグレーギャツビー Mastercraftsman(デインヒル系)
アントレプレナー(サドラーズウェルズ系)
3 シルジャンズサガ Sagamix(リファール系)
Saint Cyrien(クラリオン系)
4 シルバーウェーヴ Silver Frost(グレイソヴリン系)
River Mist(リヴァーマン系)
5 タリスマニック Medaglia d'Oro(サドラーズウェルズ系)
Machiavellian(ミスタープロスペクター系)
6 ハーザンド Sea The Stars(ダンチヒ系)
ザール(ミスタープロスペクター系)
7 ポストポンド Dubawi(ミスタープロスペクター系)
Dubai Destination(ミスタープロスペクター系)
8 ニューベイ Dubawi(ミスタープロスペクター系)
Zamindar(ミスタープロスペクター系)
9 ワンフットインヘヴン Fastnet Rock(デインヒル系)
パントレセレブル(ヌレイエフ系)
10 サヴォワヴィーヴル Alderflug(サドラーズウェルズ系)
Monsun(ブランドフォード系)
11 ハイランドリール Galileo(サドラーズウェルズ系)
デインヒル(デインヒル系)
12 ファウンド Galileo(サドラーズウェルズ系)
Intikhab(ロベルト系)
13 ミグワール Sea The Stars(ダンチヒ系)
Kingmambo(ミスタープロスペクター系)
14 マカヒキ ディープインパクト(サンデーサイレンス系)
フレンチデピュティ(デピュティミニスター系)
15 レフトハンド Dubawi(ミスタープロスペクター系)
Singspiel(サドラーズウェルズ系)
16 オーダーオブセントジョージ Galileo(サドラーズウェルズ系)
Gone West(ミスタープロスペクター系)
※表中Gはゲート番。

■有力馬分析
ポストポンド
昨年7月のキングジョージから6連勝中で、R.ヴェリアン厩舎に転厩してからは4戦4勝。連覇がかかっていたキングジョージは呼吸器系疾患で回避したが、2走前のコロネーションCではファウンド(②着)に4馬身半差、前走の英インターナショナルSは直線で外に膨れる場面がありながらハイランドリール(②着)に1馬身1/4差をつけている。

マカヒキ
ルメール騎手とは3戦3勝、芝2400mは2戦2勝。前走のニエル賞は道中で落鉄するアクシデントがあったとのことだが、超スローペースの中で折り合いをつけて差し切り1番人気に応えた。過去10年の凱旋門賞で、同年のニエル賞で1番人気①着の馬は[1.0.2.1]。

ファウンド
今年は芝G1で5戦してすべて②着。芝2400mのG1は[1.2.0.1]で、唯一の馬券圏外が昨年の凱旋門賞(⑨着)だが、この時は直線で前が詰まって騎手が立ち上がるような場面があり、満足に追えなかった。前走・愛チャンピオンS②着からの臨戦は昨年と同じとなる。

ハーザンド
前走の愛チャンピオンSは道中で他馬と接触して脚に外傷を負った影響もあってか、中団から伸び切れず⑧着。今年の英ダービー(芝12F10Y)、愛ダービー(芝12F)を制しており、距離延長は好材料か。過去10年の凱旋門賞で、同年の英ダービー馬は⑩①①⑦⑦①着。

ニューベイ
フランス国内での芝2000m以上は[4.0.1.0]で、シャンティイでは仏ダービー(芝2100m)を勝ち、昨年の凱旋門賞は③着に好走している。今年はG1で⑥④着だが、3走前のイスパーン賞は7ヵ月半ぶり、前走の愛チャンピオンSは初のフランス国外のレースだった(今回は中2週)。

オーダーオブセントジョージ
初重賞制覇を飾った昨年の愛セントレジャートライアルS(芝14F)以降、芝14~20Fで①①①①①②着。芝8Fで初勝利を挙げた馬だが、重賞での連対はすべて芝2800m以上で、芝2400mは今回が初。

レフトハンド
初の芝2400mとなった前走のヴェルメイユ賞は好位の外目につけ、直線は先行馬の外から差し切って初のG1制覇。3走前の仏オークスでは、凱旋門賞でも上位人気が予想されたラクレッソニエール(回避)と半馬身差の②着に好走している。過去10年の凱旋門賞で、前走でヴェルメイユ賞を制した3歳牝馬は①⑦⑨①着。

シルバーウェーヴ
今年5月以降は②③①①着で、2走前のサンクルー大賞で初のG1勝ちを飾り、前走は前哨戦のフォワ賞を制した。サンクルー大賞の②着馬イラプトは次走のキングジョージハイランドリールから4馬身半ほど離れた⑤着に敗れている。過去10年の凱旋門賞で同年のフォワ賞勝ち馬は[0.2.0.5]で、②着はいずれもオルフェーヴル

ハイランドリール
前走の愛チャンピオンSは直線半ばで先頭に立つも、ゴール前で一気に後続に交わされて⑦着。今年のキングジョージで逃げ切り勝ちを収めた馬だが、今年はポストポンドと2回対戦していて、ドバイシーマクラシックでは④着、英インターナショナルSでは②着に敗れている(ポストポンドはどちらも勝利)。

■凱旋門賞の考え方
今年の凱旋門賞はロンシャン競馬場が改装のため、95回目にして初めてシャンティイ競馬場での施行となる。

日本国内で発売される馬券のオッズは日本独自の計算となるが、参考として海外ブックメーカーのオッズを見ると、1番人気はポストポンド、2番人気にマカヒキ、以下、ファウンドハーザンドニューベイなどが続く形となっている。

過去の凱旋門賞を振り返ると、前走好走馬の成績が良く、近10年で③着以内に入った延べ30頭はすべて[1]前走が重賞で③着以内か、前走がG1で⑤着以内だった。これは必須条件と考えてもいいのではないか。

今回のメンバーでは、シルジャンズサガ、シルバーウェーヴ、ポストポンド、ニューベイ、サヴォワヴィーヴル、ファウンド、マカヒキ、レフトハンド、オーダーオブセントジョージが該当する。

また、過去10年の勝ち馬のうち、9頭は[2]同年9月に芝2000~2400m(芝10~12F)の重賞で出走歴があった馬で、唯一該当しなかった10年(勝ち馬ワークフォース)も前走のフォワ賞(9月12日)で②着となっていたナカヤマフェスタが連対(②着)している。

今回のメンバーでは、シルバーウェーヴ、ハーザンド、ニューベイ、ワンフットインヘヴン、ハイランドリール、ファウンド、マカヒキ、レフトハンドがこれに該当する。

昨年は英ダービーを3馬身半差で制していたゴールデンホーンが優勝したが、近年の凱旋門賞優勝馬はある程度の着差を付けてのG1制覇があったタイプが多く、近10年のうち9年では、[3]近1年以内に2馬身差以上をつけてG1勝ちがあった馬が優勝している。例外年でもそのタイプが②着となっており、今年これをクリアするのは、ポストポンドオーダーオブセントジョージの2頭になる。

今年はシャンティイ競馬場での開催なので、血統傾向には違いが出るかもしれないが、ロンシャン競馬場での凱旋門賞では、[4]父か母父にサドラーズウェルズ系ダンチヒ系(デインヒル系)がある馬が近10年のうち9年で優勝していて、例外年でも②着となっている。その2系統を持つ馬にも注目しておきたい。

以上4点を凱旋門賞の好走ポイントとして扱い、まとめると次の表の通りになる。

G 馬名 [1] [2] [3] [4]
1
ヴェデヴァニ        
2
ザグレーギャツビー      
3
シルジャンズサガ      
4
シルバーウェーヴ    
5
タリスマニック      
6
ハーザンド    
7
ポストポンド    
8
ニューベイ    
9
ワンフットインヘヴン    
10
サヴォワヴィーヴル    
11
ハイランドリール    
12
ファウンド  
13
ミグワール      
14
マカヒキ    
15
レフトハンド  
16
オーダーオブセントジョージ  
※表中Gはゲート番。

3つの条件に該当したのはファウンド、レフトハンド、オーダーオブセントジョージの3頭となった。

ファウンドは今年に入って[1.5.1.0]で、前走の愛チャンピオンS(②着)ではアルマンゾルに敗れたものの、ここに出走しているニューベイ、ハイランドリール、ハーザンドらに先着している。

昨年の凱旋門賞(⑨着)は直線で前が詰まってスムーズさを欠いたもので、スムーズに運べればチャンスがあっていいはずだが、この馬自身②着が多いこと、そしてガリレオ産駒凱旋門賞で[0.0.2.18]という成績である点がどうか。R.ムーア騎手とのコンビでは[3.7.1.1]で、名手の腕に期待したいところだろう。

レフトハンドは前走のヴェルメイユ賞がG1初制覇だったが、3走前の仏オークスでは凱旋門賞でも有力視されていたラクレッソニエール(回避)から半馬身差②着に入っている。シャンティイ競馬場では2戦して[1.1.0.0]という成績。

今回の出走馬の中で唯一の3歳牝馬で、凱旋門賞での3歳牝馬は3年前にトレヴが、5年前にデインドリームが制している。レフトハンドは血統的にも凱旋門賞で好走があって不思議なく、他馬との斤量差も活かせれば侮れない存在となってきそうだ。

オーダーオブセントジョージは条件[2]に非該当となっているように、これまでは長距離路線で活躍してきた馬で、重賞での6連対がすべて芝14F以上。芝2400mという距離がポイントではあるだろうが、母は父ゴーンウエスト×母父ストームバード系(サマースコール)という配合で、日本的に考えると2400mがダメとも考えづらい。

オーダーオブセントジョージの鞍上はなかなか決まらなかったが、最終的にL.デットーリ騎手に決まった。昨年の凱旋門賞ではL.デットーリ騎手は外枠からゴールデンホーンを優勝に導いており、再び“神騎乗”があればチャンスもあるのではないか。

[1]を含めてふたつの条件に該当したのは、シルバーウェーヴ、ポストポンド、ニューベイ、サヴォワヴィーヴル、マカヒキとなった。

ポストポンドは芝2400m前後のG1が3戦3勝で、ある程度先行できる脚質を考えても、安定感がいちばんありそうなのはこの馬だろう。ただ、前走(英インターナショナルS①着)が8月で、前走が9月ではなかった馬は近10年でワークフォースしか勝っていないし、近年は5歳以上の馬も勝利しておらず、父も母父もミスプロ系という馬は優勝した過去がない。

ポストポンドはゲート番号7番と良いところを引き当て、能力的には今回の出走馬の中で優勝にいちばん近い存在であるのだろうが、過去の傾向で見ると「◎」を打ちづらいのが正直なところ。今年はシャンティイ競馬場での開催で、傾向が覆されるだろうか。

マカヒキは前走のニエル賞を1番人気で制していて、過去10年の凱旋門賞で、前走ニエル賞で1番人気①着だった馬は[1.0.2.1]という成績。決め手は出走馬の中でも最上位であることを信じたいが、血統的には母父フレンチデピュティ(デピュティミニスター系)というのが凱旋門賞においては“軽い”ように映る。その点がどうか。

ニューベイA.ファーブル厩舎の所属馬で、同厩舎の馬は過去10年の凱旋門賞のうち6回で馬券圏内に入っている。今年は芝G1で⑥④着だが、⑥着(イスパーン賞)は7ヵ月半の休み明けで、④着(愛チャンピオンS)はフランス以外でのレースだった。芝2400mでは①③着で、名門厩舎がこの舞台を狙ってきた可能性もありそうだが……。

シルバーウェーヴは今年5月以降が[2.1.1.0]で、芝2400mでは2戦2勝。前走フォワ賞③着以内の馬は過去10年の凱旋門賞のうち5回で馬券圏内に入っている。昨年の凱旋門賞は⑩着に敗れたが、17頭立ての大外枠で後方追走を余儀なくされていた。今年はゲート番号4番を引き当て、過去に凱旋門賞を2勝しているC.スミヨン騎手が鞍上なので、位置取り次第で侮れないのではないか。

サヴォワヴィーヴルは前走のドーヴィル大賞(G2、8月29日)が重賞初制覇で、[2][3]に非該当となった。2走前のドイツダービー(②着)が不良馬場で走破時計が2分45秒9、前走は4頭立てでスローペースでの逃げ切り(勝ち時計は芝2500mで2分51秒73)だった。父が独ダービー馬アドラーフルク×母父モンズンという重厚な血統を持つ馬で、近走内容からは時計がかかる展開がベターだろう。

英&愛ダービー馬のハーザンドは上表では「○」がふたつ。前走の愛チャンピオンS(⑧着)はレース中に脚に外傷を負うアクシデントがあったようだが、近10年では前走で⑥着以下だった馬は③着以内に入れていないだけに、どこまで巻き返せるか。前走から約1ヵ月の間隔で、回復具合がポイントになりそう。

ハイランドリールも前走の愛チャンピオンSが先行失速の⑦着で、[1]に非該当となった。今年はポストポンド不在のキングジョージを制したが、ドバイシーマクラシック(④着)ではポストポンドから4馬身1/4差、英インターナショナルS(②着)では同馬から1馬身1/4差に敗れている。このメンバー相手にどこまで?

上記の理由から、「◎」はレフトハンド、「○」はポストポンド、「▲」はマカヒキ、としたい。以下、「△」一番手がファウンド、「△」二番手がニューベイで、「穴ぐさ💨」的存在の「★」として、シルバーウェーヴオーダーオブセントジョージを指名しておく。レフトハンドが人気薄であれば、同馬を「穴ぐさ💨」的存在の筆頭格として考えたい。

◎レフトハンド
○ポストポンド
▲マカヒキ
△ファウンド
△ニューベイ
★シルバーウェーヴ
★オーダーオブセントジョージ

※出馬表、記事内の表は『ゲート番』の順に表記しています。馬券を買う際は『馬番』での購入となりますので、お間違いのないようにご注意ください。