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BCフィリー&メアターフの考え方

ブリーダーズカップフィリー&メアターフ(以下、BCフィリー&メアターフ)で14年オークスに続くG1・2勝目を狙うヌーヴォレコルトBCフィリー&メアターフに参戦する日本馬はマルターズスパーブ(00年⑬着)、レッドディザイア(10年④着)に続いて3頭目、勝てば史上初制覇となる。

BCは北米の主要競馬場の持ち回りで行われるため、コースは年によって異なるが、今年の舞台はサンタアニタパーク競馬場の芝2000m。ちなみに、過去10年のうち、08年、09年、12~14年は今回と同コースで行われている。

その過去10年をデータ対象として振り返ると、前走は同年8月以降で③着以内だった馬が10年すべてで連対していて、10年中9年で勝利している。臨戦過程としてはあまり間隔を空けずに好走してくる形が望ましい。

今回、前走は同年8月以降で③着以内なのはフラワーボウルS①②③着のレディイーライセンティエロイタリアシーカリシロデオドライヴS①②着のアベンジジペッサEPテイラーS①着のアルズギャル英チャンピオンズフィリーズ&メアズS③着のクイーンズトラストスイングタイムS②着のキットキャットとなる。

血統的には、父サドラーズウェルズ系父ダンチヒ系が過去10年すべてで連対していてしているから注目だろう。今回、父サドラーズウェルズ系セブンスヘブンセンティエロイタリアプリティパーフェクト父ダンチヒ系シーカリシアベンジクイーンズトラストとなる。

枠順に関するデータもチェックしておくと、サンタアニタパークで行われた過去5年の勝ち馬はすべてゲート番6番以内。過去10年は8~11頭立てで行われていたのに対し、今年は13頭立てと例年に比べて頭数が多いこともあり、ゲート番6番以内に入ったシーカリシキャッチアグリンプスセブンスヘブンアベンジアルズギャルジペッサは評価を上げてみたい。

以上の傾向と該当馬をまとめると次のようになる。

[1]前走は同年8月以降で③着以内(該当馬は過去10年すべてで連対、10年中9年で勝利)

[2]父はサドラーズウェルズ系かダンチヒ系(該当馬は過去10年すべてで連対)

[3]ゲート番6番以内(該当馬はサンタアニタパークでの過去5年すべてで勝利)

G 馬番 馬名 [1] [2] [3]
1
1 シーカリシ
2
2 キャッチアグリンプス    
3
3 セブンスヘブン  
4
4 アベンジ
5
5 アルズギャル  
6
6 ジペッサ  
7
7 センティエロイタリア  
8
8 レディイーライ    
9
9 ライアンズチャーム      
10
10 キットキャット    
11
11 クイーンズトラスト  
12
12 プリティパーフェクト    
13
13 ヌーヴォレコルト      
※表中Gはゲート番。

[1]~[3]ですべてに「○」が付いたのはシーカリシアベンジで、ふたつに「○」が付いたのはセブンスヘブンアルズギャルジペッサセンティエロイタリアクイーンズトラストだった。

アベンジは今回と同コースで行われたロデオドライブSを1分58秒52(良)の好時計で逃げ切り勝ち。サンタアニタパーク競馬場は今秋から芝コースを改良した影響だろう、速い時計が出て先行有利の傾向も見られるようで、同コースで勝利実績があるのは強味と言える。3連勝中と勢いもあるし、2走前は好位に控えていたから、マイペースで先行できればチャンスありでは。

シーカリシはフランスからアメリカのC.ブラウン厩舎に移籍した馬で、C.ブラウン厩舎の馬は過去4年すべてで馬券圏内入りしていて、4年中3年で勝利している。このレースの勝ち方を熟知していると言っても過言ではない厩舎で、フラワーボウルS③着以内馬は過去10年で7頭が馬券に絡んでいるように、臨戦状況も申し分ない。

今年は先行争いが激化する可能性もありそうなメンバーで、差し脚質のシーカリシは展開利も見込めそうだが、例年より頭数が多めなので、最内枠からいかにスムーズに捌けるかがポイントでは。

なお、フラワーボウルSセンティエロイタリアシーカリシを下して勝利しているレディイーライは1番人気候補と目される。唯一の敗戦は1年2ヵ月ぶりだった2走前(②着)だけで、通算成績は[7.1.0.0]とほぼ崩れ知らず。脚質に自在性もある。シーカリシと同じC.ブラウン厩舎で、フラワーボウルS勝ち馬という実績を加味すれば、「○」はひとつのみでも軸候補として高評価できそう。

ふたつに「○」が付いた5頭のうち、人気最上位はセブンスヘブンか。ヨークシャーオークスでいい脚を長く使って差し切りを決めていて、のちに凱旋門賞を制するファウンド(②着)を下しているから価値が高い。ただ、セブンスヘブンは前走の英チャンピオンズフィリーズ&メアズSは差し届かず⑤着と崩れていて、13頭立ての小回り芝2000mで速い時計の決着となった時にどこまで差し込めるのか。

アルズギャルは前走のEPテイラーSで2番手から押し切ってG1初制覇。3走前のビヴァリーDSでは差してシーカリシの②着と好走していて、ペースに応じた位置で競馬ができそう。

ジペッサは差し決着のビヴァリーDSで早め先頭から粘って③着、前走のロデオドライヴSで2番手から粘り込んでアベンジの②着。速い流れを前、前で踏ん張る形が得意なのだろう。City Zip産駒は14年①着デイアトザスパがいて、同産駒のキャッチアグリンプスともども父ミスプロ系でも侮れない感じ。

ただし、過去10年、前走⑥着以下だった馬は②着2回、③着1回と苦戦していて、キャッチアグリンプスカナダの年度代表馬という輝かしい実績の持ち主だが、前走のクイーンエリザベス2世チャレンジカップS⑦着からどこまで巻き返せるか。

クイーンズトラストはデビューから①⑤④④②③③着と勝ち味に遅いが、ヨークシャーオークス③着馬で、前走の英チャンピオンズフィリーズ&メアズSではセブンスヘブンに先着して③着と相手なりに走る感じ。Dansili産駒は13年①着ダンクがいて、血統的に相性は良さそう。あとは外枠がどうかだが、そこは06年にウィジャボードを勝利に導いているデットーリ騎手の手腕に期待か。

センティエロイタリアフラワーボウルS②着という臨戦状況は強調材料である一方、G1だと④③④②着と善戦止まり。軸候補というよりも相手候補の一角に据えるかどうかという感じか。

ライアンズチャームキットキャットはゲート番9、10番で、過去10年で③着以内馬は09年②着ピュアクランのみの父ストームバード系キットキャットは2走前のサンティアゴファラベラ競馬クラブ賞というレースを1分56秒91という好タイムで勝利していて、高速決着に強そうだが、枠順や血統からは評価をアップしづらい。

日本から参戦しているヌーヴォレコルトは残念ながら「◯」が付かなかったが、G1馬で、牡馬相手のG1(香港C)で②着があることを考えると、実績的にはレッドディザイアと同等かそれ以上の存在だろう。牝馬限定の芝1800m以上はG1&G2で[2.3.0.0]と連外がなく、あとは大外枠をどう乗り捌くかが焦点になりそうだ。

まとめると、「◎」は安定感、厩舎実績、臨戦状況を考慮してレディイーライ。「○」と「▲」は[1]~[3]の項目すべてに該当したアベンジシーカリシ。「△」はDansili産駒デットーリ騎手騎乗のクイーンズトラスト、実績を考慮してヌーヴォレコルト

穴ぐさ的存在の「★」としては、「○」のアベンジが人気薄であれば、同馬を最上位に見たい。次いで[1]~[3]の項目にふたつ該当していたアルズギャルジペッサを推す。

◎レディイーライ
◯アベンジ
▲シーカリシ
△クイーンズトラスト
△ヌーヴォレコルト
★アルズギャル
★ジペッサ