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香港カップの考え方

香港Cには、日本からエイシンヒカリクイーンズリングステファノスモーリスラブリーデイの5頭が参戦する。エイシンヒカリクイーンズリングモーリスラブリーデイはG1馬で、ステファノスは芝2000mのG1で[0.2.1.2]という実績馬だから、最強布陣と言っても過言ではないだろう。

過去5年を振り返ると、香港馬4勝、日本馬1勝で、地元・香港勢が優勢となっているが、昨年、日本馬はG1馬はヌーヴォレコルトのみの4頭というメンバーで①②⑩⑪着だったから、今年のメンバーならそれと同等以上の結果を残しても不思議ない感じ。

過去5年では、同年に芝G1で連対のあった馬が5年すべてで馬券圏内入りしていて、同年の実績はチェックしておきたい。今年、同年に芝G1で連対があるのはエイシンヒカリエリプティククイーンズリングデザインズオンロームブレイジングスピードモーリスとなる。

先ほど過去5年では地元・香港勢が優勢と触れたが、香港馬は過去5年すべてで馬券圏内入りして、馬券圏内入りした7頭はすべて前走がジョッキークラブCで⑤着以内だった。香港勢ではジョッキークラブC①&⑤着のシークレットウェポンブレイジングスピードが侮れなさそう。

枠順傾向では、ゲート番号3番以内が過去5年すべてで連対していて、5年中4年で勝利している。唯一、ゲート番号4番より外で勝利したのは昨年のエイシンヒカリ(ゲート番号11番)だが、逃げて内ラチ沿いを走っていたから、香港Cは内枠有利と見ていいだろう。今年、ゲート番号3番以内に入ったのはエイシンヒカリラブリーデイシークレットウェポン

年齢&血統面では、4~6歳の母父ノーザンダンサー系が過去5年すべてで連対していること。今年の該当馬はエイシンヒカリガンピットクイーンズリングシークレットウェポンステファノスホースオブフォーチュンモーリスとなる。

以上の4つの条件と該当馬をまとめると次のようになる。

[1]同年に芝G1で連対あり(該当馬は過去5年すべてで馬券圏内)

[2]前走はジョッキークラブCで⑤着以内(該当馬は過去5年すべてで馬券圏内)

[3]ゲート番号3番以内(該当馬は過去5年すべてで連対)

[4]4~6歳の母父ノーザンダンサー系(該当馬は過去5年すべてで連対)

G 馬番 馬名 [1] [2] [3] [4]
1 1 エイシンヒカリ
2 6 ラブリーデイ
3 8 シークレットウェポン
4 4 ブレイジングスピード
5 7 ガンピット
6 3 デザインズオンローム
7 5 ステファノス
8 2 モーリス
9 9 エリプティク
10 10 ホースオブフォーチュン
11 12 クイーンズリング
12 11 ヘレンスーパースター
※表中はGはゲート番号。

[1]~[4]ですべてに「○」が付いた馬は不在で、3つに「○」が付いたのはエイシンヒカリシークレットウェポン、ふたつに「○」が付いたのはクイーンズリングブレイジングスピードモーリスだった。

エイシンヒカリは前走の天皇賞・秋で⑫着だったが、昨年の香港C天皇賞・秋⑨着から巻き返しての逃げ切り。昨年は9番人気という伏兵だったのに対し、今年はマークされる立場となるが、内枠を利してハナを切れれば一変も可能だろう。

ちなみに、武豊騎手は13年トウケイヘイローでも逃げて②着に粘っていて、今年の中央G1勝ち(キタサンブラックでの天皇賞・春ジャパンC)はいずれも逃げ切り。エイシンヒカリがしっかりと能力を発揮し、この鞍上でマイペースの逃げが叶えば簡単には止まらないのでは。

モーリスは4歳以降で[8.2.0.0]と連外がなく、ムーア騎手とはG1だと3戦3勝、香港G1では2戦2勝。近2走は芝2000mで②①着と距離の融通性も見せている。軸馬としての信頼性という点では出走馬中随一では。とりこぼす可能性があるとすれば、札幌記念は逃げたネオリアリズムを捕まえ切れず②着だったように、逃げたエイシンヒカリを捕まえ切れないケースか。

シークレットウェポンは前哨戦のジョッキークラブCで馬群を割って差し切り。展開が向いた面もあるが、勝ち時計2分00秒9は昨年の香港Cと0秒3差で時計的には悪くない。追い込み不発もあるタイプだが、差しも届きやすいレース傾向から軽視は禁物だろう。

ブレイジングスピード13~15年香港C⑥⑫着。クイーンエリザベス2世Cでは15年着、16年着で、ステファノスラブリーデイに先着している。実績は認める一方、過去5年、連対馬はすべて4~6歳で、7歳以上は[0.0.2.4]なので、7歳でワンパンチが利くかどうか。

クイーンズリング府中牝馬Sエリザベス女王杯と2連勝中で、いまは充実している感じ。ただ、牡馬相手の重賞も海外遠征も初であり、ふた桁のゲート番号は過去5年で2連対と劣勢で、ゲート番号11番に入った点もどうか。M.デムーロ騎手の手腕に期待したいところだが。

ラブリーデイは昨年12月以降で⑤④④④③⑨着と連対がなく、ステファノスは昨年、天皇賞・秋着→香港C着と着順を落としていた点がどうかだが、上表で「○」がひとつ獲得していて、順にボウマン騎手スミヨン騎手と過去5年で馬券に絡んでいる騎手が騎乗しているからノーマークにはしないほうが良さそう。

デザインズオンロームエリプティクは[1]で「○」が付いていて、今年、芝G1で連対歴がある点は評価したい。ただ、デザインズオンロームは前走のジョッキークラブCでシンガリ負け(⑨着)を喫していて、「過去5年で馬券圏内入りした香港馬7頭はすべて前走がジョッキークラブCで⑤着以内」というデータに当てはまらない。自身が一昨年勝利した時も前走はジョッキークラブC⑤着だったから、前走内容をどう見るか。

エリプティクは今年に入って①②①③③着と馬券圏外がなく、フランス調教馬はジオフラ(12年②着)、シリュスデゼーグル(13年③着)が好走している。ただ、過去5年で父サドラーズウェルズ系で馬券に絡んだ馬はいないので、父系的には推しづらい。

というわけで、今年は日本馬の争いと見て、実績と安定感が光るモーリスが「◎」、モーリスがとりこぼす可能性があるなら「○」エイシンヒカリの逃げ切りで、これが引退レースとなる2頭のいずれかが有終の美を飾るシナリオに期待したい。

あとは「△」ステファノスクイーンズリングラブリーデイの食い込みも視野に入れつつ、日本馬に割って入る香港馬の筆頭候補としてシークレットウェポンが「▲」。穴ぐさ的存在の「★」としてはブレイジングスピードシークレットウェポンは人気薄であれば穴ぐさ的存在として最上位と見たい。

◎モーリス
○エイシンヒカリ
▲シークレットウェポン
△ステファノス
△クイーンズリング
△ラブリーデイ
★ブレイジングスピード

※出馬表、記事内の表は『ゲート番号』の順に表記しています。馬券を買う際は『馬番』での購入となりますので、お間違いのないようにご注意ください。