ドバイシーマクラシックは、創設以来最少頭数となる
7頭立てになり、日本からは
サウンズオブアースが挑戦することになった。
一方の海外馬は昨年のこのレースの覇者
ポストポンドをはじめ、同レースでは④着に敗れたが、その後
“キングジョージ”、
BCターフを制した
ハイランドリールが参戦。さらに一昨年の
愛ダービー馬
ジャックホブス、昨年の
愛オークス馬
セブンスヘブンがいて、
欧州から参戦した4頭はいずれもG1勝ち実績がある。
昨年の
ポストポンドは3走前の
“キングジョージ”でのハナ差勝ちから連勝を続けて、このレースで4連勝目を飾っている。それを含め、過去5年の
ドバイシーマクラシック勝ち馬は、すべて
近3走以内にG1で③着以内があった。
今回、近3走以内にG1で③着以内があるのは
ジャックホブス、ハイランドリール、サウンズオブアース、セブンスヘブン、ポストポンドの5頭となる。
また、過去5年すべてで
前走が同年のレースで④着以内だった馬も③着以内に入っている。前哨戦である程度上位に入った馬も注意が必要になりそう。
今回のメンバーのうち、前走が今年のレースで④着以内なのは
プライズマネー、ポストポンドの2頭だ。
年齢傾向を見ると、
4~5歳馬が過去5年すべてで連対している。今年の該当馬は
ジャックホブス、ハイランドリール、プライズマネー、セブンスヘブンとなる。
以上3つの条件を
ドバイシーマクラシックの
好走共通項とし、該当馬に○をつけると以下の通りとなる。
[1]
近3走以内にG1で③着以内あり(該当馬は過去5年すべて勝利)
[2]
前走が同年のレースで④着以内(該当馬は過去5年すべて③着以内)
[3]
4~5歳(該当馬は過去5年すべて②着以内)
| 番 |
馬名 |
[1] |
[2] |
[3] |
| 1 |
アーンショー |
|
|
|
| 2 |
ジャックホブス |
○ |
|
○ |
| 3 |
ハイランドリール |
○ |
|
○ |
| 4 |
サウンズオブアース |
○ |
|
|
| 5 |
プライズマネー |
|
○ |
○ |
| 6 |
セブンスヘブン |
○ |
|
○ |
| 7 |
ポストポンド |
○ |
○ |
|
フルマークの馬はおらず、複数に該当したのは
ジャックホブス、ハイランドリール、プライズマネー、セブンスヘブン、ポストポンド。まずはこの5頭から検討しよう。
前述したように、昨年の
ポストポンドは連勝中だったが、2走前の
凱旋門賞では⑤着、前走は
ドバイシティオブゴールドで
プライズマネーからクビ差の②着に敗れていて、今年は勢いの面では少しトーンダウンしている印象も受ける。
ただ、前走は直線で前が詰まる不利があったし、さらに
プライズマネーとは1kgの斤量差があったのに対し、今回は同斤量となる。前走内容を考えると大外枠は良さそうだし、
一昨年7月以降は9頭立て以下だと5戦5勝でもあるから、10→7頭立てに替わってスムーズに捌ければ巻き返しは可能と見たい。
ちなみに、メイダン競馬場での開催となった10年以降、
シリュスデゼーグル(12年①着、14年②着)、
セントニコラスアビー(12年②着、13年①着)、
ジェンティルドンナ(13年②着、14年①着)と、
複数回連対する馬が3頭出ている。
今回のメンバーのうち、過去にこのレースで連対歴があるのは
ポストポンドのみなので、その点でも評価を上げられそう。過去に
ドバイシーマクラシックを連覇した馬はまだいないので、その点を踏まえて馬券を組み立ててもいいかもしれない。
A.オブライエン厩舎は
ハイランドリールと
セブンスヘブンが出走予定で、主戦の
R.ムーア騎手は
ハイランドリールに騎乗することになった。同馬は
昨年7月以降、芝2400m(12F)のG1で①②②①②着。2走前に
BCターフを制しているように、豊富な海外経験も強みといえそう。
ハイランドリールについて気になるのは、
年明け緒戦は昨年のこのレースを含めて②⑥④着で、③着以内に入ったのはデビュー戦(未勝利戦)のみ。過去7勝は7~12月で、
使われつつ調子を上げるタイプと思われるだけに、昨年の
香港ヴァーズ(②着)以来3ヵ月半ぶりの今回はどこまで食い込めるだろうか。
このレースでは過去5年のうち2年で牝馬が制しているが、今回の出走メンバーの中で
セブンスヘブンは唯一の牝馬となる。ただ、勝ち馬の
ジェンティルドンナ、ドルニヤ(15年①着)は牡牝混合G1で⑤着以内があったのに対し、本馬は
今回が初の牡牝混合G1となる。3走前の
ヨークシャーオークス(①着)では後に
凱旋門賞を制した
ファウンドを下していて、通用しても不思議はない印象も受けるが。
ジャックホブスは骨盤骨折の影響で競走中止となった一戦を除いて[4.2.2.0]。骨折明けとなった昨年10月の
英チャンピオンSは大外から脚を伸ばし、
ファウンド(②着)と1馬身4分の3差③着なら悪くないだろう。
芝2400m(12F)のG1は②①着で、距離延長もプラスと捉えたい。今回は5ヵ月半ぶりでも臨戦過程は前走より良さそうなので、差しが利く流れになれば上位争いは可能では。
サウンズオブアースは国内2勝馬で、上の表で
「○」はひとつだった。ただ、昨年の
ジャパンCをはじめG1で②着が3回あり、昨年の
ドバイシーマクラシックで③着に入った
ラストインパクトとの対戦成績を見ると、
15年有馬記念以降は3回対戦してすべて先着している。今回は3ヵ月ぶりだが、休み明けは①②④②②④着と悪くない。
また、13年以降の
ドバイシーマクラシックで、
父サンデー系の日本馬は4年連続で③着以内に入っている(12年は参戦せず)。この点で見ても、
サウンズオブアースは侮れないのでは。
前走の
ドバイシティオブゴールドで
ポストポンドを下して勝利した
プライズマネーだが、重賞勝ちはそのひとつだけで、
G1は今回が初挑戦となる。近3年で③着以内に入った馬はすべてG1に出走経験がある馬で、本馬はこの点で少し評価しづらい印象も受ける。
アーンショウは過去19戦が芝2100m以下で、③着以内に入ったのはすべて2000m以下。
今回は初の芝2410mという点で推しづらい。
以上を踏まえ、今回は前年の覇者
ポストポンドを「◎」、逆転候補として、4歳馬で安定感が光る
ジャックホブスを「○」としたい。
日本の
サウンズオブアースは「▲」。実績上位の
ハイランドリールは年明け緒戦という点を踏まえて「△」にとどめたい。穴ぐさ的存在の「★」は牝馬
セブンスヘブンと、
サウンズオブアースはもし人気薄であれば穴ぐさ的存在として上位に見ておきたい。
◎ポストポンド
○ジャックホブス
▲サウンズオブアース
△ハイランドリール
★セブンスヘブン
※ドバイ国際競走は『馬番』と『ゲート番』は同じとなります。