凱旋門賞はエネイブルが完勝! サトノダイヤモンドは15着
写真/森鷹史
第96回凱旋門賞(G1、シャンティイ芝2400m、重)は、1番人気だったエネイブル(牝3、英・J.ゴスデン)が3~4番手追走から残り400mで先頭に立ち、そのまま後続との差を拡げて快勝した。エネイブルはG1・5連勝で、鞍上のL・デットーリ騎手は凱旋門賞5勝目となった。
日本から参戦したサトノダイヤモンドとサトノノブレスは中団~後方寄りを追走して直線で伸びかかったものの脚が続かず、後方に敗れる結果となった。
エネイブルは序盤にやや行きたがる感じとなり、3~4コーナーではA・オブライエン厩舎の馬たちに囲まれそうになる場面があったが、直線に入ると手応え良く先頭に立ち、一気に後続との差を拡げた。
ユリシーズが追いすがろうとする中、馬群の間から伸びてきたのはクロスオブスターズで、同馬が2番手に上がってくる。しかし、先に抜けたエネイブルは2馬身以上の差を付けていて、まさに完勝だった。
2馬身半差の2着はクロスオブスターズで、そこから1馬身1/4差の3着がユリシーズ。オーダーオブセントジョージが4着で、同馬が今年のA・オブライエン厩舎の最先着だった。
サトノダイヤモンドは後方寄りを進み、直線で外に持ち出されたものの、いつもの伸び脚が見られず15着。サトノノブレスは中団追走も16着に敗れた。
JRAを通じて発表された関係者のコメントは以下の通り。
池江泰寿調教師「サトノダイヤモンドは、ベストに近い状態に持っていけましたが、馬場が合いませんでした。サトノノブレスは、こちらの重馬場はこなしてくれましたが、少し距離が長かったです。たくさんの方々に応援していただいたのに結果が出せず、悔しくて情けない気持ちでいっぱいです。また懲りずに凱旋門賞にチャレンジしたいと思いますので、その時はまた応援してください。応援ありがとうございました」
ルメール騎手(サトノダイヤモンド)「馬のコンディションは良く、前走よりもパワーアップしていましたが、この馬場では直線に向いて反応がありませんでした。凱旋門賞には来年もう1回トライしたいです。日本の皆様、応援ありがとうございました」
川田騎手(サトノノブレス)「サトノノブレスの能力を一番発揮できる競馬を、という指示に従って騎乗しました。道中はサトノノブレスにとって良いポジションで進めることができ、リズム良く走っていました。最後まで良く頑張ってくれました」
【全着順】1着エネイブル(2.28.69)
2着クロスオブスターズ(2馬身1/2)
3着ユリシーズ(1馬身1/4)
4着オーダーオブセントジョージ(1馬身1/2)
5着ブラムト(1馬身1/4)
6着チンギスシークレット(1/2)
7着イキートス(アタマ)
8着アイダホ(ハナ)
9着ウィンター(クビ)
10着ザラック(3/4)
11着ワンフットインヘヴン(クビ)
12着ドーハドリーム(クビ)
13着プリュマティック(1馬身1/2)
14着セブンスヘブン(1/2)
15着サトノダイヤモンド(アタマ)
16着サトノノブレス(1/2)
17着カプリ(1馬身)
18着シルバーウェーヴ(20馬身)
※結果・払戻情報は主催者発表のものと必ずご照合ください。