昨年の
香港スプリントを制したエアロヴェロシティは引退したが、②~⑤着に入った
ラッキーバブルズ、
ペニアフォビア、
アメージングキッズ、
サインズオブブレッシングが今年も出走してきた。ただ、それらはいずれもレーティングが2位以下(119以下)で、1位は
ミスタースタニング(121)となっている。
ミスタースタニングはG2を連勝中で、前走で前哨戦の
ジョッキークラブスプリントを制した。ただ、前走でジョッキークラブスプリントを勝った馬は意外に本番で勝てておらず、近10年の香港スプリントでは
[1.3.0.6]という成績(連勝したのは07年のセイクリッドキングダム)。今年はどうだろうか。
昨年の香港スプリントはエアロヴェロシティが押し切ったが、同馬は2014年の勝ち馬で
2度目の制覇だった。ご存じのように2012年-13年にはロードカナロアが連覇していて、香港スプリントは
リピーターが多い(今年も出走するペニアフォビアは2014年②着、15年①着、16年③着)。
近5年の優勝馬を見ると、
過去に勝ったことがある馬か、
近2走以内に連対歴がある馬となっている。まずはそのような馬をピックアップすると、過去の優勝馬は
ペニアフォビアがいて、他に近2走以内に連対歴があるのは、
アメージングキッズ、
サインズオブブレッシング、
ザライトマン、
ストーミーリベラル、
ブリザード、
ミスタースタニング、
ラッキーバブルズ、
レッツゴードンキ、
ワンスインナムーンだ。
前走でジョッキークラブスプリントを制した馬はあまり勝てていないことを前述したが、連対圏ということなら、近3年で
ジョッキークラブスプリントの①&②着馬が連対していて、4~5年前は前走でスプリンターズSを勝っていたロードカナロアが制している。
前走でジョッキークラブスプリントかスプリンターズSで連対圏に入っていた馬は近5年すべてで連対しているので、そのような馬も選出すると、
アメージングキッズと
ミスタースタニングが該当する。
レッツゴードンキも今年のスプリンターズSで②着となっているので、悪くないだろう。
近3年で馬券に絡んでいるペニアフォビアは
ノーザンダンサーの4×4×5というクロスを持つ父
ダンチヒ系で、このレースを連覇したロードカナロアは
ノーザンダンサーの5×5×4というクロスを持つ母父
ストームバード系だ。
近5年のこのレースでは、父か母父が
ダンチヒ系か
ストームバード系で、5代血統表内に
ノーザンダンサーのクロスを持つ馬がよく馬券に絡んでいるので、血統的にはそのようなタイプをマークしておきたい。
今年それに該当するのは、
アメージングキッズ、
サインズオブブレッシング、
ザウィザードオブオズ、
ストーミーリベラル、
ノットリスニントゥーミー、
ブリザード、
ペニアフォビア、
ミスタースタニングになる。
以上の3点を
香港スプリントの好走ポイントとして扱い、該当馬を整理すると次のようになる。
[1]
過去の優勝馬か近2走以内に連対歴のある馬(近5年すべてで優勝)
[2]
前走のジョッキークラブスプリントかスプリンターズSで連対圏に入っている馬(近5年すべてで連対)
[3]
父か母父がダンチヒ系かストームバード系で5代血統表内にノーザンダンサーのクロスを持つ馬(近5年すべてで③着以内)
| G |
馬番 |
馬名 |
[1] |
[2] |
[3] |
|
1 |
2 |
ラッキーバブルズ |
○ |
|
|
|
2 |
13 |
ワンスインナムーン |
○ |
|
|
|
3 |
9 |
ブリザード |
○ |
|
○ |
|
4 |
1 |
ミスタースタニング |
○ |
○ |
○ |
|
5 |
7 |
サインズオブブレッシング |
○ |
|
○ |
|
6 |
5 |
アメージングキッズ |
○ |
○ |
○ |
|
7 |
12 |
レッツゴードンキ |
○ |
△ |
|
|
8 |
4 |
ザウィザードオブオズ |
|
|
○ |
|
9 |
3 |
ペニアフォビア |
○ |
|
○ |
|
10 |
6 |
ノットリスニントゥーミー |
|
|
○ |
|
11 |
11 |
ストーミーリベラル |
○ |
|
○ |
|
12 |
10 |
ディービーピン |
|
|
|
|
13 |
8 |
ザライトマン |
○ |
|
|
※表中Gはゲート番号。
2走前のスプリンターズSで②着となった
レッツゴードンキは、[2]の項目で「△」とした。それを含めると、
アメージングキッズ、
サインズオブブレッシング、
ストーミーリベラル、
ブリザード、
ペニアフォビア、
ミスタースタニング、
レッツゴードンキが複数で該当し、
アメージングキッズと
ミスタースタニングの2頭がフルマークとなった。
ミスタースタニングは差しタイプで、今シーズン初戦(ナショナルデーC)が休み明けでの直線競馬で⑥着に敗れたが、
1200mに戻った近2走は体も絞れて差し切っている。昨シーズンの最終戦だった4走前(シャティンヴァーズ)に⑧着に敗れているが、その時はトップハンデで、外枠ながら一度後方のインに入れて、直線で外に出すのに手間取っていた。
ダンチヒの3×3というクロスを持つ馬で、近2走は外をスムーズに走って差し切っているので、ゲート番号4番の今回も気分を損ねずに走れるかがカギだろう。
アメージングキッズも差しタイプで、昨年の香港スプリントが④着。同レース以降は7戦して勝ち鞍がないが、近2走はいずれも
ミスタースタニングを追いかけるように伸びて③着、②着と差し込んでいる。昨シーズン以降の2勝は1000mで、芝1200mで勝ち切るにはワンパンチ欲しい印象があるものの、差しの利く流れになれば侮れなさそうだ。
昨年の香港スプリント③着の
ペニアフォビアは、先行粘り込み型。今シーズンは⑨⑧④着と粘りを欠いていて、前走(ジョッキークラブスプリント)は3戦ぶりに逃げを打ったものの、ハナに立つまでに随分と脚を使っていた。今シーズンは昨シーズンに比べても
体が増えているので、大一番を迎えて体が絞れているかどうかがカギではないか。
ラッキーバブルズは差しタイプで、昨年の香港スプリントが②着。近2走はいずれも
ミスタースタニングに敗れて②⑨着だが、2走前(プレミアボウル)は休み明けで、前走(ジョッキークラブスプリント)は直線で
前が詰まって追えなかった。昨シーズン以降は[2.4.0.2]で、前走以外の連外は道中で折り合いを欠いたもので、スムーズに走れれば差し込む力はある。この馬も今シーズンは体が増えているので、
ひと絞りあるのがベターではないか。
ザウィザードオブオズは
モレイラ騎手が騎乗予定の追い込み型で、昨シーズンの最終戦(プレミアC)を3馬身半差で快勝したが、その時を含めて近3シーズンでの勝ち鞍(3勝)は
1400m。今シーズンは芝1200mで2戦して⑨⑤着で、前走(ジョッキークラブスプリント)は外から早めに動いたものの伸びを欠いた。この距離でどれだけ脚を溜められるかがポイントになりそうで、鞍上の手腕に期待がかかりそうだ。
日本のスプリンターズSに挑戦した
ブリザードは、序盤に行き脚が付かず道中で押し上げる形だったが、最後まで伸びて1分7秒8(0秒1差⑤着)で走破した。昨シーズン以降は2勝を1400mで挙げていて、1200mでは③⑤⑤③⑩②⑤着だが、⑩着に敗れたチェアマンズスプリントプライズは昨シーズン最終戦で
体が減っていた。地元に戻って体が維持されていれば、ここでもそれほど引けは取らないのではないか。
そのスプリンターズSで②着となったのが
レッツゴードンキで、同③着が
ワンスインナムーンだ。
日本馬はこれまでに香港スプリントにのべ25頭が挑戦して
[2.0.1.22]という成績で、ロードカナロア(12年、13年に①着)とストレイトガール(14年③着)が③着以内に入っている。いずれも鞍上は
岩田騎手で、その点では
レッツゴードンキは悪くなさそうだが、ロードカナロアは母父が
ストームキャットで、ストレイトガールは
ダンチヒを内包していた。
レッツゴードンキと
ワンスインナムーンはこの2系統を持っていないので、血統的には少々気になる。
香港馬以外でレーティング最上位(117)なのは、昨年の香港スプリントで⑤着に入った
サインズオブブレッシング。前走(アベイドロンシャン賞)は⑫着に大敗しているが、先行しながら途中から流して入線したもので、この馬は父
ダンチヒ系の影響か、時に大敗を喫するケースがある。昨年はゲート番号13番で最後方に下がり、大外を回って追い込んだもの。今回はゲート番号5番なので、上手く立ち回れれば昨年以上があっても不思議ないのではないか。
ザライトマンは芝1200mに戻った前走(セーネワーズ賞)で勝ち鞍を挙げ、今年3月にはドバイでアルクオーツスプリント(G1)も勝っていて、いずれも先行して抜け出している。どちらも
直線競馬で、勝ち時計は1分9秒59~1分10秒53なので、香港のペースで流れに乗れるだろうか。
ストーミーリベラルは前走で
BCターフスプリント(芝1000m)を人気薄で制した馬で、レーティングは114と低いが、2走前(ジャイプール招待S)の⑧着は出遅れながら道中で前に行って末脚を失ったもの。前走は中団のインでロスなく走って差し切ったもので、ゲート番号11番で上手く
馬群の中に潜り込めるかがカギだろう。
ディービーピンもレーティングが115と低いが、前走のジョッキークラブスプリントで③着に入っていて、前走は先行馬を見る位置で進めて直線で前が詰まり、
仕掛け遅れる形になっていた。昨シーズン以降は[5.2.2.1]で、2走前に
ミスタースタニングが制したプレミアボウルで⑥着に敗れているが、その時は11頭立てのゲート番号11番で外を走っていた。今回もゲート番号12番がポイントになりそうだ。
ノットリスニントゥーミーは昨年のジョッキークラブスプリントを勝った馬だが、その後は[0.3.2.5]で勝ち鞍がない。芝1200mの近2走は⑪⑦着で、2走前(プレミアボウル)は行き脚が付かず、前走(ジョッキークラブスプリント)は外から2番手につけたものの
ペニアフォビアも交わせなかったので、この舞台でどこまで巻き返せるか。
印は、末脚の鋭い2頭を上位に取り、
ラッキーバブルズを「◎」、
ミスタースタニングを「○」として、「▲」は堅実な
アメージングキッズにした。
穴ぐさ💨的存在の「★」としては、今年は内目のゲート番号となった
サインズオブブレッシング、地元に戻る
ブリザード、今シーズン4戦目で狙ってきた感のある
ペニアフォビアを推す。
◎ラッキーバブルズ
○ミスタースタニング
▲アメージングキッズ
△レッツゴードンキ
△ワンスインナムーン
★サインズオブブレッシング
★ブリザード
★ペニアフォビア
※香港国際競走は馬番とゲート番号が異なります。馬券を買う際は『馬番』での購入となりますので、お間違いのないようにご注意ください。