有馬記念はキタサンブラックが逃げ切りG1・7勝目!
写真/川井博
第62回有馬記念(G1、中山芝2500m、晴・良)は、1番人気に推されたキタサンブラック(牡5、栗・清水久)がハナを奪ってそのまま押し切り、引退レースを勝利で飾った。キタサンブラックは通算12勝目、重賞は10勝目、G1は7勝目となった。
レースはキタサンブラックが逃げ、2~3番手にシャケトラとヤマカツエースが続き、それらを見る位置にクイーンズリングやサトノクロニクル、トーセンビクトリーなどとなった。中団にシュヴァルグランやサクラアンプルール、サトノクラウンなどが追走し、後方寄りにスワーヴリチャードやレインボーライン、後方にミッキークイーンやルージュバックという隊列になった。
レースは淡々と流れ、大きな動きがなく直線に向き、キタサンブラックが後続を引き離しにかかる。外を回ってスワーヴリチャードやシュヴァルグランが脚を伸ばし、内目からはクイーンズリングも伸びてきたが、キタサンブラックは2馬身以上の差を付けていた。そのまま1馬身半の差をつけてキタサンブラックが先頭でゴールを駆け抜け、ラストランを勝利で飾った。勝ち時計は2分33秒6(良)。
2着争いは激しくなったが、クイーンズリングが入り、2着からハナ差の3着がシュヴァルグラン、3着からクビ差の4着がスワーヴリチャードだった。
【キタサンブラック・武豊騎手の話】悔いが残らないように、キタサンブラックの走りをさせることだけを考えていました。スタートをして、迷いなく先手を奪いました。(最後の直線は)頑張ってくれ、という思いだけでした。(キタサンブラックには)ありがとう、と、ご苦労様、と声をかけました。このような名馬に巡り合えて、騎手として幸せな時間を過ごすことができました。ファンのみなさんの期待にも応えたい、という気持ちが強かったので、良かったです。みなさんの声援が力になりました。ありがとうございました。
【全着順】1着キタサンブラック(2.33.6)
2着クイーンズリング(1馬身1/2)
3着シュヴァルグラン(ハナ)
4着スワーヴリチャード(クビ)
5着ルージュバック(1馬身1/4)
6着シャケトラ(3/4)
7着サウンズオブアース(クビ)
8着レインボーライン(1/2)
9着サトノクロニクル(クビ)
10着ヤマカツエース(1/2)
11着ミッキークイーン(1/2)
12着ブレスジャーニー(3/4)
13着サトノクラウン(ハナ)
14着トーセンビクトリー(1馬身1/4)
15着カレンミロティック(1馬身3/4)
16着サクラアンプルール(2馬身1/2)
※結果・払戻情報は主催者発表のものと必ずご照合ください。