京都記念はクリンチャーがG1馬を撃破して重賞初制覇を飾る!
写真/稲葉訓也
第111回京都記念(G2、京都芝2200m、晴・重)は、菊花賞馬2着馬で4番人気のクリンチャー(牡4、栗・宮本)がG1馬を撃破して重賞初制覇を果たした。単勝1.6倍の断然1番人気に推されたレイデオロは3着だった。
レースはクロコスミアが逃げる展開で、クリンチャーは好位内を進む。レイデオロは前寄りでなだめつつ追走し、3番人気のアルアインはレイデオロの直後、2番人気のモズカッチャンは後方寄りで追走する。
3~4コーナーでプリメラアスールが後退し、逃げるクロコスミアにミッキーロケット、レイデオロ、クリンチャー、アルアインといった後続勢が殺到。モズカッチャンは後方内に付けて直線へ。
逃げ込みを図るクロコスミアにミッキーロケットが並びかけ、その外からレイデオロが抜け出しを図る。その内から間を割ってクリンチャーが脚を伸ばし、外からアルアインも追い上げる。最内からモズカッチャンも進出する。
各馬が横に広がって追い比べを演じるが、渋太く伸びたクリンチャーが1馬身抜け出したところがゴールだった。2着は大外のアルアイン、3着はレイデオロ、4着はモズカッチャンだった。
【クリンチャー・藤岡佑騎手の話】
本当によく差し切ってくれました。思ったよりスタートが決まって、レイデオロなどが外目に付けているのが見えたので、今日はインで我慢してという、いままでとかなり違うパターンの競馬でしたが、よく応えてくれました。(直線は)間に入ってからしっかりと反応して、差し切ろうという意欲を見せてくれたので、今日は強かったと思います。前走と違う条件で、今日のように結果を出してくれて、この先に自信が持てる内容だったと思います。あとはG1タイトルだけなので、何とかこの馬でという思いです。
【全着順】
1着クリンチャー(2.16.3)
2着アルアイン(1馬身)
3着レイデオロ(クビ)
4着モズカッチャン(ハナ)
5着ケントオー(2馬身)
6着ディアドラ(3馬身)
7着ミッキーロケット(3/4)
8着クロコスミア(クビ)
9着アクションスター(大差)
10着プリメラアスール(3馬身)
※結果・払戻情報は主催者発表のものと必ずご照合ください。