マリーンCはアンジュデジールが直線の追い比べを制す!
写真/佐々木光
4月11日(水)、船橋競馬場では第22回マリーンC(Jpn3、船橋ダート1600m、曇・良)が行われ、横山典騎手騎乗で単勝2番人気のアンジュデジール(牝4、栗・昆)が直線の追い比べを制し、05年トーセンジョウオー以来となる4歳馬Vを飾った。
揃ったスタートから、まずオルキスリアンとニシノラピートがハナを窺う様子を見せたが、その間からアンジュデジールが前に出て先頭でレースを引っ張る形に。直後にニシノラピートとクイーンマンボが続き、さらにヤマニンアンプリメ、オルキスリアン、エヌティボタンらが追走。向こう流しに入ったところで、外を通ってミッシングリンクが早くもポジションを上げにかかった。
そのミッシングリンクの動きが契機になったか、向正面中間あたりから他の各馬もペースアップ。依然として逃げるアンジュデジールに、外からヤマニンアンプリメ、内ラチ沿いからクイーンマンボが並びかける形となって、いざ直線へ。
直線に入って横山典騎手が懸命に手綱をしごくが、折からの強い向かい風のためか、はたまた57キロの斤量のためか、アンジュデジールの脚色は思いのほか鈍く、残り200mの標識を過ぎたところで、内のクイーンマンボが先頭に変わる勢いかと思われた。しかし、そこからアンジュデジールは粘り腰を見せ、逆に一完歩ごとにジワジワと前に出ると、そのまま先頭でゴールに飛び込み、2月のエンプレス杯から連勝で重賞2勝目を飾った。
3/4馬身差の2着にクイーンマンボ 、3着にヤマニンアンプリメ、4着にミッシングリンクと上位はJRA勢が独占。5着に地元のオルキスリアンが入り、これが地方勢の最先着という結果となった。
【アンジュデジール・横山典騎手の話】
元々自在な馬なので、逃げる展開も考えていました。今日は風が強くて条件的には良くなかったですが、馬はリズムよく運んでくれたので良かったです。最後は向かい風だったので一杯一杯でしたが、最後まで頑張ってくれました。本当は1600mくらいがベストだと思いますが、前走(2100mのエンプレス杯)がビックリするくらいの走りをしてくれたので、まだまだ適性を決めつけずに色々な距離を使っていきたいです。今日は57キロという牝馬としては過酷な斤量で、この乾いた馬場で、この風の中、最後まで歯を食いしばって頑張るんですから、すごい馬だと思います。
【全成績】1着 アンジュデジール (1.41.2)
2着 クイーンマンボ (3/4)
3着 ヤマニンアンプリメ (クビ)
4着 ミッシングリンク (2馬身1/2)
5着 オルキスリアン (2馬身)
6着 ニシノラピート (3馬身)
7着 アペリラルビー (3馬身)
8着 エヌティボタン (アタマ)
9着 エミノマユアク (ハナ)
10着 ナムラアヴィ (2馬身)
11着 ビーインラプチャー (3/4)
12着 ドンナディヴィーノ (1馬身)
【払戻金】単勝
7 370円
複勝
7 100円
2 100円
11 130円
枠連複
2-6 130円
馬連複
2-7 210円
枠連単
6-2 400円
馬連単
7-2 600円
ワイド
2-7 130円
7-11 270円
2-11 210円
3連複
2-7-11 470円
3連単
7-2-11 2,330円
※結果・払戻情報は主催者発表のものと必ずご照合ください。