宝塚記念はミッキーロケット&和田騎手が押し切ってG1初制覇!
写真/森鷹史
第59回宝塚記念(G1、阪神芝2200m、晴・稍重)は、2枠4番で内ラチ沿いを進んだミッキーロケット(牡5、栗・音無)が早め先頭から押し切り、優勝した。ミッキーロケットはG1挑戦7度目での初優勝。鞍上の和田騎手は2001年天皇賞・春をテイエムオペラオーで制して以来のJRA・G1制覇(8勝目)となった。
2着には後方を追走した香港のワーザーが外から追い込み、ミッキーロケットにクビ差まで迫った。3着には内を回って渋太く伸びたノーブルマーズが入り、馬券圏内を7番人気以下の馬たちが占める波乱となった。
レースは予想通りにサイモンラムセスが逃げ、2~4番手をタツゴウゲキ、ストロングタイタン、スマートレイアーが形成。先行馬を見る位置でミッキーロケット、ゼーヴィント、ダンビュライトが続き、中団にサトノダイヤモンド、サトノクラウン、ヴィブロス、ノーブルマーズとなった。後方寄りをステファノスとパフォーマプロミスが追走し、ワーザー、キセキ、アルバートが後方追走となった。
淀みなく流れ、3~4コーナーで外を回ってサトノダイヤモンドが進出し、内を回ったミッキーロケットとサトノダイヤモンドの2頭が先頭に立つ形で直線に入った。
通った進路の差があったか、サトノダイヤモンドが伸びきれない一方、内から先頭に立ったのがミッキーロケットで、1馬身以上抜けてゴールを目指す。他馬が伸びあぐねる中、外から勢い良く伸びてきたのがワーザーで、坂を登ってからも伸び脚は止まらず、ミッキーロケットに迫った。しかし、ミッキーロケットも止まらず、クビ差だけ残したところがゴールだった。勝ち時計は2分11秒6(稍重)。
2着がワーザーで、3着は3馬身差が付いた。内から伸びたノーブルマーズにヴィブロスが迫ったが、ヴィブロスは交わしきれずに4着。ノーブルマーズが3着で、5着にはダンビュライトが入った。
サトノダイヤモンドは6着、キセキは8着、パフォーマプロミスは9着、サトノクラウンは12着に敗れた。
【ミッキーロケット・和田騎手の話】(17年ぶりのG1勝利について)長かったですね。この一戦にかける思いもあって……(テイエム)オペラオーが後押ししてくれたと思います。
馬場が乾いてくれたので、絶対に内の良い所を通ろうと思っていて、馬がスタートを上手になってくれたので、それが心強かったです。前は流れていたんですけれど、ロングスパートをかけようと考えていましたし、勝負所だけ付いて行ければ直線は頑張ってくれる馬なので、長くコンビを組ませてもらって特徴を活かすことができて良かったです。最後まで脚色が変わらなかったので、凄い馬だと思います。
(G1を)なかなか勝てなくて悔しい思いもずっとしてきましたけれど、続けてこられたのはファンのみなさんのお陰だと思っていますし、師匠の岩元先生にも良い報告ができます。子どもたちにも初めて生で見せることができたので、良かったです。
【全着順】1着ミッキーロケット(2.11.6)
2着ワーザー(クビ)
3着ノーブルマーズ(3馬身)
4着ヴィブロス(クビ)
5着ダンビュライト(1馬身1/4)
6着サトノダイヤモンド(1/2)
7着ステファノス(ハナ)
8着キセキ(クビ)
9着パフォーマプロミス(3/4)
10着スマートレイアー(アタマ)
11着ストロングタイタン(1馬身)
12着サトノクラウン(クビ)
13着アルバート(3馬身1/2)
14着ゼーヴィント(7馬身)
15着タツゴウゲキ(クビ)
16着サイモンラムセス(7馬身)
※結果・払戻情報は主催者発表のものと必ずご照合ください。