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アーモンドアイがドバイターフを快勝! ドバイ国際競走の結果
写真/森鷹史
現地時間3月30日、アラブ首長国連邦・ドバイのメイダン競馬場で、ドバイ国際競走が開催された。
ドバイターフ(G1、芝1800m)は中団外目で進めたアーモンドアイ(牝4、美・国枝)が直線で手応え良く抜け出し、後続の追撃を封じて快勝した。国内オッズで1.2倍の圧倒的1番人気に応え、7連勝で初の海外G1制覇となった。2着はアーモンドアイに連れて伸びたヴィブロス(牝6、栗・友道)で、これで3年連続の連対。3着はロードグリッターズが入った。
もう1頭の日本調教馬ディアドラ(牝5、栗・橋田)は後方追走から直線で外に持ち出し、4着まで押し上げた。
1着アーモンドアイ 国枝栄調教師のコメント
「道中は楽な手応えでした。コーナーで外に出したところで包まれる心配がなくなり、安心して見ていられました。もう少しスッと行くかと思いましたが、ヴィブロスはすごい馬だなと思いました。どれくらいのパフォーマンスを見せられるかと思っていましたが、90点と言えるパフォーマンスだったと思います」
1着アーモンドアイ C.ルメール騎手のコメント
「スタート後はいつも通りのテンションで、落ち着いて走っていました。3~4コーナーで自分から動いていきました。手応えはとても良く、直線に入ってからも普段通りの脚で伸びてくれました。ラスト400mで勝てると思いました」
2着ヴィブロス 友道康夫調教師のコメント
「ジョッキーが作戦通りに乗ってくれました。位置取りも追い出すタイミングも完璧でした。ドバイも3回目ですが、本当にドバイが合っているようですし、ドバイに感謝しています。これで引退となりますが、今度はヴィブロスの子供でドバイに来たいと思います」
2着ヴィブロス M.バルザローナ騎手のコメント
「完璧なレースでした。最初は行きたがっていましたが、上手くなだめて良いポジションを取ることが出来ました。アーモンドアイの後ろで脚をためて、最後は素晴らしい末脚を見せてくれました」
4着ディアドラ 橋田満調教師のコメント
「内枠だったので、最後の直線で外に出すのに少し戸惑ってしまいました。最後は良く伸びてきていましたし、頑張ってくれたと思います。次走は予定通り香港へ向かいます」
4着ディアドラ J.モレイラ騎手のコメント
「レース前も落ち着いていました。スタートも良く出て、最後も良い脚を使っているのですが、前の馬が止まりませんでした。距離は2000mの方が合っていると思います」
【全着順】
1着アーモンドアイ(1.46.78)
2着ヴィブロス(1.25)
3着ロードグリッターズ(0.5)
4着ディアドラ(4.25)
5着ウィズアウトパロール(アタマ)
6着サザンレジェンド(4)
7着センチュリードリーム(アタマ)
8着マジェスティックマンボ(1)
9着ウートン(1)
10着ユーロンプリンス(クビ)
11着アイキャンフライ(0.75)
12着マウンテンハンター(2.5)
13着ドリームキャッスル(ハナ)
ドバイワールドカップ(G1、ダート2000m)は、先行して早めに先頭に立ったグロンコウスキーに昨年の覇者サンダースノー(牡5、UAE・S.ビン・スルール)が襲いかかって2頭のマッチレースとなり、最後にハナ差だけ交わしたサンダースノーが優勝し、このレース初の連覇を成し遂げた。
鞍上のC.スミヨン騎手も連覇で、管理するS.ビン・スルール調教師は9度目のドバイワールドカップ制覇となった。
グロンコウスキーはスタートを決めて先行し、マーフィー騎手が早めに先頭に立って押し切りを図り、サンダースノーに並ばれてからも差し返そうと懸命に走ったが2着。3着には後方追走から外を差し込んだガンナヴェラが入った。
ノースアメリカはハナを切ったもののグロンコウスキーに交わされて粘れず、キャッペッザーノはハナを奪われて好位のインで砂を被って頭を上げる場面があり、良いところなく敗れてしまった。
【全着順】
1着サンダースノー(2.03.87)
2着グロンコウスキー(ハナ)
3着ガンナヴェラ(2.75)
4着パヴェル(0.5)
5着オーディブル(短アタマ)
6着ヨシダ(1.75)
7着ノースアメリカ(2.5)
8着シーキングザソウル(アタマ)
9着アクセルロッド(クビ)
10着ニュートレイルズ(1.25)
11着ドルコン(6)
12着キャッペッザーノ(17)
取消ケイティブレイブ
ドバイシーマクラシック(G1、芝2400m)は、レイデオロ(牡5、美・藤沢和)が逃げる形になり、好位のインで脚を溜めたオールドペルシアン(牡4、UAE・C.アップルビー)が直線で抜け出し、シュヴァルグラン(牡7、栗・友道)とスワーヴリチャード(牡5、栗・庄野)の追撃を封じて優勝した。オールドペルシアンは連勝で、初のG1制覇となった
シュヴァルグランは後方を追走し、直線で外からよく伸びたものの2着までで、スワーヴリチャードも最後方追走から直線でよく伸びたが3着だった。レイデオロは序盤に行きたがり、そのままハナを切ってスローペースに落としたが、直線で交わされて6着に敗れてしまった。
2着シュヴァルグラン 友道康夫調教師のコメント
「もう一列前のポジションが理想でしたが、スタートで寄られてしまいました。初めての海外遠征でしたが、良く頑張ってくれたと思います」
2着シュヴァルグラン H.ボウマン騎手のコメント
「常に良い走りをしてくれる馬ですね。スタートで少し出遅れてしまいましたが、レース序盤の早いペースから中盤スローになったので、位置取りは悪くありませんでした。最後は勝馬が強かったですが、本当に良く頑張ってくれました。褒めてあげたいと思います。私自身メイダンで初めて騎乗しましたが、勝ちたかったです」
3着スワーヴリチャード 庄野靖志調教師のコメント
「今日はずっと落ち着いていました。状態は非常に良かったです。装鞍所からパドックまでの歩様も良かったです。スタートは上手く出て、道中もリラックスして走れていました。直線でも良い手応えだったのですが・・・でも、3着まで良く来てくれたので褒めてあげたいと思います」
3着スワーヴリチャード J.モレイラ騎手のコメント
「3着には満足しています。レース中もこちらの指示通り動いてくれました。スタートで良い位置を取れたのですが、前にいた馬が下がってきてしまい、位置取りが後ろになってしまいました。直線も良い脚を使ったのですが、前の2頭には届きませんでした」
6着レイデオロ 藤沢和雄調教師のコメント
「思わぬ展開になりました。スタートして一旦落ち着きかけましたが、我慢できませんでした。今日はこの展開につきます」
6着レイデオロ C.ルメール騎手のコメント
「逃げる形になってしまいました。スタートから1コーナーまではリラックスしていましたが、向正面でかかってしまいました」
【全着順】
1着オールドペルシアン(2.27.17)
2着シュヴァルグラン(1.5)
3着スワーヴリチャード(0.5)
4着ハンティングホーン(8.25)
5着マジックワンド(ハナ)
6着レイデオロ(2.25)
7着レーシングヒストリー(1.75)
8着デザートエンカウンター(2.25)
ドバイゴールデンシャヒーン(G1、ダート1200m)はJ.ハラミーヨ騎手騎乗のエックスワイジェット(セ7、米・J.ナヴァロ)が好スタートから逃げ切り、3度目の挑戦で同レース初制覇となった。国内オッズで1番人気に応える形になった。
日本から挑戦したマテラスカイ(牡5、栗・森)は2番手で進め、エックスワイジェットに最後まで食い下がって2着。3着はインペリアルヒントが入り、先行した3頭での決着となった。ロイエイチは出走取消。
マテラスカイの2着は、ドバイゴールデンシャヒーンで日本馬による最高着順となった。
2着マテラスカイ 森秀行調教師のコメント
「仕上がっていましたね。状態が良く、手応えも良かったです。枠順が逆だったら違っていたかも知れません。ただ、勝った馬は強かったと思います」
2着マテラスカイ 武豊騎手のコメント
「正直、悔しいです。良いレースでしたが、あそこまでいったら勝ちたかったです。スピード負けはしないと思っていましたが、このメンバー相手に五分の結果は胸を張れると思います。日本人騎手として意地を見せたかったので、このレースにかける思いは強かったです」
【全着順】
1着エックスワイジェット(1.10.75)
2着マテラスカイ(1.5)
3着インペリアルヒント(0.5)
4着プロミシズフルフィルド(1.25)
5着ドラフテッド(1)
6着ファイトヒーロー(2)
7着ナインビローゼロ(1.5)
8着スイッツァランド(1.75)
9着テイトーキー(4.5)
取消ロイエイチ
UAEダービー(G2、ダート1900m)は中団で進めたプリュクパルフェ(牡3、米・B.ウォルシュ)が直線で馬群を割って抜け出し、重賞初制覇を達成。J.オルティス騎手はゴドルフィンマイルに続いての勝利となった。2着は外から脚を伸ばしたグレイマジシャンで、アメリカ勢のワンツー決着。3着にマングージが入った。
日本から参戦したデルマルーヴル(牡3、美・戸田)は後方追走から直線でジリジリ脚を伸ばし、前からは離されたものの4着に入った。
4着デルマルーヴル 戸田博文調教師のコメント
「バテて下がったわけではないし、道中も日本と勝手が違って戸惑った感じがあるようでした。最後は伸びていて、着順も上げてくれているので、悲観することはないです」
4着デルマルーヴル C.ルメール騎手のコメント
「スタートがそんなに早くなく、後ろになってしまいました。流れに乗れましたが、3コーナーから4コーナーで置かれてしまいました。最後の直線で大外に出してから頑張ってくれました」
【全着順】
1着プリュクパルフェ(1.58.41)
2着グレイマジシャン(0.75)
3着マングージ(クビ)
4着デルマルーヴル(5.25)
5着スウィフトローズ(2)
6着スタビンズ(1)
7着ウォーキングサンダー(0.5)
8着スーペリア(4)
9着ヴァンベートーヴェン(3.25)
10着ラジーナ(1.5)
11着ジャバース(2)
12着アルハイエット(クビ)
13着ディバインイメージ(6.75)
14着ゴールデンジャガー(1)
ゴドルフィンマイル(G2、ダート1600m)はJ.オルティス騎手騎乗のコールフロント(牡5、米・T.プレッチャー)が好位の外目を進み、勝負所で一旦置かれ気味になるも直線で豪快に伸びて差し切り、3連勝を飾った。昨年の覇者で、逃げたヘヴィメタルは直線で一旦後続との差を拡げるも、ゴール寸前で捉まり2着。3着はムンタザーが入った。
日本のノンコノユメ(セ7、美・加藤征)はスタートで大きく出遅れ、道中で馬群の後ろに取り付いたが、そこから伸び切れず10着に敗れた。
10着ノンコノユメ 加藤征弘調教師のコメント
「ゲートは相変わらずという感じでした。道中はペースも速くなく、追走できていましたが、直線で伸びませんでした。上がってきても息がすぐ入っていましたし、全く走っていません。前回もそうでしたが、気持ち的な問題だと思います」
10着ノンコノユメ J.モレイラ騎手のコメント
「ゲートに入った瞬間に集中力がなく、ゲート内でいろいろやりましたが、ガタガタしているときにゲートを切られてしまいました。馬群についていくために脚を使い、スペースを見つけるために外へ行ったものの、直線では思ったような伸びがありませんでした。今日はゲート内でのメンタルの部分が大きいです」
【全着順】
1着コールフロント(1.36.51)
2着ヘヴィメタル(0.75)
3着ムンタザー(5.75)
4着キンベアー(短アタマ)
5着シークレットアンビション(2)
6着ムザワート(クビ)
7着ログラード(1.25)
8着イブンマリク(2)
9着トゥルーティンバー(クビ)
10着ノンコノユメ(1.25)
11着メジャーパートナーシップ(38)
12着グッドカリー(37)
取消アフリカンライド
※結果・払戻情報は主催者発表のものと必ずご照合ください。※コメントはJRA発表。※着差の単位は馬身です。