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ファン投票第1位が不在なら!? 今週は宝塚記念!
今週は阪神で第60回宝塚記念(G1、阪神芝2200m)が行われる。登録馬は13頭と少なめで、7万8778票を獲得してファン投票第1位の支持を集めたアーモンドアイも不在だが、G1馬は昨年の5頭を上回る6頭(アルアイン、キセキ、スワーヴリチャード、マカヒキ、リスグラシュー、レイデオロ)が集結した。
ちなみに、ファン投票第1位の馬が不在となったのは過去10年だと09年、13年の2年で、それぞれウオッカ、オルフェーヴルが回避していたが、09年はファン投票第3位のドリームジャーニーが①着、第2位のディープスカイが③着、13年は第2位のゴールドシップが①着、第3位のジェンティルドンナが③着で、ファン投票第2~3位の2頭が揃って馬券圏内入りし、いずれかが勝利している。
今年、ファン投票第2位(7万2805票)はレイデオロ、第3位(6万6032票)はキセキで、いずれも冒頭で馬名が挙がったように出走を予定している。
レイデオロは今年初戦となったドバイシーマクラシックは⑥着に敗れたが、国内に限れば[7.2.1.1]で、馬券圏外は皐月賞⑤着(0秒4差)だけ。6~8月は出走経験がない点がどう影響するかだが、阪神は神戸新聞杯を制して1戦1勝。芝2200mもオールカマー①着、京都記念③着と馬券圏内を外していない。国内に戻ってG1・3勝目を狙う。
キセキは昨年の宝塚記念で大外枠(8枠16番)に入り、後方から追い込み切れず⑧着に敗れたが、その後は今回も騎乗予定の川田騎手とコンビを組み、先行して③③②⑤②着と堅実に走っている。父ルーラーシップは宝塚記念で4歳時⑤着、5歳時②着。前で運ぶ形なら息子も昨年以上の結果を残しても不思議ない。菊花賞以来のG1・2勝目となるか。
スワーヴリチャードは近5走で③⑩③④③着と連対圏内に届いていないが、前走のドバイシーマクラシックはレイデオロに先着し、初の海外遠征で力のあるところを見せた。芝2200mは未経験だが、阪神芝は[2.1.0.0]と連外がなく、休み明けは[3.0.0.2]と鉄砲も利く(今回は2ヵ月半ぶり)。相性の良い阪神で大阪杯に続くG1・2勝目を目論む。
紅一点のリスグラシューはクイーンエリザベス2世C③着からここへ。勝てば16年マリアライト以来3年ぶりの牝馬Vとなる。大阪杯で待望のG1・2勝目を挙げたアルアインは今回、[0.3.0.0]の芝2200mに替わる点がポイントになりそう。
一方、G1初制覇が懸かるグループでは、エタリオウが大将格だろう。前走の天皇賞・春は2番人気④着と敗れたが、最後方から追い込む極端な戦法では厳しかった。ステイゴールド産駒は宝塚記念で[5.0.0.9]で、同年の天皇賞・春で5番人気以内だった馬に限ると①①①④①⑮着と勝ち切るケースが多い。父系的にはG1初制覇、そして「最強の1勝馬卒業」の好機到来と言えるが、果たして!?
その他、昨年③着のノーブルマーズ、天皇賞・春⑩着のクリンチャー、大阪杯⑦着のスティッフェリオなどが登録している。