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競馬ニュース

ブリーダーズ・スタリオンステーションの種牡馬展示会が行われる

取材・文・写真/村本浩平


本格的な種付けシーズンを前にした2月中旬から、各スタリオンで行われる種牡馬展示会。今年、北海道内のスタリオンでは最も早く、2月5日に展示会を開催したのはブリーダーズ・スタリオンステーションだった。

この日は新種牡馬3頭を含めた、18頭の種牡馬が展示されたが、まず、先に姿を見せたのは、2017年のジャパンCを勝利するなど、2歳から7歳まで息の長い活躍を見せたシュヴァルグラン。その晴れ姿を見守っていたのが、現役時のオーナーである佐々木主浩氏と、そして管理をしてきた友道康夫調教師である。

事務局のスタッフからマイクを渡された佐々木氏は、

「デビューからの33戦を大きな怪我もせずに走りきってくれました。ヴィルシーナやヴィブロスもそうですが、非常に丈夫なファミリーだと思います」

とオーナーとしての視点からセールスポイントを語った。一方、友道調教師は、

「兄弟は総じて大人しく、普段は非常に扱いやすい馬だった一方で、競馬ではスイッチが入り、常に100%の能力を発揮してくれました。こうした遺伝力も産駒へ伝わってくれるはずです」

と配合を考える生産者に対してのメリットを説明する。種付け料は受胎条件で80万円、出生条件でも120万円と付けやすい条件ということも評価され、種付け申し込みも間もなく満口となることが発表されていた。

▲シュヴァルグラン

新種牡馬2頭目の展示となったのがアルアイン。現役時は2017年の皐月賞、2019年の大阪杯とG1レースを2勝。ディープインパクト産駒の活躍馬の中でも、芝中距離戦で高い適性を示していただけでなく、その父よりも雄大な好馬体は、この展示会でも生産者にアピールできたに違いない。アルアインの種付け料だが、受胎条件の120万円、出生条件の170万円に設定されている。

▲アルアイン

そのアルアインと同じく、ディープインパクトを父に持つのがサトノアレス。2歳時には5戦3勝、2着2回というほぼ完璧なレース内容で2016年の朝日杯FSを優勝。その成績からは早熟傾向が強いようにも見受けられるが、2歳の早期のデビュー組から、次の年のクラシック戦線を沸かす競走馬が誕生している現在の競馬界においては、仕上がりの早さはむしろメリットとなっていくに違いない。サトノアレスの種付け料は受胎条件50万円、出生条件80万円。

▲サトノアレス

その後も本年度に初年度産駒をデビューさせるダノンシャークラブリーデイリオンディーズゼンノロブロイジャングルポケットといった、ベテラン種牡馬の展示が行われていくなか、今年のトリを飾ったのはブラックタイド

昨年、全弟のディープインパクトが亡くなったが、今年19歳を迎えた兄は元気な姿を証明するかのように周回を重ねていく。昨年は80頭の繁殖牝馬に配合を行っており、今年も多くの配合頭数は見込めなくとも、キタサンブラックのような活躍馬を送り出したいという生産者から、良質の繁殖牝馬が集まってくるはずだ。種付け料は受胎条件の200万円、出生条件の300万円となっている。

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