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フルフラットがサンバサウジダービーカップで優勝! サウジカップ開催の結果
現地時間2月29日(土)、サウジアラビア・キングアブドゥルアジーズ競馬場で、サウジカップ開催4レースが行われた。
サウジカップ(ダート1800m)は、先行したマキシマムセキュリティ(牡4、米国・J.サーヴィス)が逃げたムーチョグストを直線で交わし、内を伸びてきたミッドナイトビズーの追撃を凌いで優勝した。日本から参戦したゴールドドリーム(牡7、栗・平田)は6着、クリソベリル(牡4、栗・音無)は7着に敗れた。
レースは、序盤はキャッペッザーノがハナを切ったが、途中からムーチョグストが先頭に立ち、それを見る位置にマキシマムセキュリティが付ける形となった。クリソベリルは中団の後方寄りを進み、ゴールドドリームはスタートがあまり良くなく、後方の内を追走した。
ムーチョグストが4角でペースアップし、そのまま逃げ込みを図るが、マキシマムセキュリティもL.サエス騎手が早めに追い出し、離れずに追いかけてくる。直線に入って内を捌いてゴールドドリームやミッドナイトビズー、ベンバトルが脚を伸ばしてくるが、ムーチョグストとマキシマムセキュリティも粘り、中でもマキシマムセキュリティが残り100mを切ってからさらに脚を伸ばして先頭に立つ。最内からミッドナイトビズーも伸びてきたが、マキシマムセキュリティはこれを抑えて先頭でゴールを駆け抜けた。
3/4馬身差の2着がミッドナイトビズーで、最後まで渋太く伸びたベンバトルが3着に上がった。ムーチョグストは最後に脚が上がって4着に敗れ、5着にはタシトゥスが入った。
ゴールドドリームは直線に入って内から伸びかかったものの、最後は他馬に遅れを取って6着だった。クリソベリルは外を回り、最後まで外から差を詰めたが7着までだった。
6着ゴールドドリーム 平田修調教師のコメント
「最近はスタートが良かったのですが、今日はゲート内で待たされたので出遅れました。クリストフも腹を括って脚を溜めて、最後は素晴らしい末脚を見せてくれました」
6着ゴールドドリーム C.ルメール騎手のコメント
「すごく良い競馬ができました。3から4コーナーでは動きがとても良く、一瞬勝てるかと思いましたが、やはりアメリカの馬は強いです。でも、よく頑張りました」
7着クリソベリル 音無秀孝調教師のコメント
「スタートが悪かったです。自分のレースができませんでした。道中に不利もあったようです。今日は不完全燃焼でした。ドバイで頑張ります」
【全着順】
1着マキシマムセキュリティ(1.50.58)
2着ミッドナイトビズー(3/4)
3着ベンバトル(2馬身)
4着ムーチョグスト(アタマ)
5着タシトゥス(1馬身1/2)
6着ゴールドドリーム(1馬身)
7着クリソベリル(2馬身)
8着エムジェージャック(3/4)
9着マジックワンド(3馬身1/2)
10着グロンコウスキー(5馬身1/4)
11着マッキンジー(11馬身1/4)
12着グレートスコット(4馬身3/4)
13着ノースアメリカ(13馬身3/4)
14着キャッペッザーノ(11馬身3/4)
13頭立てで行われたサウジアカップ(ダート1200m)は、日本から参戦したマテラスカイ(牡6、栗・森)が逃げ、直線で大きなリードを取ったものの、最後に脚が上がったところをニューヨークセントラル(牡5、サウジアラビア・S.アルハラビ)に差し込まれ、マテラスカイは2着に敗れた。
マテラスカイはゲート番号12番で武豊騎手がスタートを決め、ハナを奪って内ラチ沿いを逃げた。そのままスピードを落とさずに引っ張り、直線に入って一度は6~7馬身の差を付けたが、残り100mを切ったあたりから脚色が鈍ってしまった。ニューヨークセントラルは後方を追走し、直線に向いた時点でも後方寄りの位置だったが、そこからI.オルティスJr.騎手のムチに応えて鋭く伸び、最後にアタマ差だけ交わしたところがゴールだった。
マテラスカイから2馬身以上離れた3着にはグラディエーターキングが入った。
2着マテラスカイ 森秀行調教師のコメント
「調子は良かったです。アメリカの速い馬相手にも先手が取れました。馬場が深いので、最後は脚があがりました。次も頑張ります」
2着マテラスカイ 武豊騎手のコメント
「外枠の分、脚を使ってしまい、それが最後に響いたかもしれません。あそこまでいったら勝ちたかったです。悔しいですが、久々にこの馬の競馬ができました」
【全着順】
1着ニューヨークセントラル(1.11.68)
2着マテラスカイ(アタマ)
3着グラディエーターキング(2馬身1/4)
4着メイポール(1/4)
5着メスキート(3馬身1/2)
6着ドラフテッド(3/4)
7着インデリブルインク(アタマ)
8着マングージ(4馬身)
9着キャプテンスコッティ(1/2)
10着ボウウォリアー(1馬身1/4)
11着ムータラーム(1馬身)
12着インペリアルヒント(1/2)
13着ソブレアクション(15馬身1/4)
サンバサウジダービーカップ(ダート1600m)は、日本から参戦したフルフラット(牡3、栗・森)が先行抜け出しで快勝した。
ゲート番号14番だったフルフラットは武豊騎手がスタートを決め、先行馬を見る位置に付けた。そのまま砂を被らない位置でレースを進め、徐々に進出すると4角で逃げ馬を交わし、先頭に躍り出る。そのまま後続に2馬身以上の差を付けてゴールを目指し、後続馬もジリジリと差を詰めてきたが、フルフラットの脚色は最後まで衰えず、1分37秒91というタイムで快勝した。
2馬身1/4差の2着には英・J.ゴスデン厩舎のミシュリフが上がり、そこから1馬身3/4差の3着にはファイナルソングが入った。
1着フルフラット 森秀行調教師のコメント
「スタートが決まりました。2番手で進めて、早めに抜け出しましたが、詰め寄られる感じはありませんでした。まだ3歳なので成長力がありますね。馬が頑張りました」
1着フルフラット 武豊騎手のコメント
「馬のコンディションが良かったのでチャンスがあると思っていました。アメリカでの経験が活きました。サウジアラビアに初めて来て、勝てて良かったです」
【全着順】
1着フルフラット(1.37.91)
2着ミシュリフ(2馬身1/4)
3着ファイナルソング(1馬身3/4)
4着ラウディイエーツ(2馬身1/4)
5着モレダー(1馬身)
6着ラジーアラー(1馬身1/2)
7着ビリーバッツ(1/2)
8着ダウンオンダバユー(3馬身)
9着タマーリ(16馬身1/2)
10着チェロキートレイル(2馬身3/4)
11着レイクコーズウェイ(3馬身1/2)
12着マラフェク(4馬身1/4)
13着ベラフィーバー(29馬身1/2)
ペルシアンムーンが出走を取り消し、8頭立てになったモハメドユスフナギモーターズカップ(芝2100m)は、A.デフリース騎手騎乗のポートライオンズ(牡5、バーレーン・F.ナス)が大外一気で差し切り勝ちを収めた。
レースはフォーザトップがハナを切り、その外にトレスフリュオース。マウントエベレストは逃げた馬の直後に付け、ディアドラはその外で、一団となった馬群の中に控える。ポートライオンズは大きく出遅れ、少し離れた最後方に控えた。
直線を向いてもフォーザトップが粘っていたが、直線入口で外に持ち出したディアドラ、さらに外からポートライオンズが交わし、残り100mあたりでポートライオンズが先頭へ。ディアドラも食い下がり、ゴール前で差し返しに行ったが、ポートライオンズが譲らず振り切った。
ディアドラは惜しくも2着、3着はフォーザトップが粘り込んだ。
2着ディアドラ 橋田満調教師のコメント
「動けてはいるのですが…。ここで負けるとは思っていませんでした。前にはつけていけたのですが。でも、よく頑張ってくれたと思います。これから調子を上げてくれると思います」
2着ディアドラ O.マーフィー騎手のコメント
「スタートも良かったですし、道中の手応えも良かったです。負けてしまったということ以外はすべてがうまくいっていました。芝コースはとても素晴らしい馬場で、よく整備されていると思います」
【全着順】
1着ポートライオンズ(2.11.41)
2着ディアドラ(アタマ)
3着フォーザトップ(1/2)
4着インテロジャント(2馬身1/2)
5着ロイヤルユームザイン(1/2)
6着マウントエベレスト(1馬身1/4)
7着トレスフリュオース(10馬身)
8着イマジンドゥローマ(7馬身3/4)
取消ペルシアンムーン
※結果・払戻情報は主催者発表のものと必ずご照合ください。