【ジャパンダートダービー】
走りが良化する条件替わりが魅力!
第24回ジャパンダートダービー(Jpn1)
2022年7月13日(水)20時10分発走予定
大井ダート2000m 定量
馬番 | 印 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 厩舎 |
1 | セキフウ | 牡3 | 56 | M.デムーロ | 栗・武幸 | |
2 | キャッスルブレイヴ | 牡3 | 56 | 仲野光 | 船・渋谷信 | |
3 | ○ | ハピ | 牡3 | 56 | 藤岡佑 | 栗・大久保 |
4 | トーセンエルドラド | 牡3 | 56 | 御神本訓 | 大・橋本和 | |
5 | コスモファルネーゼ | 牡3 | 56 | 藤本現 | 大・宗形竹 | |
6 | △ | ブリッツファング | 牡3 | 56 | 池添 | 栗・大久保 |
7 | ▲ | ペイシャエス | 牡3 | 56 | 菅原明 | 美・小西 |
8 | クライオジェニック | 牡3 | 56 | 安藤洋 | 大・藤田輝 | |
9 | アイスジャイアント | 牡3 | 56 | 三浦 | 美・高柳瑞 | |
10 | リコーヴィクター | 牡3 | 56 | 真島大 | 大・荒山勝 | |
11 | バウチェイサー | 牡3 | 56 | 笹田知 | 兵・新子雅 | |
12 | ガルボマンボ | 牡3 | 56 | 林謙 | 高・細川忠 | |
13 | コマンドライン | 牡3 | 56 | 川田 | 美・国枝 | |
14 | ◎ | ノットゥルノ | 牡3 | 56 | 武豊 | 栗・音無 |
予想
印 | 馬番 | 馬名 | 短評 |
◎ | 14 | ノットゥルノ | 大井外回りと大外枠で走りが変わる |
○ | 3 | ハピ | 流れが合いそうで伸びしろもある |
▲ | 7 | ペイシャエス | レース間隔とレース条件の違いが課題 |
△ | 6 | ブリッツファング | ここ2戦は恵まれた面があり |
傾向
※上から①着、②着、③着。【所属:人気】、3走前→2走前→前走、レース名(人気,着順)。
・2021年
【地方:12番人気】3歳(四)(2,1)→ツイントップ特別(4,1)→水無月特別(1,1)
【中央:2番人気】3歳1勝:中京ダ1800(6,1)→伏竜S(6,1)→兵庫CS(1,2)
【中央:3番人気】3歳1勝:阪神ダ1800(2,1)→鳳雛S(5,1)→関東オークス(1,1)
・2020年
【中央:6番人気】伏竜S(1,6)→兵庫CS(2,2)→鳳雛S(3,14)
【中央:4番人気】3歳1勝:京都ダ1800(3,1)→鳳雛S(5,2)→鷹取特別(1,2)
【中央:8番人気】3歳1勝:中山ダ1800(2,2)→3歳1勝:東京ダ1600(1,1)→ユニコーンS(8,5)
・2019年
【中央:1番人気】新馬:阪神ダ1800(1,1)→3歳500万下:阪神ダ1800(1,1)→兵庫CS(1,1)
【中央:4番人気】全日本2歳優駿(2,2)→ヒヤシンスS(1,3)→UAEダービー(5,4)
【地方:5番人気】雲取賞(1,2)→羽田盃(1,1)→東京ダービー(1,2)
中央馬は、前走オープン特別①着・兵庫CS②着以内、または2走前にオープン特別③着以内の好走が目立つ。
ユニコーンSの勝ち馬は、過去10年で2018年のルヴァンスレーヴ、2015年のノンコノユメの2頭が勝っている。4歳時にフェブラリーS・チャンピオンズCをどちらも勝つゴールドドリームでも③着に負けているので、レース間隔やレース条件の違いが結果に影響していることが考えられる。
ここ2年は荒れているが、2年前は前に行かないと勝負にならない特殊馬場。去年は、上位人気馬に若手騎手(1番人気・坂井瑠星騎手、2番人気・中井裕二騎手)が乗っていて、高速馬場なのに中盤で異常に緩むスローペース。どちらも力通りに決まらないレース条件になっていた。
地方馬は、羽田盃③着以内の東京ダービー①着馬、または羽田盃勝ちの東京ダービー1番人気②着馬。ただし、好走できるかは中央の出走馬レベルが影響する。
展開
逃げたいのは、バウチェイサー。ただ、前走で2番手から勝っていて、兵庫CSでは逃げて潰されている。外枠に入ったので内から前に行く馬がいたら競らない可能性が高い。バウチェイサーが主張しなかったら、テンの脚の速さを考えるとペイシャエスがスピードの違いでハナ。外から被されるのを嫌ってブリッツファングが出して行ってハナに行く可能性もある。その外からバウチェイサー、ノットゥルノ。内に入れてリコーヴィクターあたりが追走。
テンから速くなる可能性は低くて、前半はややゆったりした入り。向正面の中盤で少しペースが上がって、3~4コーナーで少し緩んで再加速する流れ。平均ペースを想定。
予想詳細
◎ノットゥルノ
本命は、ノットゥルノ。3歳1勝クラス:阪神ダ1800(1,1)→伏竜S(2,2)→兵庫CS(2,2)
前走の兵庫CSは、軽く出して中団やや前の内の7番手から追走。2周目1コーナーに入るところで前の馬群が7頭で凝縮して、2コーナーから全体がペースアップ。このペースアップで失速する馬を交わして、3コーナーに入る所では3番手。コーナーで前の2頭に少し差を広げられて、直線に入る所で内にいてキックバックを受けてふわっとする所を見せた。それでも、外に切り替えてから伸びてきてコンシリエーレを交わして②着。
小回りの園田だったので、大型馬の大飛びでコーナーリングが上手くないところが出てしまった。それに、砂を被ってふわっとするところでも減速。伏竜Sのように外から早めに動いて勝つイメージで本命にしていたので、不完全燃焼と感じるレース内容(馬券は○→◎→△で3連単6点で的中)。早めに外に切り替えていたら違った結果になっていた可能性があると思っていて、少なくともあの着差の能力差はない。
適性的に、すっと加速する脚はないが、スピードに乗ったら持続力を活かして長く脚を使うタイプ。
今回は、大井外回り2000mに替わることと大外枠が魅力。大井外回りなら1周1600m(直線はゴールまで386m)あるので、園田(1周1051m、直線はゴールまで213m)より断然走りやすい。前走の園田では、コーナーリングが上手くないところが出てしまったが、大井外回りはコース形態から3~4コーナーで緩んで直線で再加速する流れになる。コースが広くなるだけでなく、コース形態からの流れでもコーナーの追走が楽になる。
直線に入っての加速では付いて行くだけになると思うが、ラスト200mで相手の脚が鈍ったところで差を縮めて交わせる脚がある。
あと、大外枠に入ったことでレース運びがしやすくなった。行き脚が遅いので、内枠だと最内枠だった3走前のように下げてから外に切り替える必要がある。それが大外枠だと前の進路に他馬が入らないので、2走前や4走前のように最初のコーナーまでにじわっと位置を上げることができる。ペースに合わせての位置取りがしやすくて、力を出しきるためのレース運びができる。
兵庫CSはブリッツファングに8馬身差付けられたが、力を出し切って負けたレースではないと考えている。高レベルだった伏竜Sの走りができていい条件替わりなので、前走に続いて本命で期待する。
○ハピ
対抗は、ハピ。新馬:中京ダ1800(4,1)→3歳1勝クラス:阪神ダ1800(3,1)→鳳雛S(1,1)
鳳雛Sは、スタートでつまずいて後方3番手から追走。3コーナーに入る少し前に、少し内にいた前の馬の後ろに入れてキックバックを受けた時にもたついて手が動きながらコーナーへ。勢いが付いたらすぐに好位馬群の後ろに追いついて、直線に入る所で少し外へ。前に進路ができると一気に交わして、残り300mでは先頭。そこから徐々に差を広げながら2馬身差で勝利した。
スタートでつまずいたのに、キックバックを受けさせたり、馬込の中から外に出すような乗り方をして、いろいろ経験させての完勝。今後につながる収穫のあるレース内容だった。
さらに、2馬身差の②着タイセイドレフォンが、次走の2勝クラスで8馬身差の楽勝。②着から3馬身差の③着セイルオンセイラーが、次走の2勝クラスで1馬身3/4差の完勝。勝ち時計(1分53秒0)は速くなかったが、メンバーレベルが高かったことを証明してくれている。
今回の大井外回り2000mの条件替わりは、対応できると考えている。大井外回りの特徴は、コーナーで緩んで再加速する流れ。この流れは、中京ダート1800mで問われる適性に合っている。中京は大井と違って高低差があるコース形態だが、その高低差が大井外回りと同じようにコーナーで緩んで加速する流れを作っている(1~2コーナー:1コーナーに入るまでの坂での位置取りと2コーナー途中からの緩い上り、3~4コーナー:コーナーは下りだが直線の長さと坂を騎手が意識する)。
中京ダート1800mは新馬と鳳雛Sで勝っていることから、大井外回りの流れで能力通りに走る期待ができる。それに加えて、阪神ダート1800mでのロングスパート戦でも勝っていて、ペース対応の柔軟性も見せている。
現状で見せているパフォーマンスだと少し見劣るが、中京の緩急のある流れの走りから大井外回りの流れが合いそうで、間違いなく伸びしろがあるのは魅力。
ただ、内枠に入ったのはマイナス。この馬もノットゥルノと同じで行き脚が少し遅いタイプ。この枠だと下げて外の進路取りになる可能性が高い。想定より緩い流れになったら、直線に入っての加速で前走のように抜け出せていいが、想定する流れや少し速くなるとノットゥルノの持続力のある脚を差すのは難しいと考えて対抗とした。
▲ペイシャエス
単穴は、ペイシャエス。3歳1勝クラス:中山ダ1800(3,1)→青竜S(2,5)→ユニコーンS(7,1)
前走のユニコーンSは、スタートからしっかり出して行ったが、外の馬が速かったので好位馬群の中の6番手から追走。直線に入って前に進路がなかったが、2番手の馬が失速したのでその進路へ。ラスト200mに入って、その位置で粘って先頭に出て勝利した。
青竜Sで2番手にこだわってハイペースで失速したので、無理に前に行かずに好位馬群の中で運んで持続力を活かしたレース内容。好位馬群の中でもまれる形で、ここまでいい走りをするとは思っていなかったので驚きの走りだった。
今回は、無理せずにいい位置が取れることがプラス。ここ2戦は、1200~1400mを勝った馬の参戦もある1600mだったが、2000mになると無理せずに好位を取れるのでレース運びが楽になるはず。
気になるのは、大井外回りの流れの対応とユニコーンSを勝って参戦する使い方。
新馬戦で緩急がある流れで勝っているが、1勝クラスを勝ったレースは一定ラップに近い平均ペース、レースレベルが高いユニコーンSや伏竜Sでは前で持続力を活かしての好走。緩急がある流れがサッパリではないが、この相手でコーナーで緩む流れだと強気に仕掛けて行かないと瞬発力とトップスピードの速さがある馬に差される可能性が高いと判断した。大井外回りで勝つには積極的な騎乗が必要になる。
あと、ユニコーンSを勝ってJDDでも好走するのは、難しいレース間隔と条件替わり。
過去10年でユニコーンSとJDDを連勝したのは、ルヴァンスレーヴとノンコノユメ。古馬になってG1を勝つゴールドドリームや(この馬は別の理由だが)カフェファラオでも負けている。ユニコーンSで勝てるレベルに仕上げた後に、レース間隔が短くて、レース条件も大きく変わって、ユニコーンSを使っていないJDDを目標としている馬との戦いで勝つのは難しい。
それでも、上位評価馬と比べてレースの上手さ、前にいる有利さはあるので、流れと乗り方次第では上位争いに加われていい。
△ブリッツファング
4番手は、ブリッツファング。ヒヤシンスS(1,9)→3歳1勝クラス(阪神ダ1800)(1,1)→兵庫CS(3,1)
前走の兵庫CSは、かなり押して位置を取りに行って、好位外の3番手から追走。2周目2コーナーからの全体のペースアップについて行って、3コーナーに入る少し前からコンシリエーレにプレッシャーをかけて4コーナーで先頭。直線に入って差を広げて8馬身差で完勝した。
好位で流れに乗れるレースの上手さが活きて、完璧なレース内容。兵庫CSの予想で「ノットゥルノが園田の小回りでスピードに乗り切れないようだと、好位から抜け出して押し切る可能性はある。」として対抗としていた。実際レースでノットゥルノがコーナーでももたついて、さらに砂を被ってふわっとするところまであったので想定内の結果だった。
兵庫CSはこの馬が強くなったのではなくて、この馬が力を出し切って、相手(ノットゥルノ)が力を出し切れなかったことでできた着差と考えている。
今回は、大井外回りに替わるが、適性的に好位で流れに乗れて、新馬戦で見せたように緩急のある流れも対応できて力は出せていい。ただ、世間の評価が過大評価になっていると感じる。
前走の評価は、上記した通りで強くなったのではないと考えていて、あの着差が能力差ではないのは明らか。それに、2走前の3歳1勝クラスを勝ったレースも、勝ち時計(1分53秒6)が平凡で相手関係にも恵まれていたように思う(②着馬は、その後3戦馬券圏内なし。③着馬は、次走1番人気⑨着)。
結果的に、この馬が強かったという可能性はゼロではないが、着差が大きくて見た目のいい連勝だがレースレベルは高くはない。前2戦の結果で世間的な評価がかなり上がっているなら、能力的に上と考えていて、パフォーマンスを上げる要素があるノットゥルノから積極的に買う判断をしてこの評価になった。
買い目
券種・買い方 | 組み合わせ・点数 |
---|---|
3連単 (フォーメーション) |
2点×1600円
|
3連単 (フォーメーション) |
4点×1000円
|
3連単 (フォーメーション) |
2点×1000円
|
3連単 (フォーメーション) |
2点×400円
|
合計 | ※最大購入金額10000円想定 |
的中!! | 3連単⑭→⑦→⑥ 1000円×80.9倍=80900円 |
---|
【!】コンテンツ構成内容について
コンテンツの構成内容は下表の通り、レースによって異なります。
レース | 構成要素 |
地方交流重賞 | 予想 予想詳細 買い目 展開 傾向 |
南関東重賞、JRA重賞 | 予想 予想詳細 買い目 展開 |
重賞以外 | 予想 予想詳細 買い目 |
nige
プロフィール
福岡県出身。2008年からブログで予想を公開していたが、SEの仕事を辞して2014年より「ダート予想家兼馬券ヘルパー」として活動。同10月に、編集部からの強い要望を受けて「競馬王」(ガイドワークス)にて媒体デビュー。著書に、「ダート競馬の儲け方 馬単位の適性を見抜ければ本命も大穴も自由自在!」、「地方交流重賞で丸儲けする男の本」(ガイドワークス)、「知りたがり競馬塾 ダート競馬マスター編」(総和社)がある。
予想スタイル
ダートレース(地方競馬は、南関東メイン)に絞って、狙っている馬が狙った条件に出走してきた時に勝負するのが基本。コース形態・馬場・展開・力関係・前走内容など総合的に判断して、レース条件に合う適性の馬を選択するシンプルなスタイル。元サラリーマンなだけに、無理な穴狙いはせず、現実的に買えるように点数が少なくなることを意識して買い目を提供。券種は、馬連・馬単・3連複・3連単が中心。馬連と3連単などの押さえを兼ねての重ね取りを狙うことが多い。狙う馬の理由は、必ず記載して納得して狙える予想を意識している。