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メインレースの考え方

東京11R ヴィクトリアマイル(G1)


前日売り時点での単勝人気は、1番人気がナミュール(2.3倍)、2番人気がマスクトディーヴァ(2.6倍)、3番人気がウンブライル(11.7倍)、4番人気がフィアスプライド(14.3倍)、5番人気がスタニングローズ(17.1倍)、6番人気がモリアーナ(17.7倍)となっている。

4年前はアーモンドアイ(1番人気)、3年前はグランアレグリア(1番人気)が制したが、近10年のヴィクトリアマイルで1~3番人気で優勝したのはその2頭だけで、1~3番人気が勝利するケースが多いレースとは言えない。近10年では4~7番人気が[6.2.6.26]で、10年すべてで③着以内に入っていて、そのあたりは注意して対応すべきだろう。

近10年の優勝馬は前走が②着以下で、昨年は前年(2022年)に安田記念を制していたソングラインが勝ち、一昨年は桜花賞勝ち馬のソダシが勝利した。3~4年前の勝ち馬であるアーモンドアイとグランアレグリアも桜花賞優勝馬で、近10年では、芝1600mのG1で⑤着以内があり、前走で②着以下に敗れていた馬が連対している(そのうち9年で優勝)。

今年その条件に該当するのは、ウンブライルサウンドビバーチェドゥアイズナミュールハーパーだ。

前述の通り、昨年時のソングラインは前年に安田記念(東京芝1600m)を勝っていて、3年前の勝ち馬グランアレグリアは前年(2020年)に安田記念とマイルCSで優勝していた。前年以降に芝1600mで重賞勝ちがあった馬は、2018年以降の近6年で連対している。

今年のメンバー中、昨年以降の芝1600mの重賞で勝利実績があるのは、キタウイングサウンドビバーチェナミュールハーパーフィアスプライドマスクトディーヴァだ。

昨年優勝したソングラインはキズナ産駒で、同産駒は一昨年にファインルージュが②着に入っている。3年前はディープインパクト産駒のワンツー(①着グランアレグリア、②着ランブリングアレー)で、5歳以下の父ディープインパクト系の馬は、2016年以降の近8年で③着以内に入っている。

今年のメンバー中、5歳以下の父ディープインパクト系の馬は、キタウイングコンクシェルルージュリナージュの3頭になる。

以上の3点をヴィクトリアマイルの好走共通項として扱い、該当馬を整理すると次のようになる。

[1]芝1600mのG1で⑤着以内があり、前走が②着以下の馬(近10年すべてで連対し、9勝)

[2]前年以降に芝1600mで重賞勝ちがある馬(2018年以降の近6年で連対)

[3]5歳以下の父ディープインパクト系の馬(2016年以降の近8年で③着以内に入り、7年で連対)

馬番 馬名 [1] [2] [3]
1
ライラック
2
フィアスプライド
3
スタニングローズ
4
コンクシェル
5
ウンブライル
6
マスクトディーヴァ
7
ハーパー
8
サウンドビバーチェ
9
テンハッピーローズ
10
ナミュール
11
ルージュリナージュ
12
キタウイング
13
モリアーナ
14
フィールシンパシー
15
ドゥアイズ

複数で該当したのは、キタウイングサウンドビバーチェナミュールハーパーとなった。

ナミュール東京芝1600mが①②⑦⑯①着で、連外に敗れた2戦が昨年のG1(ヴィクトリアマイル、安田記念)だが、どちらも16頭立て以上で挟まれる不利を受けていた。15頭立て以下の時は①①①①③着で、敗れたのは昨年の香港マイルだから、国内で15頭立てというのは好材料だろう。2~3歳時の勝ち鞍はデビュー戦と休み明けだったが、昨年のマイルCSを中3週で制していて、今なら中5週での帰国初戦でも力を出せて良さそうだ。

ハービンジャー牝馬は東京芝1600mの重賞で[5.1.3.9](複勝率50.0%)と好走率が高く、ヴィクトリアマイルでは2019年にノームコアが優勝している。ナミュールは、昨年以降の成績が前走を除くと、馬体重が454kgだと①①着452kg以下だと②⑦⑯③着で、昨秋に連勝を飾った時ぐらいの馬体で出走するのがベターか。

ハーパー東京芝が①着(クイーンC)と②着(オークス)で、昨年のクイーンCでは②着ドゥアイズ・③着モリアーナ・⑥着ウンブライルを抑えて優勝している。近2走(⑨⑬着)は牡馬相手のG1で直線距離の短いコースだったから、この条件替わりは良さそう。牝馬限定戦は①①④②③③着で、桜花賞(④着)の時は過去最少体重(462kg)だった。近2走でも馬体重が474kg(10kg減)→470kg(4kg減)と減っていて、馬体は回復すると良いのでは?

なお、今年の15頭のうち、東京芝の重賞で勝利実績があるのはナミュールハーパーの2頭になる。2016年以降の近8年のヴィクトリアマイルでは、東京芝1600~1800mの重賞で勝ち鞍があった馬が馬券に絡んでいるので、今回の軸馬はナミュールハーパーが相応しいのではないか。

サウンドビバーチェは昨年の阪神牝馬Sを勝ち、その次走でヴィクトリアマイルに出走して⑤着に入った。今年は東京新聞杯(⑭着)以来の3ヶ月ぶり(中13週)で、過去3勝を中8週以内で挙げている馬なので、間隔が空く点がどうか。13頭立て以上だと7戦して最高④着で、15頭立てという多頭数もポイントだろう。

キタウイングは昨年のフェアリーSを勝ち、左回りでは新潟芝外1600mで2勝をマークしているが、いずれも2歳~3歳1月でのもの。昨夏以降は掲示板内がなく、過去18回のヴィクトリアマイルで前走が重賞以外だった馬は[0.0.1.24]という成績で、どこまで変われるか。

マスクトディーヴァは上表での「◯」がひとつとなった。過去7戦での上がりはメンバー中3位以内(33秒0~34秒6)で、昨年のローズSをレコード(1分43秒0)で制し、秋華賞で①着リバティアイランドから0秒1差(②着)まで詰めた末脚を見ればG1級であることは間違いないだろうが、東京芝1600mでの2走前(東京新聞杯⑥着)で出遅れていて、その時と同じ馬番6番でスタートはポイントになりそう。連外に敗れた2戦は中11~15週で、中8週以内だと①②①着なので、中4週という臨戦は悪くなさそうだ。

マスクトディーヴァルーラーシップ産駒で、同産駒は東京芝2000m以下のG1&G2で[0.2.3.25]という成績が残されている。ヴィクトリアマイルで父ミスプロ系の馬は、6~8枠だと[2.0.0.14]、1~5枠だと[0.1.2.23]となっているが、4枠6番モレイラ騎手がどのような騎乗を見せるか。

ウンブライルも上表での「◯」がひとつだが、このコースでは昨年のNHKマイルCでアタマ差②着まで差し込んでいる。その時は稍重馬場だったが、過去2勝は芝1400mではあるものの良馬場で、良馬場だった前走(阪神牝馬S②着)では上がり32秒9を計時した。4~10月は[2.3.0.0]で、今の時期は良さそうだ。ただ、東京芝1600mでは⑥②⑨着で、連外に敗れた2戦は馬体重が12kg増(478kg)と22kg増(486kg)だったので、馬体重の変動はチェックしたい。この馬も父ミスプロ系(ロードカナロア産駒)で、3枠5番からどこまで差し込めるか。

フィアスプライドは前走の中山牝馬S(⑨着)が7枠13番で、スローペースとなり、後方寄りの追走から道中で進出したものの伸び切れなかった。1勝クラス以上での4勝をひと桁馬番で挙げている馬で、東京芝1600mでも勝ち鞍がある。中8週という臨戦は2走前(ターコイズS①着)と同じで、2枠2番を活かして内目で脚を溜められれば巻き返しがあり得そうだ。6歳以上の馬はヴィクトリアマイルで[2.1.3.55]で、2勝はストレイトガール(2015~16年)によるもの。6歳以上のディープインパクト産駒は東京芝のG1で[1.1.1.43]というデータがある点がどうか。

スタニングローズは上表で「◯」が付かなかった。前走の大阪杯は10ヶ月半ぶりで、初めてハナを切る形で0秒5差(⑧着)だったから、休み明け2戦目(中5週)で牝馬限定戦に替わることは悪くなさそう。ただ、重賞での4連対は1800m以上で、芝1600mの重賞では⑤③⑤⑫着。昨年のヴィクトリアマイルは出遅れもあって⑫着に敗れていて、マイルG1の流れに乗れるかがカギになりそうだ。

モリアーナ芝1600mの重賞が⑫③④⑥③着で、前走の阪神牝馬Sは後方追走から上がり32秒9で0秒3差(③着)まで詰めた。決め手はここでも上位のものがありそうだが、過去3勝はデビュー戦と中9週以上の時で、中8週以内だと③④⑥⑤着。エピファネイア牝馬はJRAの芝重賞で中4週以内だと[0.4.6.40]という成績が残されている。モリアーナの過去の③着以内はひと桁馬番の時でもあり、中4週での7枠13番でどこまで差し込めるか。

ちなみに、2015年以降の近9年では、前走が国内の芝1600m重賞上がり32秒4~34秒2で③着以内に入っていた馬が馬券に絡んでいる。今年それに該当するのは、ウンブライルマスクトディーヴァモリアーナの3頭になる。

◎ナミュール
◯マスクトディーヴァ
▲ウンブライル


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