1/19(日)
京成杯(G3)
中山11R 芝2000m 15時45分発走予定
◎⑧ゲルチュタール
○④インターポーザー
▲⑭パーティハーン
☆⑥センツブラッド
△①タイセイリコルド
△⑤ガルダイア
△⑨キングノジョー
△⑪マテンロウムーブ
昨年の優勝馬ダノンデサイルは京都2歳S④着をステップに優勝。3年前の優勝馬オニャンコポンは中山芝2000mを2度経験(前走ホープフルS⑪着)して、勝ちました。コーナー4回の右回り芝2000mを経験している分にはマイナスにはならない重賞です。
関東馬で人気になりそうなキングノジョーは、制御の難しさなどメンタル面の成長途上感を抱える現状ながら、新馬は東京芝2000mでV。その勝ち方は良かったのですが、上がり(自身の上がり3F33秒8)に特化したレースになった分、器用なギアチェンジを要求され、序盤から出入りが激しくなる中山芝2000mに対応できるかはカギになります。逆にいえば、ここもスムーズに突破するようなら、クラシックも見えてくるでしょう。ただ、持っているポテンシャルは高くても、先に触れたとおり精神的には成長途上。今年の優勝推定タイムは、冬場にしては傷みの少ない今の中山なら「2分0秒台」は問われるでしょう。ここは試金石に。
ガルダイアは口向きに難しさが残り、今回はハミを替えてきましたが、果たして2000mで制御が利くかどうか? ベゴニア賞の「1分33秒6」で一定の時計対応力は見せているので、道中の制御次第でしょう。もし掛かるようでも、行き切ってしまうと脅威です。評価的には「押さえ」としました。
明け3歳馬は先週のシンザン記念、フェアリーSを見ても、関西馬優勢の流れが続いています。ここも関西馬が大挙して遠征してきました。
そんな中、◎ゲルチュタールは前走・葉牡丹賞(②着)ですでに中山への長距離輸送もこなし、実際に好走している点で高く評価します。その葉牡丹賞は勝ち馬ヴィンセンシオとの叩き合いで、2歳コースレコード決着でハナ差②着惜敗。自身も「1分58秒8」の好時計でした。時計自体は開幕週の絶好馬場と差し展開に恵まれた面はありますが、勝ち馬と③着馬リトルジャイアンツの間に挟まれる形でもしっかり伸びた精神面も光りました。BCターフを勝った父ブリックスアンドモルタルの国内代表産駒にはイーグルノワール、アンモシエラなどダート活躍馬もいますが、実際には圧倒的に芝活躍馬が多く、平均して長く脚を使える長所があります。本馬の脚さばきは軽く、前走の中山の急坂で多少頭が高くなる点はありましたが、力強く伸びてきました。当時より芝状態劣化で、低速馬場への対応や、まだ確立していない脚質=位置取りはカギですが、どう動いても、凡走はないとみます。舞台経験の強みが活きれば。
エピファネイア産駒の○インターポーザーは調教では力みが見え、決して簡単な馬とは感じません。母父ルーラーシップもミックスして、基礎体力はかなりありそう。3~4コーナー中間で一気に動いて、結果的に楽勝だった前走の中京未勝利戦は、体に一段実が入った点でも光りました。今回は初の右回りはポイントになりますが、コーナー4回の芝2000mを2度経験していて、実際にこなしています。強引なぐらいにギアチェンジした前走が直結すれば。
▲パーティハーンはコーナー4回の京都内回り芝2000mで逃げ切った前走が圧巻。②着キタサンハナビラは、新馬でゲルチュタールの②着ですので、横の比較からも評価できます。ただ、今回は直接的には大外の馬番14番がカギになりそうです。逃げなくてもレースができそうなタイプではありそうですが、控えてビュンと伸びるタイプにも感じません。鞍上・戸崎騎手がどう乗るか? 操縦ひとつでしょう。
☆センツブラッドは10月13日に京都芝2000mの内回りで競り勝ち、ミニ充電を図りました。勝ち時計2分0秒3に一定の価値。中間の調教気配は一段大きくなった印象を受けます。爆発的な切れこそ現状は物足りなく感じますが、操縦性の良さは中山にも直結しそうです。②、③着で押さえたい1頭。
タイセイリコルドはおそらく馬体増での出走。父ゴールドシップの重厚感を、母系のスピードで補っていて、いい先行力があります。鞍上・石橋脩騎手のキャラも加味すれば、逃げるのはこの馬では? 中山は確実に合うゴルシ産駒の特長を活かせば、侮れない存在。
ガルダイアは道中の制御ひとつ。
マテンロウムーブはいきなり重賞でやれるほどの完成度にはなさそうですが、リアルスティール産駒らしい体力を感じます。過去2戦とも差しに徹しており、ここも控える競馬でしょうが、最後に脚を使える点では注意。
券種・買い方 | 組み合わせ・点数 |
---|---|
馬連 |
各2000円(計4000円)
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馬連 |
各800円(計4000円)
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馬連 |
各1000円(計2000円)
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合計 | 10000円 |
日経新春杯(G2)
中京11R 芝2200m 15時30分発走予定
◎⑦ホールネス
○⑧ロードデルレイ
▲⑬ヴェローチュエラ
☆⑭ショウナンラプンタ
△①マイネルエンペラー
△⑥メイショウタバル
△⑨サトノグランツ
△⑩キングズパレス
中京の芝は傷みが進んでいて、13日(月曜)のシンザン記念が1分34秒6(勝ち馬リラエンブレム)。まだまだ内を通る馬の粘りは利いていましたが、時計自体は「標準」か、やや掛かっていました。さらに開催が進んで、日経新春杯も「2分12秒台前半」が出れば速いくらいの部類でしょう。多少傷んできた芝への対応力、そして展開が大きなポイントになります。
展開的にはハンデ57.5kgを背負ったメイショウタバルが逃げたいところでしょうが、前走で逃げ切ったタッチウッドやバトルボーン、前走でハナを主張したケイアイサンデラなど、それなりに先行タイプはいます。乱ペースはないでしょうが、極端なSペースもなく、Mペース想定。Vポジションは「好位4~6番手」からの差し伸びとみます。
◎ホールネスは中京巧者で左回り巧者。芝質は完全な道悪だと鬼に金棒だと思いますが、実際には昨夏のマーメイドS(1分57秒6=京都芝2000m)や、前走のエリザベス女王杯(2分11秒6=京都芝2200m)など、速い時計にも対応できています。エリザベス女王杯は超豪華メンバーではなかったですが、実際にレガレイラに先着した点では評価できますし、芝2200mへの適性も改めて示しました。昨秋の新潟牝馬Sは傷んだ芝で快勝。極端な「前残り」になった時は厳しいでしょうが、状態落ちもなく、連軸としての堅実性ならこの馬。重賞では勝ち切れないイメージもある分、オッズ的にも過度な人気にはなりにくいタイプ。エリザベス女王杯(単勝8.7倍)ぐらいのオッズがつくなら、ぜひ買ってみたいです。キャラ的には馬連。
相手の○ロードデルレイは、直近2戦で地力を証明しました。血統的に前走から200mの距離延長がプラスに出るかは微妙。さらに前走・中日新聞杯時より「劣化」した芝質は、高速決着対応型だけにマイナスでしょうが、最後にしっかり脚を使える強みを活かせれば。馬場設定的には完全な「中~外伸び馬場」までいってしまえば理想か。
▲ヴェローチェエラは、個人的には例年の京都開催なら本命でした。それぐらい、京都外回りはマッチしていますし、場慣れしています。今回も前走・比叡S(①着)で見せた「外マクり」になるのか? それとも、ある程度の位置を取りにいく競馬になるのか? 最終的には中京をこなせるかだけでしょう。ハンデ55kgなら、能力は足りるとみています。
菊花賞④着の☆ショウナンラプンタは、正直なところ評価が難しいです。先週までの馬場傾向なら、極端な後方外差しは善戦止まりになる危険もはらんでいます。今回問われそうな器用さは正直あるとはいえず、地力でどこまで?
逃げるメイショウタバルは常に警戒すべきで、ここは同型が多くても行ける可能性も十分あります。そうなると、神戸新聞杯の再現も。ただ、ハンデ57.5kgは5歳以上の古馬陣と比較すると楽とはいえないでしょう。
全体的に劣化した芝質で、穴っぽいのはゴールドシップ産駒のマイネルエンペラー。とにかく渋太い。②、③着取りに期待して。
5枠2頭もぜひ買っておきたい。サトノグランツは休み休みですが、相手なりに格好はつけるタイプ。馬券的にはハンデ58.5kgで嫌われるでしょう。その分、オッズ妙味はあります。
関東馬キングズパレスは、前走・中日新聞杯(⑤着)は大外から一瞬伸びかかるシーン。現状は2200mの方が構えやすいでしょうし、乗り易いタイプではないので、M.デムーロ騎手が続けて乗るのはプラスに働くとみます。
人気馬で嫌ったのはサンライズアースと、タッチウッド。サンライズアースは順調さを欠いての休養明け。ダービー(④着)は道中で動いて見せ場はつくりましたが、一度叩いてからでしょう。タッチウッドの前走は前半3F36秒8と、これ以上ないSペースの逃げ。今回はあれほど楽に行けるメンバー構成ではなく、距離延長もマイナスとみています。
ヴェルトライゼンデはハンデ59.5kgはさすがに厳しいでしょう。
券種・買い方 | 組み合わせ・点数 |
---|---|
馬連 |
各1500円(計3000円)
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馬連 |
各1000円(計5000円)
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馬連 |
各1000円(計2000円)
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合計 | 10000円 |
的中!! | 馬連⑧-⑭ 21.7倍 × 1000円 = 2万1700円
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ご注意
レースに関する情報は、主催者発表のものをご確認ください。また、勝馬投票券の購入はお客様のご判断の元で行ってください。
記事の配信(発売)後は、出走取消・除外・騎手変更などがあっても、原稿の差し替え等は基本的に行っておりません。あらかじめご了承ください。
記事の配信(発売)後は、出走取消・除外・騎手変更などがあっても、原稿の差し替え等は基本的に行っておりません。あらかじめご了承ください。
小田哲也 プロフィール
スポーツニッポン新聞社記者。コラム「万哲の乱」担当。2015年には宝塚記念で3連単52万馬券を当てるなど、万馬券メーカーであることから「万哲」という愛称で競馬ファンに親しまれている。2004年天皇賞・春のイングランディーレ(10番人気)、2009年天皇賞・春のマイネルキッツ(12番人気)、同年菊花賞のスリーロールス(8番人気)など長距離G1の本命馬激走多数。グリーンチャンネル「中央競馬全レース中継」パドック解説を担当中。
【予想スタイル】
まず重視するのは好走した時の最大パフォーマンス。極論すれば、条件に合わない距離、競馬場、馬場状態、あるいは展開等での凡走は無視してOK。着順タイプは常に善戦型より、三振か本塁打か?の「1着型」を好んで狙う傾向あり。京都、阪神と馬券相性が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。
【予想スタイル】
まず重視するのは好走した時の最大パフォーマンス。極論すれば、条件に合わない距離、競馬場、馬場状態、あるいは展開等での凡走は無視してOK。着順タイプは常に善戦型より、三振か本塁打か?の「1着型」を好んで狙う傾向あり。京都、阪神と馬券相性が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。