独自視点で穴馬推奨!競馬予想支援情報【サラブレモバイル】

サラブレモバイル

メニュー

ログイン



3/2(日)

中山記念(G2)
中山11R 芝1800m 15時45分発走予定

◎④エコロヴァルツ
○①シックスペンス
▲⑩アルナシーム
☆⑧ソウルラッシュ
△③ボーンディスウェイ
△⑤タイムトゥヘヴン
△⑨マテンロウスカイ
△⑭パラレルヴィジョン

今年の中山芝コースの運用は、1月がBコース→Cコースでした。昨年までは1月はCコース限定だったので、今年は昨年までとは微妙に変わったわけですが、1月開催でAコース部分が柵でカバーされていた点には違いはありません。例年通り、春の中山はAコースで始まります。今年の1月開催は雨の影響が少なかったので、極端な馬場悪化はなかったですが、それでも開幕週だけに「内優位」に推移するのは確実でしょう。

特に、中山記念は馬場状態を利した「内&前決着」が断然多いです。過去10年の優勝馬の位置取りは「最終4コーナーで4番手以内」が9頭を占めます。2022年パンサラッサのように「強力逃げ馬」には有利な舞台設定。過去10年で唯一の差し決着だった2023年の①着ヒシイグアス(4コーナー8番手)、②着ラーグルフ(4コーナー8番手)の時は、直線で内を狙いたい馬で「大渋滞」が起きて、内寄りがゴチャゴチャになったことで差しが決まった形。裏を返せば、極端な乱ペースや、再び内の渋滞が起きない限り、最終4コーナーで前(4番手以内)の位置に付けて走れる、スピードを持った馬でないと厳しいでしょう。年間を通した開幕週の中でも特殊な週で、中山の直線は長くないこともあり、差して勝ち切るのは難しいです。理想は「内Aコース部分のグリーンベルト」に乗れる先行馬です。ちなみに過去10年の優勝馬で、ふた桁馬番で勝ったのは2023年ヒシイグアス(馬番11番)だけですので、枠は基本的には「内枠有利」です。

傾向的には、G2なのでレースレベルは高く、過去20年の連対馬の20頭中19頭は前走重賞組(海外重賞含む)でした。例外は2017年②着サクラアンプルールで、前走はOP特別の白富士S②着でした。

人気馬でまず疑いたいのはソウルラッシュです。慣れない1800mの距離や別定59kg以上に、中山記念では「脚質」が引っ掛かります。これが阪神、京都の外回り1800mなら距離は同じでもまったく様相は違うのですが、開幕週の中山では不発になる恐れも。地力でどこまで…というところです。馬券はあくまで②、③着の狙いです。

◎エコロヴァルツはOPのディセンバーS(①着)をステップにしてきた点では格下ローテ。正直、強調はできません。ただ、元々は2023年朝日杯FSの②着馬。中山では3走前のセントライト記念(③着)で正攻法に先行して、アーバンシック、コスモキュランダ相手に頑張っていました。以前よりも折り合い面が改善しているようで、前に行ける点では中山記念の傾向にマッチします。ディセンバーSの勝ち時計「1分45秒2」も、冬場の中山としては上質。過去10年、この時計を上回った中山記念の優勝馬は、2021年ヒシイグアス(1分44秒9=最終4コーナーで4番手)しかいません。前走の時計で走れば、例年の中山記念なら勝ち負けできる計算です。今回の問題はどの位置で走れるかでしょう。スタートは大きなカギになります。互角に出れば「馬番4番」がプラスになることは言うまでもありません。ただし、位置を取れないようだとアウト。メイショウチタンや、ボーンディスウェイあたりを行かせて、理想の3~4番手が取れるならば、中山1800mをクリアした経験値や時計対応力から評価したいです。

相手の○シックスペンスは、爪の不安でマイルCSを回避した経緯や、先週までは坂路オンリーだった調整過程に若干の不安があります。またG2を2勝しているとはいっても、昨春のスプリングSは弱メンという印象。前走・毎日王冠もバリバリのG1級が出ていた訳ではなく、その点では手放しで評価できる訳ではないかもしれません。ただ、絶好の馬番1番。そしてマイルでも好位に行けるスピードと、レース条件は揃っています。Wコースで楽に先着した今週の最終追いの動きも良く、ルメール騎手の継続騎乗なら、評価はこれ以上落とせません。

▲アルナシームは、ローテ的には常道の「中山金杯組」、典型的な1800m巧者、前走から1kg減の別定57kgと、優勝条件は整いすぎたぐらいです。ただ、個人的には「脚質」が開幕週にマッチするかどうか? 差しやすかった中山金杯のBコースの方が、相手関係は別にして、舞台設定は良かったと思います。ここで、一気差しが決まるようなら、本物でしょう。

☆ソウルラッシュは道中の位置だけです。ある程度、カバーして位置を取りに行く競馬をすると、決め手に影響する恐れもあって、積極買いはできません。

穴っぽいのは△ボーンディスウェイ。AJCCは2F長い2200mで外枠。今回はベストと思える内回り1800mで絶好の内枠。持ち前の先行力を活かす条件は整ったでしょう。

昨年の覇者マテンロウスカイは正念場でしょう。昨年は「馬番8番」で「最終4コーナー2番手」から快勝。前走・東京新聞杯(⑤着)の内容も悪くないのですが、近走は決め手に欠ける印象もあります。最終4コーナーでどの位置にいるのか? 

パラレルヴィジョンは明らかに冬場の方が体調が良さそうで、動きも良いです。それに、好位から快勝した昨春のダービー卿CTを見ると、今回の1800mはベストな舞台でしょう。すんなり好位に行けると、中山金杯以上の走りができるかも。強調しますが、ローテはベストです。

一発あれば、タイムトゥヘヴン。マイルCS(⑦着)の上がり3Fは結果的にメンバー最速。右回りだと、最後にしっかり伸びます。特に中山は合っている印象です。今回は内寄りの枠を引いた以上、道中は死んだふりで差し勝負。昨秋の京成杯AHでは上がり3F32秒4と、中山としては極限の脚を使いました。是非とも押さえたいです。

券種・買い方 組み合わせ・点数
馬単
④→①⑩
各2000円(計4000円)
馬単
④→③⑤⑧⑨⑭
各800円(計4000円)
馬単
①→④⑩
1000円(計2000円)
合計 10000円

 的中!!  馬単①→④
15.4倍 × 1000円 = 1万5400円

3/2(日)
チューリップ賞(G2)
阪神11R 芝1600m 15時30分発走予定

◎⑤フェアリーライク
○④ナムラクララ
▲⑨ビップデイジー
☆⑦ルージュナリッシュ
△③ノクナレア
△⑪ウォーターガーベラ
△⑫ルージュソリテール
△⑭マイエレメント

ご存じ通り、今年からJRAの重賞日程は「本番G1までのレース間隔を、余裕を持って挑めるように」ということで、G1の重要ステップは日程時期が早まった重賞が少なくありません。チューリップ賞も従来なら春の阪神2週目に開催されていましたが、今年は1週早まりました。ただ、それ以上に、各陣営の「本番まで余裕を持って挑む傾向」は加速化していて、実際に昨年の桜花賞①着ステレンボッシュ、②着アスコリピチェーノは「阪神JFからの直行組」でした。今年の阪神JF優勝馬アルマヴェローチェも、早々と阪神JFからの桜花賞直行を決めています。

その煽りもあって、チューリップ賞も以前ほどの「超看板馬」は出走してこない傾向となっており、結果的に今年は阪神JF②着ビップデイジーが注目を集めることになるのでしょう。ただ、阪神競馬場での開催が1年近くなかったことで、京都で行われた阪神JF組を含めて、当然ながら阪神経験馬は1頭もいません。初となる阪神の舞台がどう影響するのか? タフな阪神外回り1600mは、ラストの直線が平坦な京都1600mと違って、かなりタフです。京都なら1800mをこなせるぐらいがベストの設定となるでしょう。

◎フェアリーライクを狙った理由もその点にあります。有馬記念の優勝馬ゴールドアクターの産駒で、芝2000mから使い出した「重厚型」なのですが、京都外回り1800mで勝った前走・未勝利戦が見事でした。レース後半2F11秒9~11秒6の加速ラップを余力十分に突き抜けて、ワンターンの適性も示しました。2走前の2000m(⑥着)で折り合いを欠いた分、むしろマイルの速い流れの方が折り合いがつきやすくなる目算もあります。前走の勝ち時計1分47秒1は、同開催のきさらぎ賞の1分47秒0(勝ち馬サトノシャイニング=稍重)と比べても悪くありません。好位インで上手に運べた前走の競馬が今回もできれば、重賞組一蹴は可能では? 

相手の○ナムラクララは、もちろんナムラクレアの妹なので「距離延長」が最大のカギになるでしょう。ダイワメジャーの後継種牡馬アドマイヤマーズの産駒は、2月のクイーンC(東京1600m)でエンブロイダリーが勝ったばかり。同馬も1400mを勝った直後のマイル参戦でしたし、父の適性を考えても、1F延長ぐらいはOKかも。馬体には本当に恵まれていて、体力は十分感じます。時計対応力も十分あって、オッズ次第では押さえておく手。

▲ビップデイジーの阪神JF②着は素晴らしいのですが、4コーナーで切り替えて外に出しての伸び浮上でした。今回は開幕週で、どの位置で走れるか? ある程度は良い位置を取りたいでしょう。ここは開催が長らくなかった特殊な開幕週なので、ひょっとすると「1分32秒台後半」の軽い決着になった時に一抹の不安はあります。

☆ルージュナリッシュは関東馬ですが、あえての阪神遠征。前走・春菜賞(③着)は負けたとはいえ、差して内容は十分でした。1400mでは忙しい印象があったので1F延長はプラスでしょう。鞍上に川田騎手を迎えて、今春がラストクラシックとなる国枝調教師の意気込みは侮れません。

△を打った4頭も、今年のメンバー構成ならノーマークにはできません。

マイエレメントは、前走・アルテミスSはテンションが上がって、レース序盤では頭を上げるシーンも。その点、ここは充電してリフレッシュした効果が出れば。地元関西圏の短距離輸送は良いでしょう。当日の気配次第。

ウォーターガーベラの前走・きさらぎ賞は逆展開。シンザン記念(③着)ぐらい走れればですが、ローテは結構きつくなっています。

ノクナレアはまだ体がパンとしてこない印象の現状。できれば馬体を維持してほしいですが、素質は確かと評価しています。開催替わりの絶好馬場で、軽さが活きれば。

ルージュソリテールはロードカナロア産駒らしい好センス。操縦性も高そう。いきなりの相手強化になりますが、最後にギアが上がってからの伸び脚は目を見張るものがあります。仮に今回は凡走したとしても、長い目で見たい1頭。

券種・買い方 組み合わせ・点数
馬単
⑤→④⑨
各2000円(計4000円)
馬単
⑤→③⑦⑪⑫⑭
各600円(計3000円)
馬単
④→⑤⑦⑨
各1000円(計3000円)
合計 10000円

ご注意
レースに関する情報は、主催者発表のものをご確認ください。また、勝馬投票券の購入はお客様のご判断の元で行ってください。
記事の配信(発売)後は、出走取消・除外・騎手変更などがあっても、原稿の差し替え等は基本的に行っておりません。あらかじめご了承ください。

小田哲也 プロフィール
スポーツニッポン新聞社記者。コラム「万哲の乱」担当。2015年には宝塚記念で3連単52万馬券を当てるなど、万馬券メーカーであることから「万哲」という愛称で競馬ファンに親しまれている。2004年天皇賞・春のイングランディーレ(10番人気)、2009年天皇賞・春のマイネルキッツ(12番人気)、同年菊花賞のスリーロールス(8番人気)など長距離G1の本命馬激走多数。グリーンチャンネル「中央競馬全レース中継」パドック解説を担当中。

【予想スタイル】
まず重視するのは好走した時の最大パフォーマンス。極論すれば、条件に合わない距離、競馬場、馬場状態、あるいは展開等での凡走は無視してOK。着順タイプは常に善戦型より、三振か本塁打か?の「1着型」を好んで狙う傾向あり。京都、阪神と馬券相性が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。


TOPページに戻る