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4/5(土)

ダービー卿CT(G3)
中山11R 芝1600m 15時45分発走予定

◎⑧キープカルム
○⑫シャンパンカラー
▲⑭ロジリオン
☆②トロヴァトーレ
△④ノーブルロジャー
△⑤メイショウチタン
△⑦コントラポスト
△⑩タシット

中山の芝は今週からBコースを使用。内柵設置で傷んだ内寄りの傷みは軽減します。内寄りを避けて通るようなコース取りにはならないとみます。

この週中は大量の雨が降りましたが、金曜の正午段階で中山の芝は「重」とのJRA発表。金曜、土曜と予想最高気温は高いので「良」まで乾くとみます。時計が出やすい馬場になるまでに回復するかは微妙ですが、少なくとも道悪の巧拙が問われるほど、馬場回復が遅れることはないはず。

展開は最内枠アサカラキング、メイショウチタンの「逃げ争い」がポイント。どちらも行き切った時に粘りが利き、2番手だと脆いタイプ。ただ、競り合うまではないかも。Mペース想定。遅くなるケースは考えにくく、適度に流れて、最後は底力勝負では? 

カギを握るのは「ハンデ」とみます。

1番人気はトロヴァトーレが断然でしょう。前走・ニューイヤーSは中山マイルの外枠を乗り越えて快勝。ただ、そこで勝ったことで前走の斤量56kgから、今回はハンデ57.5kgと重くなっています。昨秋の中山マイルの秋風S(①着)は最内の馬番1番から3番手追走で快勝していますが、今回は当時とは先行勢のプレッシャーが違うので、好位追走がアダになる可能性も。揉まれずに好位なら最高でしょうが、揉まれる競馬になった時に、人気ほどの鉄板度はないかもしれません。ただ、マイル路線に専念してからは折り合いに進境を見せて、安定して運べています。個人的には真ん中辺りの枠を引けば、危な気なかったと思うのですが、内に包まれた時の心配度の分だけ、今回は評価は下げています。ただ、頭で押さえ馬券は買っています。

◎キープカルムの前走・東風S(⑨着)は重馬場がすべて。ニューイヤーS(④着)は勝ったトロヴァトーレと0秒4差。当時は一過性の馬体減も影響した形。ただ、前走の敗戦効果で1kg減のハンデ56kgはかなり有利。古くは京都2歳S(⑤着)で勝ち馬シンエンペラーと0秒1差の実績。前走で初めて掲示板を外しましたが、本来は堅実型。滑る馬場ならともかく、多少の傷んだ馬場はプラスになるパワーもあると評価しています。前走1番人気で、今回は3~5番人気想定。絶好の狙い頃では? 

◯シャンパンカラーは直線が強烈な追い風だったとはいえ、先週の調教はWコースでラスト1F10秒8と猛爆。ひと頃の不振から脱出している印象です。中山マイルは3歳時のニュージーランドTで③着。今回は揉まれない枠も、むしろプラスとみれば、一変するならこのタイミング。前走・東京新聞杯(⑦着)でもあきらめず頑張り、0.5kgとはいえ負担重量が軽くなるのはいいです。

▲ロジリオンは狙おうと思っていましたが、試練の大外枠は厳しい印象。前走の洛陽Sも大外枠でしたが、京都芝外1600mと中山芝1600mでは「大外枠」の不利度合いが違います。それにハンデ58.5kgも重賞を勝っていない点では、気の毒です。

☆トロヴァトーレは当然買うとして、逃げた時のメイショウチタンは押さえに一考。

中山好走型のノーブルロジャー、コントラポスト、タシットは展開ひとつ。トロヴァトーレに人気は集中しそうなので、多少手を広げても採算は取れそうです。

券種・買い方 組み合わせ・点数
馬単
⑧→②⑫⑭
各1000円(計3000円)
馬単
⑧→④⑤⑦⑩
各800円(計3200円)
馬単
⑫→②⑧⑭
各600円(計1800円)
馬単
②→⑧⑫
各1000円(計2000円)
合計 10000円


4/6(日)

大阪杯(G1)
阪神11R 芝2000m 15時40分発走予定

◎②ホウオウビスケッツ
○⑬ロードデルレイ
▲⑨コスモキュランダ
☆⑤ベラジオオペラ
△③ラヴェル
△④ソールオリエンス
△⑩シックスペンス
△⑪デシエルト

阪神内回り芝2000mはスタート直後にゴール板前を通過し、コーナーを4回まわるレイアウト。坂を上り切った後、コーナーのきつい1コーナー~2コーナーを迎えるため、序盤からピッチは上がりにくく、最初のコーナーで息も入りやすい。前の組が優位になりやすい図式です。

スタートから最初の1コーナーまで長くないので、外枠に入った馬は差し照準で待機するならともかく、位置を取ろうとすると、前半に脚を使いかねません。必然的に外寄りの「ふた桁馬番」の馬が勝ち切るのは厳しく、好位を取った「ひと桁馬番」の馬が押し切るか、好位伸びの勝ちパターンが目立ちます。

瞬発力より持続系の勝負。G1昇格前も含めて、過去10年で「ふた桁馬番」が勝ったのは2018年のスワーヴリチャード(馬番15番)、昨年のベラジオオペラ(馬番11番)だけ。スワーヴリチャードは、序盤は後方15番手にいましたが、向正面で一気に動いて先頭に出て、外枠の不利を「マクり」でカバーしました。昨年のベラジオオペラは、最初の1コーナーまでに「2番手」を確保して勝ち切った形。昨年②着のローシャムパークは序盤こそ後方にいましたが、3コーナー2番手。G1昇格前で不良馬場だった2015年優勝のラキシスが最終4コーナー11番手から一気差しを決めた以外、残る9年の優勝馬の最終4コーナーの位置は、「2番手、2番手、1番手、4番手、5番手、1番手、4番手、1番手、2番手」。勝負所の最終4コーナーでは、分かっていても「5番手以内」に位置しないと厳しく、阪神内回り向きの器用さが大きな優勝条件になるでしょう。

日曜未明に「雨予報」は出ていますが、日中には上がって、午後には晴れ間も出る予報。今週の関東地方は雨が続きましたが、関西は晴天が続き、土曜は終日良馬場ならば、日曜の予想最高気温は20度と高く、好時計が出ている今の阪神開催の傾向から、仮に雨が降っても極端に時計が掛かることはまずないでしょう。むしろ、良馬場で「1分58秒台前半」も。場合によっては、ストロングタイタンが持っているコースレコードの「1分57秒2」に迫る勝ち時計が要求されるかもしれません。

展開をどう読むか? デシエルトが怖々行く展開になるのか? ただし、スローに落としすぎると、後続差し馬の餌食になるでしょう。前半5F59秒台なら、これで平均的な流れ。中団~後続の馬には厳しくなります。

◎ホウオウビスケッツは阪神初参戦ですが、阪神の芝内回り2000mはドンピシャとみて推します。そもそも、4歳の昨夏以降に急激に力をつけてきたのは「6月生まれ」の遅生まれに起因していると思います。昨秋の毎日王冠(②着)、天皇賞・秋(③着)は自ら逃げて、上がり3F33秒8、同34秒0と速い上がりを刻んだのが成長の跡。有馬記念は除外で、大外枠でハンデ59.5kgと条件が厳しかった中山金杯(⑨着)は基準外。飛ばしたデシエルトを自らかわして勝ちに行った、前走・金鯱賞(②着)は重馬場が決して良かったとは思えませんが、地力強化を示しました。優勝したクイーンズウォークと最後に馬体が合う形になっていれば、押し切りまであったかもしれません。阪神の芝内回り2000mについて、岩田康騎手は「マッチしていると思う」と話しています。レイアウト的には昨夏の函館の巴賞や函館記念と似た図式で、完全に折り合える今なら、2~3番手で運べるでしょうし、デシエルトがペース配分を考えていくのなら、乱ペースに巻き込まれない「2~3番手」で進めそう。時計的にも天皇賞・秋の「1分57秒6」で乗り切れば、勝てる相手。阪神ならラストの直線の耐久力は、東京ほどは必要ありません。中京で長距離遠征もクリアしているので、今回も馬体重が大きく減ることはないはず。馬番2番もいい位置。最終4コーナーで「5番手以内」にはまずいるはずなので、絶好のVチャンスとみます。

○ロードデルレイは前走・日経新春杯の「2分9秒8」が破格。芝2200mでこの時計が出せれば、宝塚記念でも勝ち負けできる時計。馬体の成長が著しく、体質も強化しているのでしょう。今回の外枠自体は決して楽ではないですが、日経新春杯と同様に、どこかで内に潜り込めれば、神戸新聞杯(④着)以来の阪神もプラスになる見立て。一瞬のギアチェンジが速いので、直線の短い内回りはむしろベストでしょう。

▲コスモキュランダは前走・AJCC(③着)で底力誇示。道中で動いて、結果的にダノンデサイルに差されましたが、持続力を証明しました。ただ、今回はAJCCのような「マクり」は通用しない展開と流れでしょう。それでも評価するのは、あくまでもスタートを出て、中団付近から差し伸びた皐月賞(②着)のレースイメージから。当時が1分57秒1の好時計。軽い時計決着は、むしろ望むところでしょう。その意味でも「スタート」が最大のカギになります。調教はWコースで追われた先週が抜群。今週の坂路では重く映りましたが、これはあくまでも雨による「馬場」の影響によるもので、心配は要らないでしょう。

前年覇者☆ベラジオオペラは最終追いが圧巻の動き。久々の不安はないとみます。昨秋の天皇賞・秋(⑥着)は夏負けの影響がありました。有馬記念(④着)も頑張ってはいるのですが、昨年の大阪杯が最大限に力を出し切った結果で、G1を複数勝ち切るイメージは個人的にはそうありません。展開はどうでしょう? デシエルトが行くとして、その2番手をスムーズに取れれば、昨年の再現。ただ、個人的には2番手追走はホウオウビスケッツとみます。スタートが互角なら、その位置は離さないでしょう。

逃げるデシエルトは、前走・金鯱賞で掛かった分、どんな競馬になるかは良い意味でも悪い意味でも興味があります。アンドロメダS、中日新聞杯は、いずれも「内絶対優位」の設定だったことは否めません。アンドロメダSの京都芝内回り2000mに比べると、阪神は負荷もかかります。それでも、単騎で行ける顔触れ。行き切ってしまえば…。ただ、時計的には「1分57秒台」までの決着になると疑問。後続のプレッシャーは直近3戦以上に厳しいでしょう。

穴っぽいのはラヴェル。前走・金鯱賞(⑨着)は完全に道悪。今回はそこまで馬場が悪化しないとみれば、暮れのチャレンジC(①着)の1分58秒2の完勝と、絶好枠を引いた点で侮れません。軽い時計勝負になれば、一発十分。

ソールオリエンスの前走・京都記念(⑤着)はマークしたチェルヴィニアが動かず、あおりを食った形。ただ、ラストの伸びは際立っていました。昨年の大阪杯はレース直前の長距離輸送で馬体減。今回は早めの栗東入り。阪神コースも2度目。脚を溜める形なら、今回は人気になっていないので、気楽に乗れる立場にもなっているでしょう。もちろん、日曜未明に雨があれば、プラス材料。

国枝厩舎の2頭は評価に迷いました。シックスペンスは初の関西遠征。昨秋の毎日王冠は②着ホウオウビスケッツより斤量が1kg軽い56kgは大きく、前走・中山記念(①着)は最内の馬番1番を結果的にフルに活かした形。今回の馬番10番は正攻法の競馬を強いられます。一気の相手強化。果たして、どこまで? 

ステレンボッシュの香港ヴァースは外枠もありましたが、道中で動いて、最後は脚が上がりました。芝内回りの2000mだと、位置を取れるイメージがなく、最終的には「遅れ差し」も。外枠ということもあって、アバウトに外を回されると距離損の恐れも。

中山記念で◎に推したエコロヴァルツは、今回は外枠が厳しく、直近2戦の内容から1F延長もカギに。展開はMペース想定ですが、掛かりたくないデシエルトの入り方次第ではSペース寄りになり、そこまでシビアな流れにはならないと見れば、長距離型のジャスティンパレスは道中の位置取りが後ろになる危惧が。ヨーホーレイクは前走・京都記念が見事でしたが、G1に直結するレースレベルとは思えず無印。

券種・買い方 組み合わせ・点数
馬連
②-⑨⑬
各1500円(計3000円)
馬連
②-③④⑤⑩⑪
各1000円(計5000円)
馬連
⑬-⑤⑨
各1000円(計2000円)
合計 10000円

ご注意
レースに関する情報は、主催者発表のものをご確認ください。また、勝馬投票券の購入はお客様のご判断の元で行ってください。
記事の配信(発売)後は、出走取消・除外・騎手変更などがあっても、原稿の差し替え等は基本的に行っておりません。あらかじめご了承ください。

小田哲也 プロフィール
スポーツニッポン新聞社記者。コラム「万哲の乱」担当。2015年には宝塚記念で3連単52万馬券を当てるなど、万馬券メーカーであることから「万哲」という愛称で競馬ファンに親しまれている。2004年天皇賞・春のイングランディーレ(10番人気)、2009年天皇賞・春のマイネルキッツ(12番人気)、同年菊花賞のスリーロールス(8番人気)など長距離G1の本命馬激走多数。グリーンチャンネル「中央競馬全レース中継」パドック解説を担当中。

【予想スタイル】
まず重視するのは好走した時の最大パフォーマンス。極論すれば、条件に合わない距離、競馬場、馬場状態、あるいは展開等での凡走は無視してOK。着順タイプは常に善戦型より、三振か本塁打か?の「1着型」を好んで狙う傾向あり。京都、阪神と馬券相性が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。


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