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5/18(日)

ヴィクトリアマイル(G1)
東京11R 芝1600m 15時40分発走予定

◎⑯クイーンズウォーク
○②ステレンボッシュ
▲⑤ラヴェル
☆⑰アスコリピチェーノ
△①クリスマスパレード
△⑦ワイドラトゥール
△⑨アドマイヤマツリ
△⑩ボンドガール

ヴィクトリアマイルの東京芝コースは例年通り、前週(NHKマイルC)までのAコースからBコース替わり1週目での施行。それでなくても、今春の東京開催は少々の雨は関係ない速い時計が出ていましたが、先週までの内寄りの芝の傷みも柵移動で軽減され、良馬場なら(土曜の天気は微妙ですが)、例年通りに速い時計の決着になるのは間違いないでしょう。

レースの性格で注意したいのは、NHKマイルCは短距離系(前走・ファルコンS組など)の馬も多数出走してきて、序盤から流れて、底力勝負となることが多数。実際、今年のNHKマイルCは「逃げ候補不在」といわれましたが、レース前半4F44秒6~同4F47秒1と極端な前傾ラップとなり、「高速馬場」を考慮しても優勝したパンジャタワーは、上がり3F34秒2とそこまで速い上がりにはなりませんでした。皐月賞から転戦の②着マジックサンズは上がり3F33秒7は優秀ながら、底力勝負になったのも良かったでしょう。

逆にヴィクトリアマイルは、本来は1800m以上を主戦場としている馬が「牝馬同士ならば」ということで、多数出走してきます。スプリント戦が得意な馬は高松宮記念で一度全力投球することもあり、今年も同レースで好走したナムラクレア、ママコチャの名前はここにはありません。スプリント系の馬が少ない分、道中が流れる確率は低くなり、展開的には「中だるみ」となり、上がり3F33秒台の切れ特化の瞬発型が活躍するパターンが多々あります。当然、あまり持続力やスタミナは必要ないので、1200mや1400mで活躍する馬の好走は、2015、16年連覇のストレイトガールや、昨年のテンハッピーローズの例があります。逆に1800m以上を主戦場とする馬でも、2019年ノームコア(上がり3F33秒2)や2020年アーモンドアイ(上がり3F32秒9)など、直線の強烈な決め手だけで突き抜けます。問われるのはまず瞬発力。

今年はこれといった逃げ馬は見当たりません。3走前に逃げ切っているサフィラは当時の前半3Fは35秒5。好位付けした前走・阪神牝馬Sの自身の前半は35秒7と、速いラップを刻むタイプでもありません。大外枠のアリスヴェリテが、昨年6月のマーメイドS(①着)では前半3F34秒8で逃げ切っていますが、これぐらいの入りなら、マイルならちょっと速い程度の「Mペース」。最終的には決め手に優れた馬が浮上するとみます。

◎クイーンズウォークは後方一気を決めた昨年2月のクイーンC(①着)が上がり3F33秒4で、4コーナー11番手からの直線一気。確かに当時は強力メンバーとはいえず、2番人気サフィラ(⑨着)も成長途上で実質的にはライバル不在でした。ただ、その後の中京コースでの2勝(ローズS、金鯱賞)を見ると、明らかに左回りの方がパフォーマンスが上がり、勝ちに行った昨春のオークス(④着)にしても、内容は悪くありませんでした。改めて、前走・金鯱賞は勝ちパターンのホウオウビスケッツを、自力で差し切った点に価値があります。3歳時より明らかにパワーアップしているのは、中間の調教でもはっきり出ています。大型馬にありがちな重苦しさがまったくなく、反応面や切れも一段上がってきた印象。この現状で、東京マイル参戦は魅力たっぷり。マイルだと位置は取れないでしょうが、むしろクイーンCの競馬でいいのでは!? 当時より一段上がった今なら、上がり3F32秒台(極端な乱ペースにならなかった場合ですが)を繰り出せる可能性も秘めているとみます。大箱の東京に合うストライドの大きさを再評価して買います。速い持ち時計がない分、人気的に沸騰はしないと思いますが、良馬場なら「1分31秒台」を出せるはずの潜在能力を買います。

相手本線の○ステレンボッシュ、▲ラヴェルは「大阪杯完敗組」ですが、大阪杯自体が異常な高速決着になった分、やむを得ない面もあったと思います。ステレンボッシュの1分57秒3、ラヴェルの1分56秒9の走破タイムでも好価値。

○ステレンボッシュは昨春の桜花賞が1分32秒2。当時記録した上がり3F33秒4が自己最速。オークス②着以降は「中~長距離仕様」にシフトしていますが、阪神JF(②着)も含めて「大箱のマイル」はむしろ好舞台とみます。これが、中山芝1600mだと話は別です。要は序盤の入りでしょう。極端に後方に置かれると厳しいと思いますが、中団あたりで走れれば、直線だけで届く計算です。

▲ラヴェルは恐らく人気はないでしょう。だからこそ、相手に狙い目。昨秋のエリザベス女王杯②着、チャレンジC①着で完全復調としたと思いましたが、今春の金鯱賞(⑨着)は道悪が響いた形。前走・大阪杯(⑪着)は結果的に勝ち時計1分56秒2も速すぎ、道中の脚が溜まるところがなく競馬が終わってしまった印象でした。コーナー4回の競馬ではそこまで速い上がりは記録していませんが、もともと2歳時に東京芝1600mのアルテミスS(①着)で上がり3F33秒0の決め手でリバティアイランドを負かした実績があります。当時より馬体重が20kg以上増えて成長しているのは間違いなく、東京ではオークス(④着)、外枠で休み明けで良化途上だった昨秋のオクトーバーS(⑥着)でも崩れず走っていて、コース的にはベストでしょう。折り合って運べている近走の内容から、決め手を活かす形で運べば、流れ次第では「3F32秒台」を出せる可能性も秘めています。母系に流れているダイワメジャー、キョウエイマーチの血を考えれば、マイル対応力も秘めていて、3歳時の桜花賞以来のマイル挑戦が起爆剤になるのでは!?と思っています。

☆アスコリピチェーノはルメール騎手との継続コンビで1番人気確実か。昨秋の京成杯AHが上がり3F32秒7。昨春のNHKマイルC(②着)はご存じの通り、直線で前が詰まりながらも連対を確保しました。問題はサウジアラビアでの前走・1351ターフスプリントを勝ち切ったものの、かなり厳しい競馬になった点。ここはBコース替わり1週目で、人気を背負っての外枠。1351mからマイルへの距離延長なので、取ろうと思えば、すんなり位置は取れるかもしれませんが、機動力を活かすにはもう少し真ん中辺りの枠が良かったのでは? とはいえ、上がり3F32秒台の切れを信じて、自信を持って乗られたら、やはり強いのは事実でしょう。土曜の雨からの馬場回復が早ければ、極端に評価は落とせません。高速決着なら、ヴィクトリアマイルは「短距離性能」が活きるのは確か。

クリスマスパレードは、マイルならば普段の掛かるような競馬にはならないでしょう。むしろ中団付近で折り合って、マイペースで差す競馬ができれば、違った一面が出る可能性あり。

5枠の2頭のうち、ボンドガールはマイルのG1の流れなら、折り合うのは容易でしょう。ただ、もしもペースが落ち着きすぎて、後ろからの競馬になると、物理的に届かぬ恐れも。

一方のアドマイヤマツリは力をつけています。母父アドマイヤムーンの血を考慮すれば、マイルにも対応可能でしょう。引いてドンの競馬でもOKとみます。

大穴はワイドラトゥール。今年から3月施行で1400m戦になった愛知杯を勝っての参戦。1400mを得意にしているという点では昨年の優勝馬テンハッピーローズと似ていて、東京のコース経験こそありませんが、前走の中京芝1400mと、2歳時の新潟での新馬戦(芝外1600m)を勝っていて、左回りがマイナスになるとは思えません。今年のメンバー構成を見ても、さほど飛ばす馬はいないと思うので、スタミナを問われる心配はないでしょう。3歳時の桜花賞(⑥着)では優勝したステレンボッシュとは0秒3差、②着アスコリピチェーノとは0秒2差。今回の人気上位馬とは逆転不可能な底力差も感じません。その桜花賞で記録した「上がり3F33秒5」がこれまでの最速上がりで、展開次第ではもっと速い上がりが必要になるかもしれませんが、今年から新装した「愛知杯組」がクローズアップされることもないでしょうし、オッズ妙味は十分ありそう。

券種・買い方 組み合わせ・点数
馬連
⑯-②⑤
各2000円(4000円)
馬連
⑯-⑰
1500円
馬連
⑯-①⑦⑨⑩
各800円(3200円)
馬連
②-⑤
800円
馬連
②-⑰
500円
合計 10000円

 的中!!  馬単⑯-⑰
12.8倍 × 1500円 = 1万9200円

ご注意
レースに関する情報は、主催者発表のものをご確認ください。また、勝馬投票券の購入はお客様のご判断の元で行ってください。
記事の配信(発売)後は、出走取消・除外・騎手変更などがあっても、原稿の差し替え等は基本的に行っておりません。あらかじめご了承ください。

小田哲也 プロフィール
スポーツニッポン新聞社記者。コラム「万哲の乱」担当。2015年には宝塚記念で3連単52万馬券を当てるなど、万馬券メーカーであることから「万哲」という愛称で競馬ファンに親しまれている。2004年天皇賞・春のイングランディーレ(10番人気)、2009年天皇賞・春のマイネルキッツ(12番人気)、同年菊花賞のスリーロールス(8番人気)など長距離G1の本命馬激走多数。グリーンチャンネル「中央競馬全レース中継」パドック解説を担当中。

【予想スタイル】
まず重視するのは好走した時の最大パフォーマンス。極論すれば、条件に合わない距離、競馬場、馬場状態、あるいは展開等での凡走は無視してOK。着順タイプは常に善戦型より、三振か本塁打か?の「1着型」を好んで狙う傾向あり。京都、阪神と馬券相性が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。


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