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6/29(日)

函館記念(G3)
函館11R 芝2000m 15時25分発走予定

◎⑦ディマイザキッド
○⑧ヴェローチェエラ
▲⑤ボーンディスウェイ
☆③ハヤテノフクノスケ
△①マイネルモーント
△⑩グランディア
△⑬マコトヴェリーキー
△⑭トップナイフ

今年は日程変更があった重賞が多いですが、7月に定着していた函館記念も28年ぶりに6月施行となりました。一番大きいのは前哨戦だった巴賞が「トライアル」の位置になくなり、今夏は函館記念→巴賞の順になったことでしょう。日程変更により、昨年の勝ち馬ホウオウビスケッツのように巴賞組(同馬は①着)の優勝はなくなりました。例年、巴賞組の取捨が面白かった重賞で、特に「巴賞負け組」は函館記念ではハンデが軽くなって好走するのが穴パターンでしたが、今年はまったく新しい函館記念と割り切って推理するのが良さそうです。

参考までに過去10年のハンデ別の上位成績は次の通り。

56kg [4.3.0.32]
55kg [2.2.5.27]
54kg [2.1.2.26]

ハンデ54~56kgのゾーンの活躍がとにかく目立ちます。他に勝ち馬が出ている重量は57.5kgが[1.1.1.6]、57kgが[1.0.1.17]。昨年に57.5kgで優勝したホウオウビスケッツが実は過去10年ではもっとも重いハンデでの優勝で、基本的にはハンデの重い馬は不振です。

今年でいえば、アルナシームのハンデ59kgはさすがに重すぎですし、ボーンディスウェイなど3頭いるハンデ57kgも絶対アウトという訳ではないですが、結構厳しいと思います。ハンデ的には、まず54~56kgのゾーンから買うのが正解では? 

ステップ的には「巴賞」を除くと、2023年優勝ローシャムパーク(前走・むらさき賞①着)以外の優勝馬7頭は「前走重賞組」、それも「前走重賞負け組」でした。

◎ディマイザキッドはおそらく人気の死角。ただ、前走・新潟大賞典(⑧着)は前残りの展開や傷んだ馬場以上に、間隔が空いて、体調面が一息だった影響が大きいとみます。レースラップが前半5F61秒3~後半59秒2の超スローを4コーナー15番手から差すのも、さすがにしんどかったでしょう。

ハンデ的には新潟大賞典の敗戦で据え置きとなった56kgが良く、使われたことで今回は明らかに中間の動きが上がっている印象。それに、昨秋の福島の三春駒特別(①着)を後方からマクり上げて勝つぐらいですから、コーナーリングの良さを活かせる函館の小回りコースは、エンジンが掛かれば瞬時に動けるので合っているはず。

昨春の共同通信杯(④着)はいくら超スローペースとはいえ、上がり3Fは32秒5。もちろん、位置が後ろで脚を温存できたから、①着ジャスティンミラノ(上がり3F32秒6)や②着ジャンタルマンタル(同じく上がり3F32秒6)よりも速い脚を使えたのは事実でしょうが、脚が溜まれば、相当な切れ味を持っているのは間違いありません。黙って後ろにはいたくない8枠の2頭の出方次第では、道中もそこそこ流れるでしょうが、極端にペースが落ちても、マクって動ける器用さもより活きてくるはず。初の洋芝参戦がプラスとみて推します。

○ヴェローチェエラは同じ4歳。前走・大阪-ハンブルクC(⑥着)なのはOP特別組という点で絶好ローテとはいえませんが、3歳時の京都新聞杯③着、今年の日経新春杯④着など、函館記念を勝って良い資格はあると思います。ハンデ56kgも魅力。

▲ボーンディスウェイはハンデ57kgがネックか。ただ、これまで北海道シリーズの洋芝参戦がなかったのが不思議なぐらいで、小回り向きの機動力と洋芝向きのパワーを兼備しています。問題はどの位置で競馬ができるか。函館と好相性のハーツクライ産駒ですし、道中2~3番手を確保できれば、57kg自体は背負い慣れているうえ、極端な決め手勝負にはなりづらい函館は合っているでしょう。

☆ハヤテノフクノスケも4歳。函館はこれが初めてですが、昨夏の札幌で活躍しました。持ち時計がない分、極端に速くなると厳しいかもしれません。ただ、ハンデ56kgは動きやすいはず。小回り対応力もあります。開幕週のような高速決着は厳しいでしょうが、今週はどのぐらいの時計を要求されるか? 

絶好枠のマイネルモーントは、2月の白富士S(②着)で見せたように、展開次第で前付けできるのが強み。ただ、②着が多いタイプで、本質的には自分から勝ちにいけるタイプではない印象。それでも、中山金杯(②着)の1分58秒3で走れれば、今回のメンバーなら優勝圏内。

グランディアは昨年の函館記念②着馬。その昨年は「馬番4番」をフルに活かしきれた利もありました。前走の福島民報杯(⑤着)のように後手に回ると、枠順的にも厳しそう。ただ、ハンデ56kgは恵まれた印象。勝負圏内。

8枠2頭をどう買うか? 函館記念では「外枠不利」になるケースは多々あります。ともにハンデ57kgも大きなカギに。ただ、外枠が嫌われ、オッズ妙味が出れば、買う手もあります。

改めて、アルナシームはハンデ59kgがさすがに厳しいとみます。

アウスヴァールは昨年は③着に頑張りましたが、今回のハンデはその時から1kg増の55kgですし、まったくのノーマークでは行かせてもらえないでしょう。

ランスオブクイーンは最軽量となるハンデ54kgは魅力ですが、3勝クラス勝ち直後で、しかも特殊な「低速決着」で勝ってきただけに半信半疑。オークス⑤着の実績は十分ですが、小回り向きかも含めて、飛び付きにくい面もあって、馬券は見送りました。

券種・買い方 組み合わせ・点数
馬連
⑦-⑤⑧
各2000円(4000円)
馬連
⑦-①③⑩⑬⑭
各800円(4000円)
馬連
⑧-③⑤
各1000円(2000円)
合計 10000円

 的中!!  馬単連③→⑧
77.2倍 × 1000円 = 7万7200円

6/29(日)
ラジオNIKKEI賞(G3)
福島11R 芝1800m 15時45分発走予定

◎⑥ビーオンザカバー
○⑫バズアップビート
▲⑨モティスフォント
☆⑤センツブラッド
△②フクノブルーレイク
△④レーヴブリリアント
△⑧エーオーキング
△⑪トレサフィール

ラジオNIKKEI賞は、昨年と日程やレース条件を含めて、まったく変更点がなかった重賞。そういった意味では、推理自体はしやすいです(馬券結果に結びつくかは別ですが…)。予報的には完全に良馬場。暑さもポイントになりそうですが、キャラがつかみにくい3歳夏時点なので、果たして夏本番の気温に対応できるかは測りかねる面もあります。ご了承ください。

函館記念以上に、重ハンデ馬が好走しない傾向があります。過去10年のハンデ別成績は次の通り。

54kg[3.4.2.31]
55kg[3.1.1.12]
56kg[2.1.2.16]
53kg[1.4.4.27]
56.5kg [1.0.0.0]

こちらも函館記念と同様、ハンデ54~56kgのゾーンに好走馬が目立ち、特に54kgと55kgが好走しています。一時代前のようにダービー組の出走がほぼなくなり、3歳のこの時期にハンデ戦をやるのは果たしてどうか?と毎年言われている重賞です。ハンデ56.5kgで優勝したのは、ちょうど10年前の2015年アンビシャス。それ以降は毎年、軽ハンデ馬が好走しています。2年前の2023年はトップハンデ57kgのバルサムノートが④着。昨年はトップハンデ58kgのセットアップが⑫着(8番人気と人気もなかったですが)。

今年はフクノブルーレイクのハンデ57kgが結構厳しく映ります。センツブラッドのハンデ56kgも、唯一使った重賞の京成杯が⑧着で、前走・白百合S②着が評価されたのでしょうか? ハンデ56kgは勝ち馬も出ているので、致命的とは言いませんが、かなり厳しく映ります。

人気的には1番人気が2勝、2番人気が2勝、3番人気が3勝、4番人気が1勝。上位人気はまずまず好走しています。

特筆すべきは「前走①着馬」が活躍している点。過去10年の優勝馬10頭中の6頭は「前走①着」で、プリシンパルSや白百合S(今年は両レースの①着馬は不在)などOP組の前走①着馬は3頭。残る3頭は1勝クラスの①着馬。京都新聞杯⑥着から優勝した2019年ブレイキングドーン以外の優勝馬9頭は「前走④着以内」なので、重賞組を除けば、好調馬をピックアップしたいです。

◎ビーオンザカバーは前走・山藤賞(①着)が道中流れて、展開もドンピシャだったとはいえ、早めに抜け出して「1分59秒0」の好時計勝ち。2走前の水仙賞(⑨着)はスローすぎたうえに、直線で前が窮屈になって、力を出せない形でしたが、潜在能力の高さを示しました。昨夏の函館の新馬戦(②着)で勝ち馬マジックサンズに続いたように、2歳時から能力の片鱗を示していました。近親にマンハッタンカフェがいる良質母系。基本的には前進気勢が強いタイプなので、序盤からペースが上がる福島芝1800m重賞は、キャラ的にも合っていると思います。行く馬も何頭かいますし、折り合いを欠くような流れにはならないでしょう。「前走①着馬」で「ハンデ55kg」。中間は山元トレセンに放牧に出ましたが、緩めずに乗り込んで動きも良く、地元の田辺騎手の手腕に託します。

展開的にはショウナンマクベス、エーオーキング、トレサフィール、インパクトシーと先行タイプはいるので、開幕週でも単調な「前残り」にはならないとみます。

相手は○バズアップビート。前走・白百合S(③着)は外を回った分、届きませんでしたが、②着センツブラッドと「ハナ差」で、今回は同馬より1kg軽いハンデ55kgはおいしいです。小回りの小倉芝2000mで勝ってきたので、同形態の福島はOKなはず。ある程度流れれば、コーナー4回の競馬に慣れている経験値も活きるでしょう。時計的には、前走の「1分45秒3」でラジオNIKKEI賞では十分足ります。

ルメール騎手の連続騎乗となった▲モティスフォントは、出負け気味のスタートから先行して粘った前走(②着)が福島芝1800mには直結する内容。今回の54kgは理想的なハンデ。他に行く馬がいれば、控える競馬もできるので、オッズ次第では狙い目。ルメール騎手なので、想定以上に売れる可能性はありますが…。

☆センツブラッドはハンデ56kgがどうかでしょう。前走・白百合S(②着)は結構速い流れでしたが、直線では一度は先頭に立ちました。結果は惜敗でしたが、小回り向きのしぶとさを兼備していて、2走前はコーナー4回の競馬も順応していました。輸送競馬をこなしているのも強みになりそう。

問題はフクノブルーレイク。皐月賞は最初の1コーナーで挟まれて、落馬寸前の不利で基準外。使うたびに良くなっていて、小回り向きの一瞬の決め手もあります。父ウインブライトは福島記念Vですから、コース適性も間違いなくあるとみます。ただ、他馬との比較でハンデ57kgがどうかだけ。ハンデが嫌われてオッズが上がるようなら、むしろ買いたい1頭。

エーオーキングの前走・水仙賞は、スローに落とした田辺騎手の好騎乗が光ったのも事実ですが、1戦ごとに増えている馬体重は成長の証。福島芝1800mで実際に勝っていて、差す競馬もできます。「前走①着馬」が好走する傾向にもピッタリだけに押さえます。

トレサフィールは2戦連続の逃げ切り勝ち。ここもスンナリ行ければですが、同型もいるのでそう簡単にいくかどうか? ただ、開幕週なだけに、行かせてもらえるようなら侮れません。

レーヴブリリアントは前走・スプリングSが連闘&道悪で条件が厳しかったことを考えれば、最後まで粘り強く伸びていました。今回はハンデ54kgで、差しが利きそうな流れも魅力。少額でも買っておきたいです。

券種・買い方 組み合わせ・点数
馬単
⑥→⑨⑫
各1500円(3000円)
馬単
⑥→②④⑤⑧⑪
各1000円(5000円)
馬単
⑫→⑥⑨
各1000円(2000円)
合計 10000円

ご注意
レースに関する情報は、主催者発表のものをご確認ください。また、勝馬投票券の購入はお客様のご判断の元で行ってください。
記事の配信(発売)後は、出走取消・除外・騎手変更などがあっても、原稿の差し替え等は基本的に行っておりません。あらかじめご了承ください。

小田哲也 プロフィール
スポーツニッポン新聞社記者。コラム「万哲の乱」担当。2015年には宝塚記念で3連単52万馬券を当てるなど、万馬券メーカーであることから「万哲」という愛称で競馬ファンに親しまれている。2004年天皇賞・春のイングランディーレ(10番人気)、2009年天皇賞・春のマイネルキッツ(12番人気)、同年菊花賞のスリーロールス(8番人気)など長距離G1の本命馬激走多数。グリーンチャンネル「中央競馬全レース中継」パドック解説を担当中。

【予想スタイル】
まず重視するのは好走した時の最大パフォーマンス。極論すれば、条件に合わない距離、競馬場、馬場状態、あるいは展開等での凡走は無視してOK。着順タイプは常に善戦型より、三振か本塁打か?の「1着型」を好んで狙う傾向あり。京都、阪神と馬券相性が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。


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