
8/9(土)
エルムS(G3)
札幌11R ダート1700m 15時25分発走予定
◎③ドゥラエレーデ
○⑥ロードクロンヌ
▲①ペリエール
☆⑤マテンロウスカイ
△②ミッキーヌチバナ
△⑦テーオードレフォン
△⑪ブライアンセンス
△⑭ウィリアムバローズ
エルムSは昨年の①着馬ペイシャエス(5番人気)、②着馬ドゥラエレーデ(1番人気)、③着テーオードレフォン(10番人気)が揃って今年も出走予定。ひとまず、昨年の上位3頭と「別路線組」の比較が最大の焦点でしょう。
前走成績だけをみれば、テーオードレフォンの前走・マリーンS(②着)はハンデ58kgを背負ってのもので悪くないですが、対戦相手は「通常のOP特別レベル」といった印象で強調できません。
昨年の優勝馬ペイシャエスは1歳年齢を重ねて6歳になりました。昨年の当レースを勝ったことで、「直近1年でG3勝ちは1kg増」となり別定58kg(昨年と同じ)。重量的には問題ないでしょうが、マーチS③着から挑んだ昨年に比べると、そこまでの評価は?
昨年②着惜敗の◎ドゥラエレーデが条件的にも有利とみます。「直近1年で重賞を勝っていない」ので、4歳以上牡馬の基本別定重量57kgで出られるのは、実績を考えるといかにも有利。昨年のエルムS(②着)はペイシャエスに負けたといってもクビ差。それもドバイ遠征帰りだったことを考えれば、よく頑張っていました。昨年暮れのチャンピオンズC(③着)ではレモンポップ、ウィルソンテソーロに続き、能力自体に衰えは見えません。前走・フェブラリーS(⑪着)は不慣れなマイルで流れに乗れずに終わった形でしたが、コーナー4回の競馬になれば、これまでの経験値も活きてくる計算。ここは流れに乗りやすい内寄り馬番3番。雨が続いて湿ったダートなら、スタート次第で前で運べる機動力も活きてくるでしょう。昨年のエルムS(②着)は逃げたミトノオーの2番手から運びましたが、今年は他馬の出方次第では「逃げ」まであるかも。「重」想定の湿ったダートで先行押し切りのイメージ。
昨年の上位3頭以外の別路線組では、前走・平安S②着の○ロードクロンヌ。札幌ダート1700mは昨夏の未勝利、1勝クラスを連勝。ここは重賞の1700mで「どの位置を確保できるか」でしょう。すんなり前付けできれば、馬場状態的にも首位候補。位置を取るのに多少でも苦労した時がカギになるでしょう。広めの京都ダート1900mを使った直後なので、札幌ダート1700m巧者とはいっても、序盤がポイント。極端に時計が速くなった時の対応力も経験値が少なく、評価が分かれるところ。
侮れないのは北海道巧者のペリエール。相手関係もありますが、前走・大沼Sがかなり強い勝ち方。札幌ダート1700mは3年前の2歳新馬戦でユティタム相手に楽勝した実績あり。今回は最内枠がどう出るか、序盤でどれだけ位置を取れるか。発馬で後手に回る時がある馬だけにレースの入りが一番のカギ。昨秋の武蔵野S(③着)で好走していますし、能力差はないとみます。
不気味なのは初ダートの前走マーチSで②着に頑張ったマテンロウスカイ。ハンデ59kgを背負って、粘り込んだ機動力は脅威。
昨年③着のテーオードレフォンは勝ち味に遅い半面、とにかく崩れにくい。押さえには必要でしょう。
悩ましいのは「直近1年以内に重賞勝ちがある別定重量が重い馬」の評価。ウィリアムバローズは普通なら本命候補ですが、昨秋の日本テレビ盃勝ちで「59kg」は現実問題厳しいのでは。それに今回は大外枠。この枠だと、行き切れない恐れも。底力でどこまで。
ブライアンセンスはマーチS勝ちで「58kg」。広い1800m、1900mコースで頑張っていますが、東京ダート1600mでも好走があるので「小回りの1700mコースもOK」とみるのが順当かもしれないですが、中山ダート1800mや京都ダート1900mでそこまで前に行くタイプではないので、今回は別定58kgで小回りダート1700mだと、後手後手に回る恐れも多少ありそう。押さえ程度の評価で。
大穴はミッキーヌチバナ。いい意味で相手なり。ただ、近走も重賞で大崩れはしていません。涼しい札幌を求めての遠征で、今週の気候はぴったりでは?
悩むのは6枠の2頭。トロヴァトーレは初ダートで別定58kg。血統的には砂もOKのはずですが、どれだけ行けるかがまったく未知。かなり長い休養になった骨折明けのヴァルツァーシャルもさすがに厳しいのでは?
券種・買い方 | 組み合わせ・点数 |
---|---|
馬単 |
各2000円(計4000円)
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馬単 |
各800円(4000円)
|
馬単 |
各1000円(2000円)
|
合計 | 10000円 |
8/10(日)
レパードS(G3)
新潟7R ダート1800m 15時45分発走予定
◎⑨ロードラビリンス
○⑬ルグランヴァン
▲⑥ジャナドリア
☆⑩ヴィンセンシオ
△①ドンインザムード
△④ポールセン
△⑤シンビリーブ
△⑫トリポリタニア
レパードSは「3歳限定ダート重賞」という特殊なレース。この時期にダートを主戦場とする3歳のOP馬の数は限られているので、前走で1勝クラスや2勝クラスを走っていた条件馬も多数出てきて、例年フルゲート(15頭)になります。
ローテ的には、以前だと7月に施行されていたジャパンダートダービー組の活躍が目立っていたのですが、ご存じのように、ジャパンダートダービーは「ジャパンダートクラシック」に名称を変えて、昨年から10月施行になったので、この組の出走は当然ありません。以前は東京ダート1600mで6月に実施されていたユニコーンS組(2016年優勝グレンツェント、2018年優勝グリム、2020年優勝ケンシンコウ)の活躍も目立っていましたが、ユニコーンS自体も昨年から春の京都ダート1900m戦に様変わりして、昨年の優勝馬ミッキーファイトはそのユニコーンS(③着)をステップに勝ちました。そういった意味では「ダート三冠」が創設された昨年から当レースの立ち位置も変わったと考えた方がいいでしょう。
実績的には、前走で1勝クラスを勝ち上がったばかりの「2勝馬」が例年抽選で出走してきますが、この組は過去10年、良くても②着まで。同じ条件馬でも「前走で2勝クラスを勝ったばかりの3勝馬」は2021年メイショウムラクモ、2022年カフジオクタゴンと連続優勝していて侮れません。2023年優勝馬ライオットガールは2走前に「2勝クラス」を勝ち、前走・マレーシアC(④着=3勝クラス)を負けていた3勝馬という点を考えれば、特に直近で2勝クラスを勝っている「条件馬」は注目したいところ。
コース条件としては、前走・ユニコーンSをステップに勝った2020年ケンシンコウ(同馬は中山ダート1800mで未勝利勝ち)を含めて、直近5年の優勝馬は「コーナー4回のダート1700m以上」で優勝歴がありました。ワンターンの1400mや東京ダート1600mなどに良績が集中している馬は少し疑ってかかったほうがいいのでは? また、「新潟ダート1800m」はコーナーがきついため、タイトなコーナー部分を追い上げて勝つのは難しいです。過去10年の優勝馬10頭中の7頭は、「最終4コーナーで4番手以内」にいた先行型でした。「序盤の位置取り力」は大きなポイント。逆に、ある程度位置を取ってしまえば、新潟の最後の直線は平坦なので、粘り込みやすいコースでもあります。
今年人気になりそうなヴィンセンシオは、「コーナー4回の競馬」を勝っている点では問題ないのですが、なにしろ初のダート挑戦。皐月賞当日はパドックでテンションが高く、潜在能力は超A級でも、レースでの位置取り(前に行けるか?)も含めて、未知の面は残ります。
また、これも人気になりそうなポールセンは、「コーナー4回」の競馬が初めて。前付けできる点は新潟ダート1800m向きと思いますが、距離をこなせるかはまったく分かりません。
人気候補では、昨年8月の新馬戦ですでに新潟ダート1800mを勝っているジャナドリアが手堅く映りますが、パフォーマンス的には辛勝でしたし、「夏場が良いとはいえない」といった声も陣営から出ていました。今回は早めの新潟入厩が功を奏せば良いのですが、全幅の信頼を置けるかは微妙。
注目は◎ロードラビリンス。データ的には「前走で2勝クラスを勝ち上がったばかり」の理想ステップ。コーナー4回の京都ダート1800m、阪神ダート1800mを上手に勝ってきました。今週末の新潟ではレース当日の雨も予想されますが、昨年8月の中京の未勝利戦(ダート1800m)でグシャグシャの不良馬場で勝ち上がっており、ここで左回りもすでにこなしている点は強調材料になります。何より、前走・加古川特別(①着)で負かした②着馬メイショウズイウンはG3ユニコーンSの③着馬で、しかも同馬はそこで勝ち馬カナルビーグルとは0秒2差という相当な難敵でした。前走・加古川特別はハナ差だったとはいえ、逃げ粘るそのメイショウズイウンを最後に差して勝ったのだから高く評価できます。今回は、川田騎手の継続騎乗で上位人気も予想されますが、それでも1、2番人気にまではならないのでは? 重馬場だった昨秋のもちの木賞(②着=京都ダート1800m)で逃げ粘った競馬も含めて、これまで強い相手と戦ってきているので、ここでも評価したいです。
相手は○ルグランヴァン。高木師が「3走前にチークピーシーズを着けてから競馬が安定してきた」と話していた通り、直近3戦は②着、①着、①着。「2勝クラスを勝ったばかりの条件馬」はレパードSの好走パターンですし、中山ダート1800mで勝っており、コーナー4回の競馬にも対応実績があります。東京ダート1600mで楽に前に行けている直近2戦の機動力が本物なら、コーナーがきつい新潟ダート1800mではジャストフィットするとみます。前走の東京ダート1600mは、いくら時計が出やすい重馬場だったとはいえ、1分34秒4はフェブラリーSを勝ってもおかしくない猛時計。今週の新潟は雨が続き、時計が出る状況も予想されるだけに、前走好内容の勝ちを改めて評価したいと思います。
▲ジャナドリアは雲取賞までの3連勝は光るのですが、前走・羽田盃(③着)は勝ち馬ナチュラルライズは別格としても、②着ナイトオブファイアから6馬身ちぎられたのは引っ掛かります。また、近2走が時計の掛かる大井ということで、速い時計の対応力も未知。新潟で新馬を勝っているのは心強いですが、上位人気に見合うかどうか? もちろん、底力は互角以上と評価しますので押さえますが…。
☆ヴィンセンシオは弥生賞②着の実績馬。ダート初挑戦でもあっさり勝つ魅力を感じる半面、やはりダート経験値がないのはどうでしょう。皐月賞はレース当日、テンションが高かったのが敗因とはいっても、実戦では位置が取れませんでした。コーナーのきつい新潟ダート1800mは中団~後方から外を追い上げる形になると厳しいはず。ただ、今回はリフレッシュ効果もプラスでしょうし、流れに乗れれば、スピードの持続力は活きてくるはず。評価を悩む1頭。
ドンインザムードは絶好の馬番1番。前走(⑥着)は遠征帰りの影響があったか、もうひとつ弾けませんでしたが、レースの形はできていました。大型馬の叩き2戦目。変わる余地は十分でしょう。
ポールセンは距離延長がどうか以上に、前走・青竜S(①着)が絶妙ラップの逃げで、展開の恩恵も大きかった印象。ここもすんなり行ければ(行けそうな気もします)、コーナーのきついコースレイアウトを味方につけられるでしょうが、個人的にはコーナー4回の競馬を経験していない点は気になります。押さえまでの評価。
シンビリーブは前走・麒麟山特別(③着)が厳しい追い上げる形での力走。新潟ダート1800mは新馬戦で楽勝していて、好位で運べるようなら、もう一段上のパフォーマンスがあるかも。
トリポリタニアは1勝クラス勝利直後ということで条件は厳しいと思いますが、重馬場の京都ダート1800mを「1分49秒6」の好時計で走れた事実を評価。週末の雨予報は味方になるかしれません。
券種・買い方 | 組み合わせ・点数 |
---|---|
馬単 |
各2000円(計4000円)
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馬単 |
各800円(計4000円)
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馬単 |
各1000円(計2000円)
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合計 | 10000円 |
ご注意
レースに関する情報は、主催者発表のものをご確認ください。また、勝馬投票券の購入はお客様のご判断の元で行ってください。
記事の配信(発売)後は、出走取消・除外・騎手変更などがあっても、原稿の差し替え等は基本的に行っておりません。あらかじめご了承ください。
記事の配信(発売)後は、出走取消・除外・騎手変更などがあっても、原稿の差し替え等は基本的に行っておりません。あらかじめご了承ください。
小田哲也 プロフィール
スポーツニッポン新聞社記者。コラム「万哲の乱」担当。2015年には宝塚記念で3連単52万馬券を当てるなど、万馬券メーカーであることから「万哲」という愛称で競馬ファンに親しまれている。2004年天皇賞・春のイングランディーレ(10番人気)、2009年天皇賞・春のマイネルキッツ(12番人気)、同年菊花賞のスリーロールス(8番人気)など長距離G1の本命馬激走多数。グリーンチャンネル「中央競馬全レース中継」パドック解説を担当中。
【予想スタイル】
まず重視するのは好走した時の最大パフォーマンス。極論すれば、条件に合わない距離、競馬場、馬場状態、あるいは展開等での凡走は無視してOK。着順タイプは常に善戦型より、三振か本塁打か?の「1着型」を好んで狙う傾向あり。京都、阪神と馬券相性が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。
【予想スタイル】
まず重視するのは好走した時の最大パフォーマンス。極論すれば、条件に合わない距離、競馬場、馬場状態、あるいは展開等での凡走は無視してOK。着順タイプは常に善戦型より、三振か本塁打か?の「1着型」を好んで狙う傾向あり。京都、阪神と馬券相性が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。