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11/2(日)

天皇賞・秋(G1)
東京11R 芝2000m 15時40分発走予定

◎⑨ミュージアムマイル
○⑭クイーンズウォーク
▲⑦マスカレードボール
☆⑤タスティエーラ
△②アーバンシック
△⑥ブレイディヴェーグ
△⑪シランケド
△⑬メイショウタバル

今秋のG1はなかなかクリーンヒットが出ず、申し訳ありません。菊花賞の◎ジョバンニはパドックまでは精神面を保てたように見えましたが、返し馬はテンションが上がり気味。内枠が災いしたような形で道中位置を下げて、最終4コーナー手前ではノーチャンスの位置でした。上位2頭は人気通りで決まり、多くのファンの見立て通りだったようです。ホームの天皇賞・秋で、何とか巻き返したいと思います。

今年のメンバーは「超豪華」まではいかず、主力級には何らかの不安要素が見られます。多くの方が似たような見解を持っているのでは? 

例えば、宝塚記念を勝ったメイショウタバルは、ここまで東京コースは未経験。過去10年の天皇賞・秋の優勝馬は、それ以前にすべて東京コースで白星がある馬ばかり。そして2015年優勝のラブリーデイを除く延べ9頭は、すべて東京コースですでに重賞勝ちがありました。そう考えると、メイショウタバルの「東京未経験」はいかにも心許なく感じます。金曜の東京はすでに雨が降り出していますが、土曜朝からは回復して、天皇賞・秋の発走時刻は「パンパンの良馬場」は確実でしょう。瞬発系の決着になった時には、先行脚質や持ち時計の不足もカギになってくるでしょう。

ならば、昨年の②着馬タスティエーラはどうか? 確かに今春の成績自体は、低調だった昨春よりは遥かに良かったです。一方で、昨秋の天皇賞・秋②着は「再考」する余地があります。届かないような位置から届いた、勝ち馬ドウデュースの上がり3F32秒5があまりに凄すぎて、立派な②着と見るかもしれませんが、③着ホウオウビスケッツ、④着ジャスティンパレス、⑤着マテンロウスカイとは「小差」で、自身の「1分57秒5」はごくごく標準の時計。恐らく、今年の優勝時計は極端なSペースにでもならない限り、これより速くなるでしょう。もしかすると「1分56秒台突入」の可能性もありそう。今春の香港クイーンエリザベス2世Cは文句なしの快勝でしたが、勝ち時計2分0秒5が示す通り、シャティンの洋芝にフィットしたのも事実でしょう。ダービーの優勝時計も遅かったように、「高速決着」には一抹の不安を感じます。

展開はメイショウタバルの逃げでしょうか? ホウオウビスケッツが「勝ち負け」を意識するなら、昨秋の天皇賞・秋(③着)や前走・毎日王冠(②着)のように、逃げてこそと個人的には思います。メイショウタバルの「2番手」に収まって抜け出しを図るケースでは、メイショウタバルを抜けずに、逆に後続差し馬にのみ込まれる可能性も。果たして行き切れるか? いずれにしても、この2頭は瞬発力も要求される高速決着になった時は厳しいでしょう。展開的には前半5F58~59秒台から最後の決め手比べとなり、Bコース替わり1週目の馬場ですので「1分56秒台突入」の高速戦を想定します。

◎ミュージアムマイルは、メンバーレベルは高くなかったとはいえ、秋初戦のセントライト記念を余力を残して勝てたのが大きいと見ます。7~10月を使わずに「ぶっつけ本番」が近年のトレンドですが、セントライト記念からは1ヵ月半の余裕がありますから、一度叩いたのがマイナスになるとも思えません。むしろ、1回使ってG1を使うのが懸念になるのなら、9~10月のG1前哨戦自体が意味を持たなくなってしまいます。

春を振り返れば、弥生賞(④着)は「稍重」の緩い馬場で、ファウストラーゼンが途中で動く特殊な展開。反対に絶好の良馬場だった皐月賞(①着)は、中団から桁違いの伸びで「1分57秒0」の好時計V。理由はどうあれ、クロワデュノール、マスカレードボールは問題にしませんでした。当時が「叩き2戦目」で絶好状態というなら、セントライト記念を1回叩いた今回も「ベストローテ」ともいえるでしょう。ダービー(⑥着)はレーン騎手には申し訳ないですが、完全に道中の「位置取り」が良くなかったという感想です。結果的に中盤でガクンとペースが落ちて、ラスト3Fが11秒8~11秒3~11秒7の究極のスプリント勝負。最終4コーナーで3番手にいた優勝馬クロワデュノールを含めて、上位4頭は最終4コーナーで7番手以内にいた馬でしたから、ミュージアムマイルの「最終4コーナー10番手」では絶望な位置。それに、当日は良発表でも土曜の雨が残って下が緩かったのも響いたと思います。全体時計2分23秒台の締まった時計決着になるような、パンパンの良馬場だったら結果も違ったのでは? もちろん、ミュージアムマイルは東京コースで勝っていないのはデータ的にマイナスですが、東京はダービーの1回しか使っていないのではやむを得ません。1週前追いが抜群でしたから、今週の追い切りは感触を確かめる程度だったのは納得。皐月賞の「1分57秒0」を基準にすれば、1分56秒台の純粋な時計勝負は望むところでしょう。コンビ復活のC.デムーロ騎手がどう操るか? 朝日杯FSを見ても1600mは短く、2000mを超すと良くない現状。秋シーズン全体のレース番組を眺めた時に、2000mのこの天皇賞・秋が目イチ勝負なのは確かでしょう。真摯に前哨戦を使って、天皇賞・秋に全力で挑む姿勢を買います。

相手本線は少し捻って、○クイーンズウォーク。こちらも、もし新潟記念を使っていれば「叩き2戦目」。ただ、競走除外にはなりましたが、新潟競馬場まで使いに行って一度仕上げたという点では、「叩き2戦目」ともいえます。もちろん、馬場入場時に転倒して放馬して、外傷も負ったのですから、その影響は心配です。ただ、春の金鯱賞は①着、距離不足だったマイルのヴィクトリアマイルは②着と評価できます。川田騎手が騎乗した1週前追いが、道中の折り合いもしっかりついていて抜群の伸び脚でした。競馬当日の気配はカギですが、中間の馬体重の大幅変動もなく、決め脚を活かせる東京コースなら、見限れません。新潟記念を勝って出てきたら上位人気確実だったのが、恐らくは5~8番人気想定の買い頃オッズ。ぜひ押さえます。

▲マスカレードボールは、実績通りに東京が合うのは間違いないでしょう。ただ、遊ぶような面を出しても勝ち切った共同通信杯はメンバーが低調だった印象。その後の皐月賞(③着)、ダービー(②着)は評価して良いと思いますが、といって、例年の古馬トップ級が出てくる天皇賞・秋だと、ワンパンチ欠ける印象も。皐月賞は勝ったミュージアムマイル、ダービーはクロワデュノールの方が「着差通り」に強かった。2000mで1分56秒台を問われる馬場で、果たしてミュージアムマイルを相手に勝ち切れるか? 鞍上はルメール騎手ですから人気沸騰は間違いないでしょうが、もし1番人気となるなら、そこまで信頼していいのか疑念もあります。スタートもカギになるでしょう。

☆タスティエーラは土曜朝までの雨が残った方が良いでしょう。ただ、予報通りならば確実に馬場は乾くと思います。5歳秋を迎えて、調教ではズブさは出てきている印象。反応が遅れるようですと、勝ち切るまでは? 馬券的には②、③着で。

△アーバンシックの春2戦(日経賞③着、宝塚記念⑭着)の敗因は、「ジョッキー(ルメール騎手)は道悪と言っていました」(武井師)との見解。であれば、今回は待望の良馬場が濃厚。馬番2番も悪いとはいえません。昨春の皐月賞④着時が「1分57秒5」でしたので、ミュージアムよりは多少劣りますが、力を出し切れば通用する下地はあります。今回、ルメール騎手が騎乗しないのは気になりますが、この条件で凡走するようだと、この先も厳しくなりそう。ここは試金石。

△ブレイディヴェーグの新潟記念(⑥着)は、道中ハミを取り加減。春にマイルを使ったことで、前進気勢が出すぎたのが逆効果になった形。直線で伸びない内に入れざるを得なかったのも響いたと見ます。今回は制御が利けば、本来の「末脚勝負」でしょう。昨秋の府中牝馬Sの快勝時が上がり3F32秒8の鬼脚。距離は1800mがベストかもしれませんが、2000mも十分に守備範囲。馬場は確実に乾くと思うので好設定です。

△シランケドは前走・新潟記念で快勝。ただ、勝ち時計1分58秒0は速くはありません。それでも、エネルジコ相手に勝ち切ったのは評価できます。道中で脚を使わされないMペース(前半5F58秒台後半~59秒台前半)からの差し比べになれば強く、ここで押さえる価値はあります。

△メイショウタバルは、「マイペース逃げ」の時に残り目はあるかもしれませんが、東京2000mは合わないのでは。東京ならばコーナー4回の2400mの方が合うと見ます。そういった意味で、天皇賞・秋が目イチには見えず、ジャパンCか有馬記念で狙ってみたい感じもします。それでも、単騎で行ければ、馬券圏内に押さえておく手。

2年前の②着馬ジャスティンパレスはさすがに6歳。宝塚記念(③着)は最後に伸びましたが、今は大箱の東京2000mが合うイメージはありません。

ホウオウビスケッツは、同型メイショウタバルの存在がどうにも厄介。勝つには「逃げ」しかなく、番手ではダメだと思います。どう乗るのか? 

エコロヴァルツは前走・中京記念(④着)が案外な結果。天皇賞・秋に直結する内容ではありませんでした。これまで右回りの方が結果が出ているだけに、ここは見送ります。


券種・買い方 組み合わせ・点数
馬単
⑨→⑦⑭
各2000円(4000円)
馬単
⑨→②⑤⑥⑪⑬
各800円(4000円)
馬単
⑭→⑦⑨
各1000円(2000円)
合計 10000円

ご注意
レースに関する情報は、主催者発表のものをご確認ください。また、勝馬投票券の購入はお客様のご判断の元で行ってください。
記事の配信(発売)後は、出走取消・除外・騎手変更などがあっても、原稿の差し替え等は基本的に行っておりません。あらかじめご了承ください。

小田哲也 プロフィール
スポーツニッポン新聞社記者。コラム「万哲の乱」担当。2015年には宝塚記念で3連単52万馬券を当てるなど、万馬券メーカーであることから「万哲」という愛称で競馬ファンに親しまれている。2004年天皇賞・春のイングランディーレ(10番人気)、2009年天皇賞・春のマイネルキッツ(12番人気)、同年菊花賞のスリーロールス(8番人気)など長距離G1の本命馬激走多数。グリーンチャンネル「中央競馬全レース中継」パドック解説を担当中。

【予想スタイル】
まず重視するのは好走した時の最大パフォーマンス。極論すれば、条件に合わない距離、競馬場、馬場状態、あるいは展開等での凡走は無視してOK。着順タイプは常に善戦型より、三振か本塁打か?の「1着型」を好んで狙う傾向あり。京都、阪神と馬券相性が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。


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