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11/16(日)

エリザベス女王杯(G1)
京都11R 芝外2200m 15時40分発走予定

◎⑯リンススティップ
○④カナテープ
▲⑦レガレイラ
☆③シンリョクカ
△①パラディレーヌ
△⑫ライラック
△⑬ココナッツブラウン
△⑮オーロラエックス

まずはレガレイラをどう見るか? 昨年同様、焦点はその一点に尽きます。その昨年は、直前のローズS(⑤着)で出負けして流れに乗れず、リズムも一息で、続くエリザベス女王杯は直線で他馬と接触する不利もあって、伸び切れませんでした。

それに比べて、今年は秋初戦のオールカマー(①着)はメンバーレベルはともかく、しっかり勝ち切っています。また、今回は昨秋のローズSや、2走前の宝塚記念(⑪着)のように渋った馬場になる不安もありません。ならば、当然「本命視」すべきでしょうが…。昨年暮れの有馬記念優勝がクローズアップされすぎると、1番人気確実だけに、オッズに見合うかどうかが引っ掛かります。

有馬記念は戸崎騎手の好騎乗もあり、中だるみの超スローで好位を取り切れた利も大きかったと思います。結果的に、最終4コーナーで1番手だったダノンデサイルが③着、同2番手だったベラジオオペラが④着、同3番手だったレガレイラが優勝。「位置取り勝ち」の面もあったでしょう。

今回、想定される展開は? 秋の京都の開催日程が昨年より1週延びたことで、前開催からの連続開催7週目(昨年は6週目)となり、全体的に内寄りの傷みが進んでいます。良馬場想定とはいっても、内は傷み気味です。

逃げるのは秋華賞でも逃げたエリカエクスプレスでしょう。ただ、その直後の位置を狙いたい馬は多くいます。秋華賞ではあっさりエリカエクスプレスに行かれたケリフレッドアスクが、ここもすんなり引くのか? シンリョクカは好位粘り込みタイプ。本来的に早めに押し切りたいサフィラ、セキトバイースト、道中で捲るフェアエールングの出方次第では、向正面では出入りが激しくなって、同3コーナー過ぎには中団~後続勢が前を射程圏に入れている「消耗戦」も予想されます。その流れは、レガレイラにも悪くはないでしょうが、人気を背負っている分、先に動かされる恐れも? また、馬場状態的に「内傷み馬場」は好ましくないはず。

ペースは「Mペース」=2周目3コーナー手前から出入りが激しくなり、ラストの直線は「内が傷み気味」=中~外差しで伸び切る馬の出番とみます。

◎リンクスティップは、春は桜花賞(③着)もオークス(⑤着)もスタートと雨に緩んだ馬場に泣き、全能力を出し切れなかった印象。それでも、まったく届かないような位置から、勝ち馬エンブロイダリーに「0秒4差」まで迫った桜花賞の価値は落ちませんし、もともとが京都内回りで勝ち上がった「持続力」が持ち味。前走・紫苑S(⑧着)は骨折明けで、しかも最内の馬番1番。ペースも完全に前残りで、馬群に揉まれる厳しい競馬になってしまって、不完全燃焼でした。それでも、馬体に成長を感じました。秋華賞をスキップして、京都外回り2200mに絞ったのはプラスにこそなれ、マイナスにはならないでしょう。馬場的にも、秋華賞は「内&前優位」の設定でしたが、ここは当時とは真逆の「中~外差し」の舞台設定となりそうな点もプラス。オークスは前日土曜に雨が降りすぎて、ラストの伸びに影響した形で、2400m自体が長い訳ではなかったと見ています。ここは絶好の外回り2200m。また、このタイミングでのC.デムーロ騎手との再コンビも魅力。先週、今週の追い切りの動きが「超抜」で、激走ありと評価します。

相手妙味は○カナテープ。前走・アイルランドT(③着)は、早めの東京競馬場入厩が結果的に災いして、一過性の馬体重減(前走比-14kg)があった割に、大負けはしませんでした。操縦性に問題なく、遠征競馬もOK。前走のように位置を取るより、2走前の関屋記念(①着)のように脚を溜めて、直線で中~外をズドーンと決め手を活かせば、今の京都の馬場にマッチするでしょう。レーン騎手との再コンビでもオッズ沸騰気配はなく、狙って損はなさそうです。

▲レガレイラは関西圏で結果を出していない点と、今回は断然人気を背負いそうな分、先に動かされる形になった時に「中~外差し」を狙う馬に脚元を掬われないか?の懸念だけ。リズム自体は昨秋より良く、追い切りの動きもオールカマーより一段アップしていました。オールカマー→エリザベス女王杯のローテ(2022年優勝ジェラルディーナ)自体は良く、スムーズに力を出し切れば、当然V圏内に。

穴っぽいのは☆シンリョクカ。別定戦に変わった今夏の新潟記念(④着)は、昨年よりもレベルが高かったのは事実。最終的には切れ負けしましたが、シランケドやエネルジコ相手に「小差」は評価して良いですし、昨秋のエリザベス女王杯(④着)では実際にレガレイラに先着しています。立ち回り次第では3連圏内は十分でしょう。

パラディレーヌは前走・秋華賞(③着)が大外枠で、今回は最内枠と両極端な設定。普通は馬番1番は間違いなくプラスですが、今の京都の芝状態を考えると、序盤で傷んだ内を走らされることになり、一抹の不安も。理想をいえば、中~外枠が良かったと思います。それでも、道中でうまく外に出して、差し浮上の形が取れれば侮れません。

ライラックは今の京都の馬場に合う中~外差し型。今週の最終追いは、併せた相手が動かないにしても抜群でした。

オーロラエックスも差しが板についてきた今なら、「外伸び馬場」を味方にできるでしょうし、サトノダイヤモンド産駒で持久力も兼備。良馬場でやれそうなのも良いと思います。

ココナッツブラウンは、前走・札幌記念(②着)は立派でしたが、今回はあと1Fの延長がどう出るか? 最後の最後で距離経験の差は出るかも。それでも押さえます。

前走・秋華賞②着のエリカエクスプレスは単騎で行けても、外回りだと簡単には逃げ込みにくい。内荒れ馬場も試練。早めに仕掛けてくる馬もいて「無印」とします。ステレンボッシュは調教でも、もう一段上がって来ませんので、ここでの巻き返しは疑問。ボンドガール、セキトバイーストは1800m前後なら勝負になるでしょうが、外回り2200mの消耗戦はどうにも不似合いの印象です。

券種・買い方 組み合わせ・点数
馬単
⑯→④⑦
各2000円(4000円)
馬単
⑯→①③⑫⑬⑮
各800円(4000円)
馬単
④→⑦⑯
各1000円(2000円)
合計 10000円

ご注意
レースに関する情報は、主催者発表のものをご確認ください。また、勝馬投票券の購入はお客様のご判断の元で行ってください。
記事の配信(発売)後は、出走取消・除外・騎手変更などがあっても、原稿の差し替え等は基本的に行っておりません。あらかじめご了承ください。

小田哲也 プロフィール
スポーツニッポン新聞社記者。コラム「万哲の乱」担当。2015年には宝塚記念で3連単52万馬券を当てるなど、万馬券メーカーであることから「万哲」という愛称で競馬ファンに親しまれている。2004年天皇賞・春のイングランディーレ(10番人気)、2009年天皇賞・春のマイネルキッツ(12番人気)、同年菊花賞のスリーロールス(8番人気)など長距離G1の本命馬激走多数。グリーンチャンネル「中央競馬全レース中継」パドック解説を担当中。

【予想スタイル】
まず重視するのは好走した時の最大パフォーマンス。極論すれば、条件に合わない距離、競馬場、馬場状態、あるいは展開等での凡走は無視してOK。着順タイプは常に善戦型より、三振か本塁打か?の「1着型」を好んで狙う傾向あり。京都、阪神と馬券相性が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。


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