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11/23(日)

マイルCS(G1)
京都11R 芝外1600m 15時40分発走予定

◎⑥ガイアフォース
○⑮ジャンタルマンタル
▲⑭レーベンスティール
☆⑰ソウルラッシュ
△②シャンパンカラー
△⑤アスコリピチェーノ
△⑨エルトンバローズ
△⑫ウインマーベル

エリザベス女王杯は最大の焦点だったレガレイラの取捨を見誤り、申し訳ありませんでした。結果的には「完勝」で、弁解の余地もございません。対して、◎リンクスティップ(④着)は正攻法で行く形になると、現状ではワンパンチ足りなかったようです。ただ、当日のパドックの雰囲気は良くて、いずれは大きな舞台でやれるという見立ては変わっていません。本領発揮は古馬になってからでしょう。

マイルCSは「前走ステップ」がハッキリしたG1です。過去10年の前走レース別成績は、富士Sが[4.3.1.46]、毎日王冠が[2.3.2.17]で、この両レースが主要ステップとなっています。他では、スプリンターズSが[2.0.1.5]、天皇賞・秋が[1.1.2.7]、安田記念が[1.1.0.5]となっており、優勝馬が出ているのは以上の5ステップだけ。一時代前の主流だったスワンSは完全に後退し、着外は多くても富士Sと毎日王冠が完全に主要ローテになっています。

今年のメンバー構成を見ると、安田記念や天皇賞・秋からの直行馬は不在で、スプリンターズS組も⑨着だったカンチェンジュンガ、⑩着だったトウシンマカオはいずれも人気薄とあれば、やはり「富士S組」と「毎日王冠組」を精査するだけでいいのでは? 

富士Sで◎を打った◎ガイアフォースを、ここマイルCSでも推します。確かに富士Sは別定57kgだったことと、すんなり2番手を取り切った「好騎乗」が大きかったと思います。実際に②着ジャンタルマンタル、③着ソウルラッシュは「別定59kg」の酷量だったので、この本番では上記2頭とは「逆転」の見方もあるのは納得。それでもガイアフォースを推したい理由は、「京都マイル」での隠れたコース適性です。

特に、今秋の京都芝コースの「運用法」が大きなプラスになると見ます。今年のマイルCSはCコース替わり1週目での施行。マイルCSの過去10年(2020~22年は阪神で実施)のうち、京都Cコースで行われたのは2015~19年、23年の6回だけです。ソウルラッシュが最終4コーナー10番手から直線で突き抜けた昨年は、12月も京都開催(阪神JFや朝日杯FSなど施行)が続く関係で、マイルCSはBコースで実施され、直線の芝の内寄りは傷んでいた影響も大きかったと考えています。今年もBコース施行の先週まではかなり内寄りの傷みが目立ちましたが、今週は移動柵を外に動かすことで、内寄りの傷みはかなり軽減できるのでは? そういう見立てです。

京都Cコース施行の過去10年の優勝馬6頭の、最終4コーナーの位置を参考で挙げます。

2015年モーリス(8番手)
2016年ミッキーアイル(1番手=逃げ切り)
2017年ペルシアンナイト(13番手)
2018年ステルヴィオ(5番手)
2019年インディチャンプ(5番手)
2023年ナミュール(15番手)

ナミュールのような豪快な一気差しもない訳ではないのですが、京都のラストの直線は平坦なので、4~5番手から先に抜ければスピード任せに押し切るパターンが多々あります。絶好の勝ちパターンは2006年、2007年連覇のダイワメジャーと言ったら、古すぎでしょうか? 

話を戻します。ガイアフォースの前走・富士Sは負担重量面を除けば、対ジャンタルマンタル・ソウルラッシュに対して「完勝」だったのでは? 正攻法で抜け出して「1分31秒7」は文句なし。東京の長い直線を乗り切った点でも価値があります。今春の安田記念(②着)はジャンタルマンタルには屈しましたが、③着ソウルラッシュには同じ58kgで先着しています。当時、ガイアフォース自身は4月の香港チャンピオンズマイル(⑨着)の帰国初戦で、調整面にも難しさがあったとあれば、型通りに「叩き2戦目」で挑める今回は、当時よりも一段上の状態も見込めるはず。

実は、ガイアフォースは京都芝外1600mは2023年春のマイラーズC(②着)しか使われていないのですが、当時最高潮だった1番人気シュネルマイスターを相手に「クビ差」の②着に入り、ソウルラッシュ(③着)に先着しています。京都は出走回数が少ないだけで、直線の長すぎる東京よりも、実は脚質的には走りやすいと見ます。今回は絶好の馬番6番。両隣りに速い馬はいないので、スタートさえ決めれば、富士Sのように「好位」は確保できるでしょう。そうなれば、内寄りの芝の傷みは移動柵の変更で軽減されているので、脚を取られる心配もないでしょう。今回はマイル戦にしては意外に先行馬が少なく、ウインマーベルが逃げるとしても、ジャンタルマンタルとは「枠」の差でこちらが前で進められるかも? もちろん、ジャンタルマンタルも強いので、叩き合いは熾烈を決めるかもしれませんが、今の出来と「先攻め」が通用するCコース1週目の京都なら、悲願成就へ期待が高まります。オッズ的にも、富士Sでジャンタルマンタルやソウルラッシュに勝ったとはいえ、同負担重量の今回は再びオッズ妙味(3~4番人気?)も見込めるでしょう。継続コンビの横山武騎手に託します。

相手筆頭は当然ジャンタルマンタル。ただ、ガイアフォースをあっさり逆転できるか? というと、京都の今回は簡単ではないでしょう。枠的にもBコース使用の先週なら「いい枠」でしょうが、今週だと「外過ぎ」の懸念はあります。

「外過ぎる」のは前年の覇者☆ソウルラッシュも同じ。昨年は「馬番13番」から好立ち回りで突き抜けましたが、直近2戦の③着は引っ掛かる点。着実には差して来る馬ですが、ドバイターフ(芝1800m)の快走から考えると、現状1600mは1F短い印象もあります。馬券的には②、③着が正解か? 

富士S上位組に割って入るならば、これも主要ローテの「毎日王冠」の最先着▲レーベンスティールも要注目。マイル戦の6月しらさぎS(⑦着)は伸びを欠きましたが、あの一戦だけでマイルは不向きと判断はできません。「枠の並び」から、すぐ外のジャンタルマンタルとの位置関係が最大のカギに!? マイルでもすんなり位置が取れて、脚を温存できれば不気味。

問題はアスコリピチェーノの評価。まずはスタートがどうか。初となる京都の外回りコースも、他の人気上位馬は京都経験があるだけにプラスにはならないでしょう。中団付近で走れれば良いでしょうが、今春のヴィクトリアマイルのような極端な後方からの競馬になると、今週の京都では「まとめて一気」までは疑問。当日の気配には注意したいところ。

昨年のマイルCSの②着馬エルトンバローズは、毎日王冠から挑んだ昨年同様のローテですし、ここ2週の調教の動きが上々で外せません。

穴っぽいのは「単騎逃げ」が濃厚なウインマーベル。今春の安田記念(⑤着)はかなり粘っていました。同じ競馬をするなら、東京より京都の方が粘りやすいはず。スタート巧者の松山騎手との継続コンビ。他に競り込んでくる馬も見当たらず、波乱演出も。

超大穴は今春の安田記念の⑥着馬シャンパンカラー。前走・富士S(⑧着)も大出遅れが響いた形でしたが、ラストの伸びは目立っていました。とにかく、スタートだけ。

外国馬ドックランズは、さすがに日本の高速馬場向きではないでしょう。

ラヴァンダはアイルランドTの切れは鮮やかでしたが、全体時計1分45秒7は、同舞台の毎日王冠(1分44秒0=レーベンスティール)と比べるとはっきり劣ります。

チェルヴィニアはしらさぎS(②着)は良かったですが、続く前走・毎日王冠(⑦着)であそこまで負けると、牡馬一線級相手には辛い印象。

マジックサンズは前走・富士S(⑩着)が負けすぎ。現状、まだ古馬とは力差を感じます。

券種・買い方 組み合わせ・点数
馬単
⑥→⑭⑮
各2000円(4000円)
馬単
⑥→②⑤⑨⑫⑰
各800円(4000円)
馬単
⑮→⑥⑭
各1000円(2000円)
合計 10000円

ご注意
レースに関する情報は、主催者発表のものをご確認ください。また、勝馬投票券の購入はお客様のご判断の元で行ってください。
記事の配信(発売)後は、出走取消・除外・騎手変更などがあっても、原稿の差し替え等は基本的に行っておりません。あらかじめご了承ください。

小田哲也 プロフィール
スポーツニッポン新聞社記者。コラム「万哲の乱」担当。2015年には宝塚記念で3連単52万馬券を当てるなど、万馬券メーカーであることから「万哲」という愛称で競馬ファンに親しまれている。2004年天皇賞・春のイングランディーレ(10番人気)、2009年天皇賞・春のマイネルキッツ(12番人気)、同年菊花賞のスリーロールス(8番人気)など長距離G1の本命馬激走多数。グリーンチャンネル「中央競馬全レース中継」パドック解説を担当中。

【予想スタイル】
まず重視するのは好走した時の最大パフォーマンス。極論すれば、条件に合わない距離、競馬場、馬場状態、あるいは展開等での凡走は無視してOK。着順タイプは常に善戦型より、三振か本塁打か?の「1着型」を好んで狙う傾向あり。京都、阪神と馬券相性が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。


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