11/30(日)
ジャパンC(G1)
東京12R 芝2400m 15時40分発走予定
◎⑤サンライズアース
○①ジャスティンパレス
▲②クロワデュノール
☆⑮マスカレードボール
△⑪アドマイヤテラ
△⑭ダノンデサイル
△⑯シンエンペラー
△⑱タスティエーラ
近年のジャパンCは堅い決着が多いですが、今年は何やら怪しい雲行きを感じます。本来なら圧倒的人気になってもおかしくないクロワデュノール、ダノンデサイル、シンエンペラーが海外遠征帰り。2年前のダービー馬タスティエーラは前走の天皇賞・秋で、直線半ばで一瞬は「勝った」と思える手応えから、最後に謎の失速…。
この流れで、天皇賞・秋を快勝したマスカレードボールが再び1番人気に推されそうな気配です。天皇賞・秋とジャパンCは直結度が高く、また、これまでの成績からマスカレードボールは東京コースがベストなのも間違いないでしょう。ただ、今回のような中3週とレース間隔が詰まった競馬が初めての上に、2000mより2400mの方が良いとは言いづらい血統背景なのは引っ掛かります。
では、外国馬カランダガンはどうでしょうか? 今週、東京競馬場で実馬をチェックしました。馬体は帯同馬ルノマドの方がかなり大きいこともあって、正直なところ目立ちませんでした。確かにスピードに乗ると、四肢の可動域が大きく、迫力もあるのですが、成績を額面通りに見れば、速い時計の決着は未知数。2歳時にゲート難があって去勢されていますが、近走の競馬を見てもスタートが上手とは決して言えず、周りが速い日本の競馬となると、恐らく位置は取れない可能性が高いでしょう。道中は中団~後方が濃厚では? ある程度、前で流れに乗って、脚を使うタイプなら評価はできるのですが、仮に流れに乗れず日本馬と同じような位置からの切れ比べになった時に、浮上してくるイメージが正直なところ沸きません。実際、ダノンデサイルが「2分27秒0」で制した3月のドバイシーマクラシックでは②着に負けています。推定優勝タイムが本馬にとって未知の「2分21秒台」まで速くなるとすると、果たしてどうでしょうか? 今回、中途半端な△(押さえ)は打たず、無印にした理由もそこにあります。
今秋の東京開催は雨の降る日が少なく、最終週とはいえ、芝の内寄りの傷みは急速には進んでいません。ジェンティルドンナとオルフェーヴルが内ラチ沿いで叩き合った年(2012年)のような、「内優位」の舞台設定とみます。ペースが遅ければ「前粘り」が利く展開でしょう。
◎サンライズアースの先行粘りに懸けます。半兄セラフィックコールがスピード色の濃いヘニーヒューズ産駒なのに、ダート中長距離戦が主戦場だった変わり種。こちら弟のサンライズアースはレイデオロ産駒で、完全に芝の持続型に出ました。3歳の昨年は日本ダービー④着後に、暑い夏場に体調を崩して長期休養へ。今年3月の阪神大賞典(①着)は、道中で一度はマコトヴェリーキーに前に出られながら、抜き返して6馬身差の圧勝でした。ただ、今春はまだまだ成長段階だったこともあり、天皇賞・春(④着)は完敗といえるレースでした。さて、前走の京都大賞典(②着)をどう見るか? 調教でももう一息で、残暑の厳しさもあって、まだ本調子には程遠かったとみます。それでもスタートを決めて、自ら逃げて、②着に粘りました。ディープモンスターの切れに屈した形でしたが、この時点での出来が「70%」なら及第点。成長は感じました。強調すべきは、この中間の調教過程。特に1週前追いが、長めからハードに追って抜群の伸び脚。今週も緩めずしっかり追って、CWコースでラスト1F11秒4。馬体に逞しさが出て、2~3段上がったように見えます。ここまで状態が良くなれば、ここは絶好の馬番5番ですし、スタートさえ決めれば「前付け」できる脚質は今の東京にピッタリ。ペース的にも「Hペース」は考えにくいメンバー構成。前走で早めに動く形になったクロワデュノールや、これまでの戦略からマスカレードボールは脚をタメていくでしょうから、前に行く組はプレッシャーを受けにくいと読みます。枠順的にもホウオウビスケッツ、シンエンペラーがわざわざ出して行くとも思えません。今回は父レイデオロ譲りの成長力の見せ所。外国馬カランダガンも後ろに回して、そのまま押し切りがVのシナリオです。
強敵は6歳でも衰えていない○ジャスティンパレス。天皇賞・秋(③着)はペースが遅かったこともあって、先団につけて回れたのも事実ですが、ラストも上がり3F32秒6でまとめました。衰えはみえません。馬番1番がどう出るかですが、天皇賞・秋を「内枠」(馬番3番)で好走した直後ですし、いまの馬場状態的にもマイナスになるとも思えません。2000mよりは2400m型。スタートを決めて、いい位置で運べれば、再コンビのCデムーロ騎手の手綱も活きてくるでしょう。
問題は▲クロワデュノールの評価。個人的には「買い」とみます。凱旋門賞(⑭着)は結果的に大外ゲートと、レース直前で急激に悪化した馬場が響いた形。帰国後の調教ではひと追いごとに良くなっていて、先週19日がCWコースでラスト1F11秒1。Cデムーロ騎手(なぜ乗ったかは定かではありませんが…)が乗った今週の26日も同11秒1なら、十分に動いています。2走前に後の凱旋門賞馬ダリズを破った実績は光りますし、秋3戦目のハードローテでも、これより下には評価は落とせません。
☆マスカレードボールは正直、迷いました。今回は2F延長に外寄りの枠。レース条件が良くなったとは言いにくいです。一方で、中山のホープフルS(⑪着)以外は堅実に走っているのも事実。天皇賞・秋(①着)は超スローで全体時計は地味でしたが、皐月賞(1分57秒3・③着)では高速決着でも走れています。外せない1頭です。
アドマイヤテラは、前走・京都大賞典(④着)は勝ち切れませんでしたが、昨夏以降の安定した成績は評価できます。今回と似た設定だった目黒記念(④着)が巧妙な立ち回り。昨秋の菊花賞(③着)も崩れていませんし、既にG1で戦えるだけの戦力は整っているとみます。
ダノンデサイルは、勝ち負けとなると内枠が欲しかったところでしょう。馬番14番からどう出るか? 序盤、どれだけ脚を使わずに立ち回れるか。前走のインターナショナルS(⑤着)が飛ばすペースメーカーの存在で難しい競馬になった直後ですから、戦略は難しくなります。舞台的にはベストでしょう。
もっと内の枠が欲しかったのは、昨年のジャパンCで②着同着のシンエンペラーも同じ。ただ、枠の近辺に速い馬はいないので、割り切って前に行くには丁度良いオッズかも!? 馬体は一段大きくなり、幅が出ています。
タスティエーラは天皇賞・秋の止まり方が気になりますが、今回は馬番18番が大きな試練になりそう。調教では前進気勢が出てきて、上積みは十分に見えました。ただ、香港のシャティンで好走する現状では、東京の速すぎる馬場は合わない可能性も。「押さえ」までの評価。
昨年の②着同着馬ドゥレッツァは、パートナー相手に劣勢だった今週の調教の動きは一息でした。前走・京都大賞典(⑧着)も案外な結果。良化度はスローな印象。
コスモキュランダは3歳時に高評価した馬ですが、近走は精彩を欠いている現状。さすがに、ここで一変は難しいでしょう。
ディープモンスターは、前走・京都大賞典(①着)は見事でしたが、夏場に使われていた影響も大きく、これ以上の上積みは疑問。
セイウンハーデス、ホウオウビスケッツ、ブレイディヴェーグは2400mまで延びると厳しい印象で、見送ります。
| 券種・買い方 | 組み合わせ・点数 |
|---|---|
| 馬連 |
各2000円(4000円)
|
| 馬連 |
各800円(4000円)
|
| 馬連 |
各1000円(2000円)
|
| 合計 | 10000円 |
ご注意
レースに関する情報は、主催者発表のものをご確認ください。また、勝馬投票券の購入はお客様のご判断の元で行ってください。
記事の配信(発売)後は、出走取消・除外・騎手変更などがあっても、原稿の差し替え等は基本的に行っておりません。あらかじめご了承ください。
記事の配信(発売)後は、出走取消・除外・騎手変更などがあっても、原稿の差し替え等は基本的に行っておりません。あらかじめご了承ください。
小田哲也 プロフィール
スポーツニッポン新聞社記者。コラム「万哲の乱」担当。2015年には宝塚記念で3連単52万馬券を当てるなど、万馬券メーカーであることから「万哲」という愛称で競馬ファンに親しまれている。2004年天皇賞・春のイングランディーレ(10番人気)、2009年天皇賞・春のマイネルキッツ(12番人気)、同年菊花賞のスリーロールス(8番人気)など長距離G1の本命馬激走多数。グリーンチャンネル「中央競馬全レース中継」パドック解説を担当中。
【予想スタイル】
まず重視するのは好走した時の最大パフォーマンス。極論すれば、条件に合わない距離、競馬場、馬場状態、あるいは展開等での凡走は無視してOK。着順タイプは常に善戦型より、三振か本塁打か?の「1着型」を好んで狙う傾向あり。京都、阪神と馬券相性が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。
【予想スタイル】
まず重視するのは好走した時の最大パフォーマンス。極論すれば、条件に合わない距離、競馬場、馬場状態、あるいは展開等での凡走は無視してOK。着順タイプは常に善戦型より、三振か本塁打か?の「1着型」を好んで狙う傾向あり。京都、阪神と馬券相性が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。