12/21(日)
朝日杯FS(G1)
阪神11R 芝外1600m 15時40分発走予定
◎⑬リアライズシリウス
○③エコロアルバ
▲⑧カヴァレリッツォ
☆⑫アドマイヤクワッズ
△①グッドピース
△⑦コルテオソレイユ
△⑩ダイヤモンドノット
△⑪カクウチ
今年の朝日杯FSを考える上では、「雨」も考慮に入れた方がいいでしょう。予報機関によってマチマチですが、日曜未明、あるいは日曜午前に雨が予想されています。
先週の阪神JFでは、勝ち時計は1分32秒6(勝ち馬スターアニス)と2歳戦にしては速めの時計が出ましたが、今週は一段遅めのパワーシフト寄りの馬場になるかも…。予報通りに天気が崩れるなら、1分32秒台は考えにくく、阪神で良馬場だった2021年ドウデュース(1分33秒5)や2023年ジャンタルマンタル(1分33秒8)よりも遅くなるでしょう。
展開的には、「先行タイプ」が少ないことが考えるべき点。前走を逃げて押し切ったカクウチあたりが逃げ候補。前走2番手で奏功したダイヤモンドノット、リアライズシリウスは「好位」が理想か。例年はHペースで流れることも多い朝日杯FSですが、今年に限っては手頃な14頭ということもあり、「Mペース」が濃厚。ペースイメージ的には2018年アドマイヤマーズ、2019年サリオスが勝った時のような、「前主導」になる可能性が大とみます。
過去10年の前走距離を見ると、1600mが[7.5.5.49]で、着外も多いが主力を形成。1400mは[1.2.4.57]で、馬券圏内の数はまずまずですが、着外も極めて多いです。距離短縮組は1800mが[1.2.1.15]、2000mが[1.1.0.6]と、「効率」は良い傾向です。
朝日杯FSは過去10年すべて良馬場なので、道悪になった時の傾向は読み切れない面はありますが、全体的にパワーシフトになると考えれば、より持久力を問われることとなり、「距離延長組」は若干評価を落としたいところ。
◎リアライズシリウスは「ゲート」に課題を残しますが、乱ペースが考えにくいメンバー構成で、揉まれる可能性の低い外枠に入りました。手塚久調教師も、「良馬場でも良いですが、上がり3F32秒台の脚は持っていないので、極端に速い馬場よりは湿っても良い」といったコメントで、馬場悪化はまったく気にしていない様子。むしろ、歓迎の口ぶりでした。血統的にも、父ポエティックフレアは欧州マイルG1を2勝した馬ですから、パワー馬場はOKでしょう。しかも、母父はステイゴールドですので、道悪適性も相当高そう。実際、リアライズシリウスが快勝した6月東京の新馬戦(①着)は1、2R時点で降っていた雨が残る状況下の「稍重」で、②着に7馬身差をつける圧勝でした。その勝ち時計1分35秒7は一見地味に映りますが、同じ日の古馬2勝クラスの9R・芦ノ湖特別(芝1600m)を勝ったグーテンベルクが1分34秒5なので、渋った馬場の芝1600mとしては上々でした。続く新潟2歳S(①着)の1分33秒4は、早め先頭で2秒短縮と「高速適性」も示しました。今回は緩い展開と予想していますが、万が一、淡々としたSペースから「上がり3F32秒台」の切れ比べになった時に一抹の不安がありますが、舞台設定からどうやら杞憂に終わりそう。大トビで、持続的に脚が続く馬なので、阪神外回りの長い直線もピッタリ。極端な出遅れがない限り、きっちり走れるでしょう。
○エコロアルバの前走・サウジアラビアRC(①着)は、発表は「良」でも終日雨が降っていた湿った馬場。勝ち時計が1分33秒8と地味なのは、その影響もあります。こちらもゲートに課題はありますが、良い意味での道中の「遊び」と、前走で実際にマイルを乗り切った点を評価できます。田村調教師は「仮に道悪になったとしても、この馬には間違いなくプラス」と馬力も認めています。調教を見る限り、右回りもまったく問題ないようです。リアライズシリウスもそうですが、新潟までの長距離輸送を経験しているので、美浦~阪神間の輸送をこなせる下地も十分。破壊力は互角以上。
▲カヴァレリッツォは前走・デイリー杯2歳S(②着)が強い内容。機敏に内に入ったアドマイヤクワッズにアタマ差負けましたが、着差や内容はほとんど「互角」。今回に限れば、切れよりもパワー優先の設定ですので、アドマイヤクワッズとの2頭の比較では、設定自体はこちらに向くとみます。母父ハーツクライの血も馬場渋化の際は心強いです。
☆アドマイヤクワッズは東京での新馬戦が着差以上の強さで、抜群の切れ味でした。ギアが上がった後の切れは一級品。問題は、今回はその切れが活きる舞台設定になるかどうか? 前走・デイリー杯2歳Sは、ラスト2Fが11秒2-11秒2の切れ特化の展開でのV。先週の阪神JF同様、時計勝負の決め手比べなら、もっと高評価しましたが、デビュー2戦とも「差し」で勝ってきた分、パワー型の先行型に残られた時に多少の不安があります。
△4頭はダイヤモンドノットを除けば、前走のマイルから「距離据え置き組」。唯一、ダイヤモンドノットは前走・京王杯2歳S(①着)が上手に2番手で折り合って楽に抜け出す強い勝ち方。1400mがあまりに合う印象で、あと1Fの延長は最大のカギになりますが、広大な東京芝1400mであの競馬ができるのなら、阪神マイルもこなせるのでは? 何より、前走同様でルメール騎手が確保できているのは強み。
グッドピースは前走・デイリー杯2歳S(⑥着)は完敗ですが、阪神マイルで実際に勝った新馬戦(①着)が味のある競馬でした。当時、14頭の多頭数でしっかり競馬ができた点を再評価。おそらく人気はさほどないと思われるので、オッズ妙味はあります。高野厩舎らしく「坂路2本乗り」で体力強化に努めてきて、前走より一段上の状態も見込めそう。最内馬番1番を活かせれば、デイリー杯とは違った結果も。
コルテオソレイユは東京の前走・ベゴニア賞(②着)が正直ビックリ。東京までの長距離輸送がありながら、減るどころか増えていた馬体は好感が持てました。阪神マイルは2走前に1分33秒8でV。デビュー当初は1200mを使っていましたが、距離を延ばして、使いながら良くなってきた1頭。このタイプに、川田騎手は魅力。
カクウチの父アドマイヤマーズは、言うまでもなく当レースの優勝馬。代表産駒エンブロイダリーが今春に桜花賞制覇をしており、血統的に阪神マイルはベストでしょう。実際、本馬が勝ち上がったのが前走の阪神マイル。他に行くタイプも少なく、前走同様に「前付け」なら、自らの特性をフルに活かせるでしょう。先行粘りは穴に一考。
| 券種・買い方 | 組み合わせ・点数 |
|---|---|
| 馬単 |
各2000円(4000円)
|
| 馬単 |
各800円(4000円)
|
| 馬単 |
各1000円(2000円)
|
| 合計 | 10000円 |
ご注意
レースに関する情報は、主催者発表のものをご確認ください。また、勝馬投票券の購入はお客様のご判断の元で行ってください。
記事の配信(発売)後は、出走取消・除外・騎手変更などがあっても、原稿の差し替え等は基本的に行っておりません。あらかじめご了承ください。
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小田哲也 プロフィール
スポーツニッポン新聞社記者。コラム「万哲の乱」担当。2015年には宝塚記念で3連単52万馬券を当てるなど、万馬券メーカーであることから「万哲」という愛称で競馬ファンに親しまれている。2004年天皇賞・春のイングランディーレ(10番人気)、2009年天皇賞・春のマイネルキッツ(12番人気)、同年菊花賞のスリーロールス(8番人気)など長距離G1の本命馬激走多数。グリーンチャンネル「中央競馬全レース中継」パドック解説を担当中。
【予想スタイル】
まず重視するのは好走した時の最大パフォーマンス。極論すれば、条件に合わない距離、競馬場、馬場状態、あるいは展開等での凡走は無視してOK。着順タイプは常に善戦型より、三振か本塁打か?の「1着型」を好んで狙う傾向あり。京都、阪神と馬券相性が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。
【予想スタイル】
まず重視するのは好走した時の最大パフォーマンス。極論すれば、条件に合わない距離、競馬場、馬場状態、あるいは展開等での凡走は無視してOK。着順タイプは常に善戦型より、三振か本塁打か?の「1着型」を好んで狙う傾向あり。京都、阪神と馬券相性が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。