お待たせしました! 村田(一誠)さんとの対談スタートです!
2009.06.25
先週の日記がアップされて以降、たくさんの方々から(菊池)憲太、そして僕に対するメールをいただきました。
内容については、頑張れという内容もあれば、甘くみるなという叱咤激励もありまして、本当にありがたく思っております。
何度も繰り返すことになってしまいますが、あくまで競馬の世界の現実を、できる限りありのままにお伝えしたいのが、このコーナーに対する僕の思いなんですよね。
武豊騎手や藤沢先生の言葉も競馬なのですが、菊池憲太の言葉もまた競馬の現実なのです。
どんなメールでも、みなさんから反応をいただけることが何より嬉しいです。ですから、今回もたくさんの方々からメールをいただけたことで、憲太に出てもらった意味はあったと思うんですよね。
それでは、今回が1回目となる村田(一誠)さんとの対談を始めさせていただきましょう。それではどうぞ。
[西塚信人調教助手(以下、西)]今日はよろしくお願いいたします。
[村田一誠騎手(以下、村)]っていうか、これ全部載っちゃうの?
[西]一応、後から見ていただきますが、限りなくブッチャけでお願いしております。ですので、メルアドを教えてください。
[村]嫌だよ。恥ずかしいじゃん。
[西]えっ。でも、アドレスを教えていただかないと、確認してもらえないじゃないですか。
[村]ショートメールにして。
[西]無理ですから(笑)。1回70文字ですからね。何回送らなきゃいけないって話ですよ。
[西・村](爆笑)
[西]この会場に向かう車中の村田さんのブッチャけ具合が最高だったので、そのままの勢いでお願いしますよ。
[村]無理。俺、こういうところで話すのって、恥ずかしいんだよね。
[西]ここに来る前に、You tubeで村田さんの映像を全部見させていただいたんですけど、ヴィーヴァヴォドカの勝利ジョッキーインタビュー(フラワーC)は特に何もありませんでした。
[村]というか、勝つと思っていなかったから、考えてなかったんだよね。
[西]別に、後藤さんみたいなところまではやらないまでも、村田さん的なコメントはないんですか。キョトンとした顔をしてましたけど。
[村]サンアディユ(アイビスSD)だって勝つと思ってねぇから。
[西・村](爆笑)
[西]確かにサンアディユの時は、ものすごくキョトンとしてた。
[村]いや、俺も考えるって。馬主さんも見るだろうし、いろいろな人たちが見るからね。
[西]なるほどね。というか遅くなりましたが、乾杯ということで。ノビーです、よろしくお願いします。
[村]おっ、ノビー。
[西]村田さん、僕のこと調教助手と思っていないですもんね。
[村]うん、調教師だもん。
[西]調教師じゃないですから。
[村]お前は偉いよ。
[西]そうじゃなくて、パドックで頭に手をやって、なんかふざけていらっしゃいますよね。あのいちばん緊迫した場面で。大丈夫なんですか。レース前ですから僕も一応は気を遣うわけですよ。
[村]レース前だって、緊張しねぇから。たぶん、ダービーくらいじゃねぇのかな。
[西]オークスはどうだったんですか?
[村]全然、緊張しなかった。勢司先生に、おかしいくらい緊張しないんだよねって。でも、俺は普通に勝つつもりでいたから。具合が本当に良かったんだよ。どのように乗っても勝つなぁと思っていたくらい。
[西]そのくらい良かったんだぁ。
[村]でも、本当にヤバイくらい緊張しなかった。それでも、馬場に出たら、さすがに良い緊張感を覚えるだろうとかって言ってたら、全然だった。
[西]普通の2400mだったわけですね。
[村]うん。緊張が足りなかったのなかぁ。
[西]もうちょっと堅くなった方が良かったんじゃないですかね。
[村]勝つと思ってたけどな。でも、勝利インタビューでは何を言おうかは考えていなかったけどね。
[西・村](爆笑)
[西]見ている方としては、村田一誠ほどの男が、あのインタビューは不甲斐ないと思っちゃうわけですよ。
[村]俺は、前もっていろいろ必要なんだよ。
[西]“誠意”とかはやらなくてもいいですから、分かる人だけ分かる笑いが含まれているようなインタビューを期待しちゃいます。
[村]“誠意”とか誰も面白くないから、絶対。
[西]そういうのは要りませんけど、『あっ、村田さんやってるよ、クスッ』みたいのがほしいですよね。冗談のひとつもないですから。
[村]インタビューする人に振ってほしいわけよ。例えば『いつ勝ちを意識しましたか』とかね。
[西]何て答えるんですか?
[村]3日前。
[西](爆笑) まだ3日前って言った人はいないですよね。そういうのが欲しいわけですよ。僕も今日は絡みづらくならないように頑張ります。
[村]大丈夫、もう十分絡みづらいから。
[西]ありがとうございます。まあ、飲んでください。
[村]俺、嫌いなんだよ。
[西]えっ、僕のことですか。
[村]酒。
[西]嫌いだったんですね。
[村]でも、だいぶ好きになったよ。かあちゃんとの対談を読んで。好きになった。
[西]嫌いって、酒のことですよね?
[村]うん、ノビーのこと。
[西]嫌いだったんですか?
[村]うん、あまり乗せてくれないからね。
[西]そんなことないですよね。要所、要所で乗っていただいていたように思いますけど。
[村]シルクヒーローも1回だけだったからなぁ。
[西]あ、いやぁ。
[村]休み明けの叩き台だったもんなぁ。
[西・村](爆笑)
[村]乗った感じ、脚元弱そうな馬だった。よくあそこまで戻してきたなぁとは、正直思ったよ。
[西]あの時、走らない馬が1頭いたお陰で、35万出走手当をいただけたんですよね(16頭立て15着だった)。ありがとうございます。
[村]あっ、そうだったんだ。
[西]走る前から敵はあの馬だと思ってましたからね。たとえタイムオーバーになったとしても、あの馬にさえ勝てば出走手当はもらえると考えていたんですよ。
[村]そうか、あの当時はビリじゃなければもらえたんだ。
[西]えっ、いまルール変わったんでしたか?
[村]ビリでも半分は貰えるようになったはずだよ。ノビー調べておいて。
[西]了解です。
[村]話は変わっちゃうけど、西塚厩舎というと、俺がまだ減量だった当時、乗せてもらった未勝利馬がいたんだよね。2着、3着と、そのあたりに来ていながら、結局、勝てなかったんだけどさ。すごい記憶にある。名前は忘れた。
[西](笑) 村田さんは松永勇厩舎出身ですから、ウチの近くでしたよね?
[村]いや、北だったよ。
[西]そっかぁ。赤帽時代の村田さんと大仲で会っているんですよね。言っても覚えてないみたいですけど。
[村]あっ、あのとき居たんだ。ああ、分かる、分かる。
[西]村田一誠って人だよって、厩務員さんに言われて。
[村]あっ、会ったよ。
[西]会いましたよね。
[村]知らねぇけど。
[西・村](爆笑)
[村]でも、そんな頃に厩舎にいたの?
[西]いたんですよ。確か、あの時、村田さんは16歳って言ってたから、俺はまだ中学生で住んでいましたね。
[村]会ったとか言いながら、その割には乗せてくれなかったなぁ。
[西]またまた。そう言う割りには、乗りたそうじゃありませんでしたよね。
[村]それはどんな馬でも乗るよ。
[西]いや、村田さんのギリラインが分からなかったりするわけですよ。あまり乗っていただいていないので。ブッチャけさせていただくと、歩様的に、田辺のギリラインとか、大庭のライン、あるいは武士沢さんのラインはだいたい分かりますから。
[村]俺はかなり歩様の悪い馬を乗ると思うけど。
[西]結構、ラインは低めに設定されていますか?
[村]結構、低いと思うよ。でも、最近、分からなくなってきたね。ヤバイと思っていて、『これは確実にいっちゃうな』と感じた馬がいてさ、結局いっちゃった。でも、騎手として依頼されている以上、出走するまで、そしてゲートを出てと、全能力を発揮できるようにと、そこにはいろいろ思いがあったりするわけだよ。もちろん、馬には申し訳ないとは思う。
[西]でも、それって綺麗ごとじゃないというか、割り切れない状況の時ってありますよね。ソエが痛いからとか、状態が良くない時でも行かなきゃいけないってことが。
[村]これ、ブッチャけトークでしょ?
[西]もちろん。
[村]ある。例えば、レース中に故障したら見舞金がもらえるわけだよね。しかも、調教中よりもレースで故障したケースの方が金額も多い。良いか悪いかは別として、今のルールではそうなっている。だから、全員ではないだろうし、口には出さないかもしれないけど、その見舞金のことを考えている人はいるだろうし、実際にいるよ。
[西]本当は状態が良くないのであれば使わない方がいいに決まってますよ。ただ、しかし現実はそうじゃないし、そこの見極めが難しいですよね。村田さんのブログにも書いてありましたが、松山先生の話じゃないけど、『95%は馬の力で、調教は5%』ということなのかなと思うわけですよ。
[村]あっ、それどっちがとっちだったかなぁ。あれ、比率はどうだった? 俺の記憶だから定かじゃないけど、でも、確か比率はそのくらいだったと思う。
[西](爆笑) そんなんでいいんですか? あと、その比率でいくと、騎手はゼロってことになりますよね。
[村]違う、違う。95%が調教で、5%が騎手だった。
[西・村](爆笑)
[西]でも、村田さんって、危ない系の馬には乗らないイメージがあるんですよね。
[村]危ないラインというのは、なんとなく分かっているつもり。でも、こちらの思う以上に、故障してしまうケースというのは多いよ。正直、安楽死になってしまうのはかわいそうだと思う。
[西]話は変わりますが、村田さんの同期って豪華な顔ぶれが揃ってますよね。
[村]バカばかりだよね。
[西](池田)鉄平ちゃんが先日引退しましたよね。
[村]ひどいメンバーだよ。
[西](笑) 村田、勝浦、武士沢、池田、板倉、江田勇亮ですからね、豪華なメンバーが揃ってますよ。
[村]タレント揃いでしょ。
[西]あれ、関西は?
[村](武)幸四郎、秋山、(松田)大作、今村、仲田だね。
[西]いやぁ、超豪華メンバーですよ。でも、唐突ですが、こうして対談に来ていただいておきながらなんですが、村田さんってテレビ向きですよね。
[村]だから俺、テレビはダメだって。
[西]テレビじゃ何もできなくなっちゃうタイプなんですね。確かに、インタビューでも『内が上手く開いて』みたいなノリですもん。
[村]いや、言えないって。
[西]言えないもんですか?
[村]今後を考えたらね。
[西]そのあたり堅いんですね。
[村]俺、結構いやらしい人間だから。
[西・村](爆笑)
[西]結構控え目に生きていらっしゃる。じゃあ、松岡の発言は、ある意味凄いと思うってことですよね。
[村]凄いっていうか、見ていないんだよね。俺のブログにも、『松岡どうにかして』とか『止めて』とか、書いてあった。でも、見てねぇから何とも言えない。まあ、見ても何も言わないだろうけどね。言っても『お前、ひでぇな』としか言わない(笑)。
[西]控え目に生きている村田さんとしては無理ですか。
[村]別に木下優樹菜、好きじゃないし。
[西]そこの話ですか。
[村]でも、チャンスがあるならぜひお願いしたいけどね。こんなこと言っちゃっていいの? いくらブッチャけと言っても、言葉には気を付けないといけないでしょう。
[西]いえ、気にしないでください。そことリアリティが売りですから。ですから、対談も放送禁止用語以外はできる限り、そのままいかせていただいているんです。そういう村田さんのブログもかなりブッチャけてますよね。
[村]あれでも…。
第1回目はここまでとさせていただきます。いかがだったでしょうか。
ちなみに、とても盛り上がっちゃったので、村田さんとの対談は4回を超えてしまうかもしれません。本当に村田さんらしく、ブッチャけトークがさく裂しますので、来週以降もお楽しみに。
あっ、そう言えば、ノビーズがゲスト出演させてもらった21日のライヴでしたが、盛り上がっていただけたようで、嬉しく思います。本当にありがとうございました。
↑21日のライヴで市丸さんとのツーショットですそのライヴで超大物騎手が熱唱と書かせていただきましたが、それは勝浦(正樹)さんだったんですよ。すると、『マサキが歌うなら、俺も熱唱するよ』と村田さんからメールをいただきました。もちろん、いつでもウェルカムでございますので、メールではなく、直接ご連絡ください。
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