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ハンデ戦に生まれ変わったマーメイドSは軽量馬が上位独占
文/編集部

今年からハンデ戦に生まれ変わったマーメイドS。割れた単勝オッズにも反映されていたように、実績上位馬条件馬が入り乱れ混戦模様。

それにしても、いくらハンデ戦に変更されたとはいえ、最軽量49キロの3歳馬ソリッドプラチナム(牝3、栗・田中章)が勝利を手中にするとは驚きである。さらに、2着サンレイジャスパー(牝4、栗・高橋成)、3着オリエントチャーム(牝4、栗・池江郎)とも51キロと軽ハンデ。上位3着までを前走条件戦で走っていた軽量馬が占めるという結果になった。

一方、実績上位組では、56キロを背負ったマイネサマンサ(牝6、栗・中村)が直線でも見せ場たっぷりの粘りを見せ、4着に最先着。実績最上位、斤量も57キロのトップハンデだったヤマニンシュクル(牝5、栗・浅見)は、3~4コーナーで手応えが怪しくなり、見せ場なく8着に敗れた。酷量に加え、前日の雨で渋った芝が敗因ではなかろうか。

唯一の3歳馬として参戦したソリッドプラチナムだが、直線で外からグイグイと伸びた脚は見事。父ステイゴールドにうれしい初重賞勝ちをプレゼントした。

勝利ジョッキーインタビューで騎乗した安部幸夫騎手は「終いを活かす競馬との指示だったのですが、思ったより後ろの位置取りになって。でも、直線では驚くほどの伸びでした」と語った。

安部幸夫騎手は地方・愛知競馬の所属だが、これで中央の重賞は2勝目。初重賞制覇だった05年愛知杯でも、今回と同じ51キロの斤量だったマイネソーサリス(13番人気)で追い込みを決めていた。ハンデ戦で軽量馬に乗ったら怖い騎手として、その存在を認識しておいた方が良さそうだ。

2着サンレイジャスパーは条件馬ながら3番人気に推されたが、その期待にはきちんと応えたと言えよう。道中は先団に取り付き、ラチ沿いで脚を温存し、直線で馬場中央から鋭伸。ハナ差で重賞タイトルは逃したものの、十二分に重賞メンバーと戦えるだけの実力は示した。

サンレイジャスパーはマーメイドSで今年すでに8戦目となったが、【1・3・3・1】と安定した成績を残し、消耗どころか充実一途の印象さえある。父ミスズシャルダンで、トニービンの系統らしい上昇軌道だ。

3着オリエントチャームは、いかにもサンデーサイレンス×ヌレイエフ系という感じ。重賞ではチューリップ賞4着、秋華賞4着、マーメイドS3着と相手強化で真価を見せるタイプなのだろう。条件戦では煮え切らないレースが続いていたが、今後も重賞では一目置きたい存在である。

今年のマーメイドSはハンデが大きく勝敗に影響した。ただ、毎年少頭数の競馬となり、G1勝ちがあるような実績上位馬が難なく勝ちをさらっていくようなレースよりも、馬券を買う側から言えば、非常に面白い一戦だったように思う。もはや、春G1の隙間重賞という見方は忘れていい。

3連複4万8340円、3連単30万1550円の大波乱。大いに結構なことだ。

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