朝日杯FSに向けて、マイネルレーニアに死角なし!?
1着
マイネルレーニア、2着
マイネルフォーグ。
京王杯2歳Sは、2歳戦での強さに定評のある
“マイネル軍団”がワンツーする結果となった。取り立てて驚くことではないのだが、今年の2歳戦ではとにかく、
“マイネル軍団”がよく走っているというイメージが強い。
単なる印象なのかどうなのか。具体的な数字が知りたくなったのでちょっと調べてみた。
●“マイネル軍団”の京王杯2歳Sの週までの05年&06年成績(対象はサラブレッドクラブ・ラフィアン名義の馬に限る)
05年6月18日~11月13日まで全成績
[13.19.15.125]新馬
[3.5.5.37]未勝利
[10.13.8.66]500万
[0.0.1.9]OP
[0.1.1.4]重賞
[0.0.0.9]※
50頭がデビュー、
13頭が勝ち上がり。2勝馬はなし。
06年6月17日~11月12日まで全成績
[28.18.23.125]新馬
[8.8.4.46]未勝利
[15.6.13.58]500万
[1.2.2.4]OP
[3.0.3.7]重賞
[1.2.1.10]※
66頭がデビュー、
23頭が勝ち上がり。3勝馬は
マイネルレーニア。2勝馬は
マイネルシーガル、
マイネルサニベル、
マイネルソリスト。
今年の重賞勝ちは
京王杯2歳Sの
マイネルレーニアが初だったが、すべてのカテゴリーで、昨年とは見違えるような成績を残している。そりゃあ、
“走っている”という印象が残るのもムリはないでしょう。
それにしても、
マイネルレーニアの直線での粘り腰は見事のひと言に尽きる。一旦は、外の
マイネルフォーグに交わされそうな感じもあったが、2番手からの競馬で渋太く押し切った。
新潟2歳Sでは、前半1000m通過が
61秒3という溜め逃げを打って③着。今回の
京王杯2歳Sは、前半1000m通過が
58秒6。
4馬身差の圧勝だった
未勝利(新潟芝1400)は
58秒2。
5馬身差の圧勝だった
ダリア賞(新潟芝1400)は
58秒3。
言わずもがなだが、
58秒台くらいの速い流れで行った方が、存分に持ち味を活かせるということ。これが、
京王杯2歳Sで再認識できた。
だが今回は、後方からレースを進めた
ゴールドアグリ、
アドマイヤヘッド、
サンダーアロングといった有力馬が、渋った馬場で伸びあぐねたという側面があったのも事実。
マイネルレーニアの実力は認めつつも、力でねじ伏せたとはまだ言えないかもしれない。
3勝すべてが
左回りの芝1400でもあり、キャリアだけをなぞれば、
朝日杯FSに向けて
急坂、
マイル、
右回りといった不安要素は抱えている。だが、私見で言わせてもらえば、
中山芝1600という舞台そのものには適性を感じる。
朝日杯FSは
ハイペースになりやすいが、
マイネルレーニアはテンの速い流れが向く点で繋がる。
朝日杯FSは急坂で
終い1Fが12秒台になりやすいが、
マイネルレーニアの3勝はすべて終い12秒台(新潟2歳Sは終い1Fが11秒9)。終い1Fでグイッと伸びる粘り腰で、急坂を克服できるはず。
朝日杯FSは
マイルだが、マイネルレーニアの父
グラスワンダーは、
97年の朝日杯を勝っているから、息子もきっとこなせるでしょう(笑)。そうそう、
京王杯2歳Sの父子制覇は史上初だったのだ(話題をすり替える)。
京王杯2歳Sを制したロベルト系は、96年
マイネルマックス(父ブライアンズタイム)と97年
グラスワンダー(父Silver Hawk)。2頭とも、次走で
朝日杯を制していたわけだから、過去のデータも
マイネルレーニアを強く推している。
さらに、
京王杯2歳Sから朝日杯に直行した“マイネル軍団”の馬は、96年
マイネルマックス、04年
マイネルレコルトで2戦2勝! これだけプラス材料が揃っている
マイネルレーニアは、
朝日杯FSできっと勝つ!!(笑)
ただ、先ほど挙げた
“マイネル軍団”の2勝馬
マイネルシーガル、
マイネルサニベル、
マイネルソリストはいずれも牡馬。
マイネルフォーグだって牡馬だ。
“敵はマイネル軍団にあり!!”今年の好調ぶりを見ていると、そんな気もしちゃいます。