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拾う神はきっと、かなりのジェントルマン!?
文/編集部

先頃行われたMLBのオールスターゲームで、先発出場したイチローランニングホームランを放った。今年で78回目となる長い歴史において、史上初とのこと。

また、イチロー自身もプロとしてのキャリアの中で、初めてのランニングホームランだそうで。自慢の快足で内安打を量産するイチローにしては、ちょっと意外な事実だった。

そのランニングホームランを含め、3打数3安打の活躍を見せたイチローは見事、MVPに輝いた。一年に一度の大舞台で、そういう記録を生み出すイチローに、「やっぱり人とは違う何かを持ってる」と思ったものだ。

ちなみに、イチローはオールスター後に、マリナーズと5年9000万ドル(約110億円)で契約を延長したので、お金はたくさん持っていることは確実です(笑)。

それにしても、アイビスサマーダッシュ。降雨の影響で馬場は。昨年と同じように、55秒台という遅いタイムでの決着となった。開幕週に移行した途端、2年連続で雨に祟られるというのはなんとも皮肉。

だが、その雨を味方につけたのが去年の勝ち馬サチノスイーティーであり、13番人気で激走した今年のサンアディユであった。捨てる神あれば拾う神あり。それを強く印象づけた。

サンアディユ逃げ切りでの3連勝でOP入りを果たしたものの、ガーネットS京葉Sではハナを奪えず16着、12着と大敗が続いた。前者は不良馬場、後者は重馬場だった。

それまで稍重は走ったことはあったが、重以上の道悪は経験がなかったサンアディユ先手を奪えないとモロい部分も露呈し、OPの高速決着に対応できなかった、というのがその2戦の敗因だろう。

ところが、アイビスサマーダッシュでは、中団から差すという競馬で初めて結果を出し、前2戦では自分を苦しめた道悪が、芝経験のないサンアディユをこれ以上ないという形でアシストするという。

サンアディユの父は、道悪の芝が滅法上手いフレンチデピュティ。道悪だったNHKマイルCで17番人気のピンクカメオが、エプソムCでは1~3着を独占したことは記憶に新しい。

道悪なくして、今回のサンアディユなし。おそらく、パンパンの良馬場で行われていれば、決着タイムは54秒前後、いや53秒台に突入していたかもしれない。そうなれば、サンアディユに勝ち目はなかったはず。

イチローと同じく、強運というか、引きの強さというか、サンアディユ「何か」を持っているのだろうか。それとも、フレンチデピュティ「何か」を持っているのだろうか。う~ん、わからない。

ただ、これだけは言える。

イチローのランニングホームランは、フェンスに当たった打球が外野手の予想しない方向に転がるという幸運もあったが、イチローの快足があったからこそ、達成できたもの。

サンアディユだって、いくら道悪上手のフレンチデピュティ産駒で、降雨という天の恵みがあったとはいえ、そこで走れるだけの実力があったからこそ、勝利できたのだ。

文句なしで、サンアディユMVP。そもそも、初芝の馬が重賞を勝つなんてちょっと記憶にないし。重賞どころか、OP特別まで視野を広げても。

いずれにしても、拾う神はきっと、かなりのジェントルマンなんでしょうね。だって、13番人気だったサンアディユをしっかりエスコートするくらい、レディーファーストなんだもん(笑)。

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