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アタマを悩ます日々はオークスまでも続きそう
文/浅田知広

競馬ライター、という仕事をしていると、自分の原稿と馬券の関係でちょっとアタマを悩ますことがある。

たとえば今回の桜花賞。チューリップ賞前に執筆したサラブレ本誌4月号のクラシック特集記事では、「現時点で桜花賞で有力視している馬を5頭挙げてください!」という問いに対し、リトルアマポーラオディールトールポピーエイムアットビップ、そして残念ながら取り消しとなってしまったポルトフィーノの名前を挙げていた。

その後、チューリップ賞ではトールポピーオディールが敗れ、フィリーズレビューでもエイムアットビップが大敗。1番目に挙げたリトルアマポーラクイーンCから走っていないのだから、順当なら原稿通りリトルアマポーラが本命、というところだろう。

ただ、なにせ重賞2勝馬不在の混戦模様。やっぱり安定感でトールポピーじゃないの、とか、不向きな展開が2戦続いたオディールじゃないのと考えたり、いやいや最初にリトルアマポーラって書いたんだからそのまんまで…などなど。

そんなひと月前の原稿なんて気にする必要もないだろう、とは思うものの、その時はその時でアタマをフル回転して考えているわけで、果たして「その努力を反故にしてしまっていいのか」という気もしてくるものだ。

結局のところ、「軸」となる馬がはっきりしないからこれほど悩むわけであり、連対率100%を誇る1番人気の2歳女王・トールポピーですら単勝3.8倍ということからも、筆者のみならず、ファンの皆さんも相当アタマを悩ませたことが想像される。

そんな今年の桜花賞「混戦」、つまりは「多くの馬にチャンスがある」ということ。これでもかとばかりにアタマを使っても結果に結びつくとは限らない、という結果の12番人気レジネッタ1着、そしてそれにダメを押す15番人気エフティマイア2着の馬単33万3連単700万馬券である。

いや、考えに考えたその努力が結実した方も中にはいるからこそ「配当」が出るわけで、これはお見事、としか言いようがない。

もちろん、鮮やかな差し切り勝ちを見せたレジネッタもお見事。実はこの馬、振り返ると阪神JFで本命にしていた馬だったりする。

その前走、京都の内回り1600m戦で、ラスト2ハロン11秒2-11秒2のラップを好位から抜け出し、自身の上がりは33秒7いくらスローとはいえ、11秒台前半を連発して上がってこられるような馬は「なにか」ある、という考えは以前から持っており、当時は「G1でも」と思ったのだ。

とはいえ「当時は」。いくらここ2走とも3着と崩れていないとはいえ、重賞や前哨戦の勝ち馬を拾っていくだけでも印が「山」となってしまう重賞2勝馬不在の桜花賞

逆転の発想として、勝ち馬がころころ変わるんだから、重賞を勝っていない馬からチャンスのありそうな馬を…というのも「あり」だった、ということだろうか。

さて、オークスはどうしたものか。レジネッタの父はフレンチデピュティNHKマイルCならともかくオークス、と思う一方で、全兄アエローザ全3勝が2000m以上という馬。

ついでに「牝馬同士なら距離なんて」という面もあるだけに悩ましい。当然、トールポピーの巻き返しも考えられる舞台で、まだまだ混戦模様が続きそうな印象だ。

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