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今週は(田中)博康のプライベートな話も聞いてみました
2009.12.10

ジャパンCダートで(田中)博康が騎乗したシルクメビウスが2着と健闘しましたね。直線では『博康、博康』と声が出ちゃいました。

エリザベス女王杯といい、このところの活躍は、ズバリ言って対談効果でしょう(笑)。でも、対談する時期が早かったかなあ(苦笑)。

しかも、今週は香港ですからね(香港カップでクィーンスプマンテに騎乗)。なかなかある機会じゃありませんし、ぜひ頑張ってもらいたいです。

小島茂之先生によれば、「エリザベス女王杯と同じラップを刻めば勝てる」ということなので、しっかりと完歩を数えて、同じペースを演出してくれることを願います。

もし勝ったら、緊急特別企画として、この対談初となる再登場を実現していただきましょう(笑)。

それでは、博康との対談をお送りします。今回が最終回になります。

[田中博康騎手(以下、田)]許されることなら、武田記念とか、僕は一回出てみたいなぁと思いますよ(笑)。

[西塚信人調教助手(以下、西)]もし出なければならないとなったら、出遅れて後ろから行って、最後だけステッキを入れるよ。だって怖いからね(笑)。でも博康とかプロにしてみれば、武田記念は突っ込みどころ満載というか、行くところがアリアリ状態だろうね。

[田]そんなこと言いながら、閉められたりしてしまうかもしれませんよ。

[西]それはないって。上手い人がひとり参加していても、他のみんなもということは絶対にないよ。プロの騎手バリに閉めるのは無理だと思う。そこは言いたいところだな。ファンの人たちも、もっと前に行けばとか、外を出さずに待っていれば開いたとか言いたくなるのは分かるけど、それは結果から見た話であって、実際に待ったからって開いたかどうかは誰にも分からない。

[田]本当にそうなんですよ。誰にも分かりませんからね。

[西]外から見てるほど競馬って簡単じゃないと言いたいわけですよ。難しいよな?

[田]はい。本当に競馬って難しいですよ。

[西]だから、コアレスリーヴァ(の出負け)について言えば、逸走してしまったとか、直線で止まってしまったとかじゃないわけだから。分かっているなら何とかしろ、と言うかもしれないけど、もちろん最善は尽くしていますよ。でも、それでも100%というのは無理な話だよ。

[田]すべて人間の思うようにというのは、なかなか難しいですよね。

[西]それでも、トレセン内でも「死ぬ気で行け」とかいう人がいるけどね。まあ、それに対して、「死んだことがねえから、どんな気持ちか分からない」と答えた人もいるけどね(笑)。

[田]でも、そういう部分は、僕自身、精神的にだいぶ強くなったんじゃないかと思います。例えば、「行け」という指示を受けたとしますよね。でも、どう乗っても、誰が乗ってもこれは行けないという時と、もう少し上手く対応できていれば行けたなと思う時と、あるいは他の感じ方をする時と、それぞれ自分の中で判断ができるようにはなった面はあります。昔は「行け」と言われて行けなかった時は、全部失敗してしまったという気持ちになっていましたから(苦笑)。


[西]だいぶ余裕が出たということだよ(笑)。いつもヘルメットをかぶっている状態で会うから分からなかったけど、洗練されてきたよな。彼女できたか?

[田]いえ、できていません。

[西]本当か?(笑)

[田]本当です。

[西]読者から『彼女いるんですかね』と問い合わせがあったんだよ。松岡先輩が結婚してしまった後は、タナパク狙いという方が多いんじゃないの(笑)。

[田]そんなことありませんから(笑)。

[西]あっ、思い出した。そう言えば、失恋して落ち込んでいた時があったよな。『ショックで…』とか言ってさ。

[田]よく覚えていますね(苦笑)。去年の秋でした。

[西]これは載せないでほしい?

[田]いや大丈夫です。終わったことですから。でも、そこまで落ち込んでいなかったと思うんですけどね。

[西]まあ、若いんだから、いっぱい経験してくださいよ。というか、今回は俺が喋りすぎちゃっている感じがするよ。

[田]この対談って、携帯で見ることができるんですよね?

[西]なんだよ、博康、知らなかったのかよ。俺だけじゃなくて、松岡先輩の日記も載っているんだぞ。ダメだよ、毎週読んで『ワンクリック』してくれなきゃ(笑)。

[田]あっ、すみません(笑)。ワンクリックすると、何かあるんですか?

[西]このコーナーの存続が掛かっているんだよ。だから、絶対に毎週、一回とか言わず、たくさんクリックしてよ(笑)。松岡先輩もいろいろな話をしているから。映画を観たとか、それこそ失恋したとかね。

[田]面白そうですね(笑)。

[西]ダメだよ、そういうところから先輩の研究もしないと(笑)。

[田]はい。さっそく入って、読みます。

[西]過去に遡って読めるから、暇つぶしにはなると思うよ。あっ、あと、Tシャツも買えるから、よろしくね。

[田]Tシャツって、何のTシャツですか?

[西]おい、博康!(笑) ノビーズTシャツですよ。

[田]あっ、なるほど。でも、新聞でノビーズのチケットがローソンで発売と書いてあるのには驚きました。あれって、全国のローソンで買えるんですか?

[西]そういうことです。どうも、すみません。ノビーズは有馬記念の日(12月27日)にライヴをやるから、その時は博康もぜひ。博康ファンのみなさ~ん、ライヴに来れば博康に会えますよぉ~って宣伝しておいてと(笑)。

[田]また、そんなぁ(笑)。予定を見て、行けたら行きます。

[西]話を競馬に戻すと、博康の中には目指すジョッキー像みたいなモノってあるの? 具体的に誰かいれば教えて。

[田]ウチの厩舎によく乗っていらっしゃって、一番身近で見てきていますので大きい存在ですし、やはり目指す騎手は?と聞かれれば(柴田)善臣さんですね。

[西]あれだけの実績を残している人だけれど、具体的に特に魅力に感じるところはどのあたりなの?

[田]そうですね、やはり馬の能力を出し切るというか、持っているものをしっかりと引き出すところですかね。

[西]なるほどね。松岡に始まり、最近では三浦も行ったけど、博康は外国へ行こうとは思わないの?

[田]実は、今年の初めに行こうと考えていたんですよ、真剣に。このままじゃダメになっちゃいそうな感覚になった時があって、外国へ行っていたことのある助手さんとかには『行ってみようかと思っているんです』と話をしていたんです。ただ、そんな時にシルクメビウス、そしてクィーンスプマンテという馬たちと出会うことができたので、ひとまずは頑張って、また機会を見付けてと思ってはいるんですよね。

[西]あれだけの馬たちにはなかなか出会えないからね。いまじゃないということはわかる。ただ、こんなことを言ったら怒られてしまうけど、田辺や大庭に『外国へ行けば』とは言う気にならないけど、博康はチャンスを作ってでも行った方が良いと思うんだよ(苦笑)。技術面云々ということもあるんだろうけど、精神的にだってもっともっと強くなれるだろうし、騎手として、人として、大きくなれるんじゃないかと思う。

[田]本当に行ってみたいですよ。たぶん、すべてが新鮮でしょうし、カルチャーショックを受けると思いますが、体験してみたい。

[西]個人的に聞きたいことがあるんだけど、最近は栗東に調教を乗りに行っているよな。美浦のように角馬場から坂路、あるいはコースって行く厩舎とかあるの? 少ないって聞いたんだけどさ。

[田]たくさんの厩舎の攻め馬に乗せていただいているわけではないので、確かなことは言えませんが、一度乗せていただいた角居厩舎は角馬場で10頭くらい縦列となってハッキングをしていますね。

[西]ハッキングはどんな感じなの?

[田]基本的には同じような感じで、しっかりと馬を詰めて、1馬身くらいの間隔でハッキングしています。僕が乗せていただいた時には、そこから坂路1本でした。

[西]時間的にはどのくらい? 美浦のチップの角馬場だったら何周くらいとか、イメージでも良いんだけど。

[田]かなりじっくり乗っていましたし、美浦のチップの角馬場だったら5、6周という感覚ですかね。

[西]5、6周と言ったらかなりじっくりだね。

[田]しかも、手綱を緩めて乗っていなかったんですよ。手綱をしっかりと詰めて、ビッシリという感じでした。さらに、ハッキングにジョッキーは乗らないんですよ。ハッキングが終わるのを待っているんです。(武)豊さんをはじめジョッキーは、速いところだけというスタイルでした。

[西]ハッキングまでは厩舎サイドの仕事で、『これは俺たちの仕事であり、そこは俺たちがプロだ』というような感覚なのかな。

[田]そんな感じですね。

[西]最近いろいろ感じるところがあるんだけど、騎手である博康でも引っ掛かる馬で18-18をするという時は体勢が崩れるというか、崩れてしまうよね。

[田]そうですね。

[西]何が言いたいかというと、同じ18-18でも、引っ掛かった時と、スムーズな時とでは効果が違うよね。

[田]そう思います。

[西]時計じゃないし、例えば前日にどれだけやったかということが意外と関係なかったりして、あくまでその日の状態を確認しながらやるべきだと思うんだよ。読んでいる人の中には『当たり前だろ』と思う人がいるかもしれないけど、意外と『前日に速いところをやったから、今日は…』と対応されるケースが多いからね。

[田]信人さんが以前、『馬の状態を見ながら、Aコースを適当に』というメニューをやっていましたけど、その日の状態を見ながらというのは大切だと思いますよ。

[西]そりゃ、見ている方としては不安になるよ。明確な基準もなければ、数字として出てこないわけだから。でも、実は数字に安心しちゃうというか、同じ18-18でも中身が違うという話をしたかったんだよ。いや、こういう話はそれこそ小島茂之先生としよう(笑)。

[田]でも、本当に小島先生にはお世話になっていますし、勉強させていただいています。

[西]近いウチにこのコーナーにも出ていただこうと思っているんだよね。でも、香港があるから、スケジュールを見てお願いするつもり。

[田]楽しみにしていますよ(笑)。

[西]話が戻っちゃうけど、博康に海外へ行ってほしいと思うのは、大変な思いをするというか、苦労をエネルギーに変えることができるタイプだと思っているから。あくまで個人的な感覚なんだけど、それが博康だと思っているからさ。

[田]いや、本当に頑張っていきます。

[西]あっ、もうこんな時間だ。また機会を作って頼むね。いや、クィーンスプマンテでエリザベス女王杯を勝って、シルクメビウスでジャパンCダートを勝って、年明けもう一度出演してもらうか。

[田]頑張ります!


博康との対談は以上になります。いかがでしたでしょうか。

昔から知っているということで、ちょっと身内的な感覚になってしまいました。本当はもっといろいろなことを聞こうと思っていたのですが、それは香港Cを勝った後でいうことにさせていただきましょう。

さて、月曜日(7日)に上の方(松岡騎手)の結婚式に出席し、余興を担当させていただいたのですが、いやぁ、ムチャクチャ緊張しちゃいました。そうそうたる来賓の方々の前でしたので、ライヴなんか問題じゃないくらいでしたが、無事に役目を果たせたとホッとしております。

改めて、この場を借りて、末永くお幸せにと言わせていただきます。

さて、次回からは、小野次郎騎手との対談をお送りする予定となっております。対談前でまだ間に合いますので、質問がある方はメールをお送りください。よろしくお願いします。

ということで、最後はいつも通り、『あなたのワンクリックがこのコーナーの存続を決めるのです。どうかよろしくお願いいたします』。