最終レースで頼りになるジョッキーは誰?
先週(3月5~6日)の穴ぐさ💨は
[3.6.4.86](複勝率13.1%)でした。
チューリップ賞では【C】評価だった
クィーンズベストが先行して粘ったものの③着に半馬身及ばずの④着……。③着に激走した
ラベンダーヴァレイを指名しきれず、すみませんでした。
それにしても、勝ち時計が
1分32秒8という
レースレコードになるとは驚きました。
ウオッカが勝利した07年でさえ、
1分33秒7ですからね。
チューリップ賞が1分33秒台の決着になったことも07年しかありません。
メジャーエンブレムが
クイーンCを
1分32秒5で圧勝した時は、今年の
桜花賞は当確かと思いましたが、
チューリップ賞の結果を受けて、分からなくなってきましたね。どちらのレースで好走した馬も、強烈な時計で走った
反動があまり出ないことを祈りたいところです。
弥生賞も
1分59秒9という
レースレコードで、
マカヒキが
ディープインパクト産駒らしいというか、
ディープインパクトのような末脚を披露しましたね。鞍上の
ルメール騎手は
サトノダイヤモンドの主戦でもあり、ジョッキーも含めて今年の
皐月賞はどうなるのか。
史上最高級のレベルであることは間違いなさそうですが……。
先週の
M.デムーロ騎手は土曜日が阪神、日曜日が中山での騎乗で、両日ともメインレースの重賞で②着に入りましたが、
最終レースは土曜日が⑪着(
ザマンダ・4番人気)、日曜日が⑬着(
サクラディソール・6番人気)でした。
サクラディソールは穴ぐさ💨で期待したんですが、外枠の影響もあったのか、振るいませんでした。
ルメール騎手は土日とも中山で騎乗し、土曜日が5勝、日曜日は
重賞勝利を含む4勝を挙げましたが、
最終レースでは土曜日が⑦着(
パッシングブリーズ・1番人気)、日曜日が⑤着(
ヘイジームーン・2番人気)でした。
M.デムーロ騎手も
ルメール騎手も、今年は
最終レースの成績があまり良くないと先週のこのコーナーで記しましたが、その通りの結果になってしまいました。
先週の結果を受けて、
「今年の最終レースで成績が良いジョッキーは誰?」との質問が届いたので、調べてみました。最終レース(第12R)で10回以上の騎乗数があるジョッキーについて、その成績を並べてみましょう。
【2016年の第12Rでの成績】
騎手 |
着別度数 |
勝率 |
連対率 |
複勝率 |
戸崎騎手 |
[3.3.2.10] |
16.7% |
33.3% |
44.4% |
武豊騎手 |
[3.1.3.12] |
15.8% |
21.1% |
36.8% |
川田騎手 |
[3.1.3.4] |
27.3% |
36.4% |
63.6% |
ヴェロン騎手 |
[3.0.0.11] |
21.4% |
21.4% |
21.4% |
内田騎手 |
[2.3.0.13] |
11.1% |
27.8% |
27.8% |
鮫島駿騎手 |
[2.1.0.10] |
15.4% |
23.1% |
23.1% |
F.ベリー騎手 |
[2.1.0.7] |
20.0% |
30.0% |
30.0% |
菱田騎手 |
[2.0.2.10] |
14.3% |
14.3% |
28.6% |
横山典騎手 |
[2.0.1.9] |
16.7% |
16.7% |
25.0% |
古川騎手 |
[2.0.1.10] |
15.4% |
15.4% |
23.1% |
藤岡康騎手 |
[1.4.1.9] |
6.7% |
33.3% |
40.0% |
松山騎手 |
[1.3.2.8] |
7.1% |
28.6% |
42.9% |
大野騎手 |
[1.2.1.10] |
7.1% |
21.4% |
28.6% |
石川騎手 |
[1.2.1.7] |
9.1% |
27.3% |
36.4% |
柴山騎手 |
[1.2.0.11] |
7.1% |
21.4% |
21.4% |
吉田隼騎手 |
[1.2.0.9] |
8.3% |
25.0% |
25.0% |
バルジュー騎手 |
[1.2.0.8] |
9.1% |
27.3% |
27.3% |
蛯名騎手 |
[1.1.1.14] |
5.9% |
11.8% |
17.6% |
M.デムーロ騎手 |
[1.1.1.12] |
6.7% |
13.3% |
20.0% |
ルメール騎手 |
[1.0.2.11] |
7.1% |
7.1% |
21.4% |
柴田大騎手 |
[1.0.1.11] |
7.7% |
7.7% |
15.4% |
川須騎手 |
[1.0.0.10] |
9.1% |
9.1% |
9.1% |
松若騎手 |
[1.0.0.9] |
10.0% |
10.0% |
10.0% |
幸騎手 |
[0.3.2.13] |
0.0% |
16.7% |
27.8% |
和田騎手 |
[0.3.1.10] |
0.0% |
21.4% |
28.6% |
岩田騎手 |
[0.2.4.14] |
0.0% |
10.0% |
30.0% |
松岡騎手 |
[0.2.2.6] |
0.0% |
20.0% |
40.0% |
田辺騎手 |
[0.2.0.11] |
0.0% |
15.4% |
15.4% |
フォーリー騎手 |
[0.1.2.12] |
0.0% |
6.7% |
20.0% |
北村友騎手 |
[0.1.1.9] |
0.0% |
9.1% |
18.2% |
小牧太騎手 |
[0.1.0.9] |
0.0% |
10.0% |
10.0% |
石橋騎手 |
[0.0.2.10] |
0.0% |
0.0% |
16.7% |
松田騎手 |
[0.0.2.10] |
0.0% |
0.0% |
16.7% |
柴田善騎手 |
[0.0.2.9] |
0.0% |
0.0% |
18.2% |
津村騎手 |
[0.0.2.8] |
0.0% |
0.0% |
20.0% |
吉田豊騎手 |
[0.0.2.11] |
0.0% |
0.0% |
15.4% |
中谷騎手 |
[0.0.1.9] |
0.0% |
0.0% |
10.0% |
勝浦騎手 |
[0.0.0.13] |
0.0% |
0.0% |
0.0% |
井上騎手 |
[0.0.0.12] |
0.0% |
0.0% |
0.0% |
戸崎騎手は上位人気に推されることが多いのですが、安定した成績を残しています。2月以降の最終レースでは[1.3.1.4]で、掲示板外なし。勝ち切れないケースも多いものの、
信頼度は高そうです。
好走率で見るとトップは
川田騎手で[3.1.3.4](複勝率63.6%)という好成績です。
川田騎手は
メインレース(第11R)での成績も良くて、[5.1.2.9](複勝率47.1%)です。一日の最後の方で困ったら、「頼んます」とお願いしてみるといいかもしれません。
複勝率で並べると、
ルメール騎手は21.4%([1.0.2.11])で20位タイ、
M.デムーロ騎手は20.0%([1.1.1.12])で23位タイです。今後、この数値がどう変化していくか、見守っていきたいですね。
今週からは
中京開催が始まります。3週間(6日間)の開催になり、最終日(3月27日)にはG1の
高松宮記念が予定されています。
今週末の開幕週と2週目は
Aコースで行われ、3週目は
Bコースに替わります。また、
芝1200m戦は500万クラス以上に限ると開幕週と2週目に組まれておらず、
高松宮記念前日の10R(
岡崎特別・1000万)と当日の7R(500万)の
2レースだけ。馬場の読み方が難しくなってきそうなので、
ファルコンSなどの1400m戦も含めて、傾向を探っていくようにしましょう。
3月12日~13日の
芝の使用コース、並びに
特別競走での穴ぐさ💨成績は、次の通りです。
3月12日~13日
場所 |
芝 |
中山 |
Aコース・3週目 |
阪神 |
Aコース・3週目 |
中京 |
Aコース・1週目 |
3月12日
場所 |
レース名 |
穴ぐさ💨 成績 |
中山9R |
館山特別 |
[0.0.0.5] |
中山10R |
サンシャインS |
[0.0.1.14] |
中山11R |
アネモネS |
[0.0.1.22] |
阪神9R |
ゆきやなぎ賞 |
[0.0.0.3] |
阪神10R |
山陽特別 |
[0.2.1.16] |
阪神11R |
仁川S |
[1.0.1.19] |
中京10R |
フローラルウォーク賞 |
[0.0.0.9] |
中京11R |
中日新聞杯 |
[1.3.2.23] |
中京12R |
納屋橋S |
[0.1.0.9] |
3月13日
場所 |
レース名 |
穴ぐさ💨 成績 |
中山9R |
房総特別 |
[0.0.2.14] |
中山10R |
東風S |
[1.1.0.18] |
中山11R |
中山牝馬S |
[1.3.3.20] |
阪神9R |
淡路特別 |
[0.0.0.6] |
阪神10R |
うずしおS |
[1.0.0.20] |
阪神11R |
フィリーズレビュー |
[2.2.1.18] |
中京10R |
昇竜S |
[0.0.1.15] |
中京11R |
トリトンS |
[0.2.0.19] |
中京12R |
賢島特別 |
[2.2.0.14] |
※条件が過去とは異なるレースもあります。レース番号が変更になる場合もあります。
☆注目レース☆フィリーズレビュー(G2、阪神芝1400m)フィリーズレビューでの穴ぐさ💨は
[2.2.1.18](複勝率21.7%)で、複勝回収率は
195%です。昨年は
【B】評価だった
ペルフィカが②着に食い込みました。
ペルフィカは母父(
Sky Mesa)が
ボールドルーラー系で、③着以内に激走した穴ぐさ💨の5頭中4頭は母父が
ミスプロ系か
ボールドルーラー系です。
阪神芝1400mコースですから、ダートでも走れそうな血統馬が良いのでしょうね。
過去10年で7番人気以下で③着以内に入った馬は10頭いて、そのうち4頭は
前走が500万で①着、残りの6頭は前走が
芝OPでした。前走が芝OPの6頭は前走が馬券圏外でしたが、4頭は
2走前に、2頭は
3走前に
③着以内の好走歴がありました。
激走した10頭のうち6頭は
ダートでの連対歴があり、10頭のうち5頭は
ふた桁馬番ですので、ダート実績馬や外目の枠の馬も、勢いがあるようなら侮らないようにしましょう。
☆注目レース☆中山牝馬S(G3、中山芝1800m)中山牝馬Sでの穴ぐさ💨は
[1.3.3.20](複勝率25.9%)で、複勝回収率は
167%です。昨年は14頭立てで堅い決着だったので、今年はフルゲートになってもらいたいところです。
激走した穴ぐさ💨はハンデ51~55kgで、7頭中5頭は
ハンデ53~54kgです。過去10年で7番人気以下で③着以内に入った馬は15頭いて、そのうち10頭は
ハンデ53~54kgですから、穴馬はこのゾーンが多いことを覚えておきましょう。
中山で施行された時に穴を開けた馬は
グレイソヴリン系や
ボールドルーラー系(つまりナスルーラの系統)を持っていたタイプが多く、3代血統表内にどちらかを持っていた馬が12頭中11頭を数えます。
今年の登録馬の中でこれに該当するのは、
クインズミラーグロ、
シュンドルボン、
フレイムコード、
リーサルウェポン、
ルージュバック、
レイヌドネージュ、
レッドオリヴィアです。
☆注目レース☆中日新聞杯(G3、中京芝2000m)中日新聞杯での穴ぐさ💨は
[1.3.2.23](複勝率20.7%)で、複勝回収率は
124%です。新コースの施行となってからは、12年、14年、15年で激走しています。
他コースの時も含めて③着以内に入った穴ぐさ💨は、6頭のうち5頭が
3~5歳で、比較的若い馬がよく穴を開けています。6頭はいずれも父か母父が
サンデー系で、父
サンデー系の4頭はすべて母父が
ノーザンダンサー系でした。
過去10年で7番人気以下で③着以内に入った馬は7頭いて、
中京での施行時の6頭はいずれも
前走が芝1800~2000mで①~④着でした。その6頭は父か母父が
サンデー系ですから、そのようなタイプがいたら見逃さないようにしましょう。