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近年の芝1200m重賞での1番人気は②着がやたらに多いが!?

先週(3月19日~21日)の穴ぐさ💨は[7.6.6.88](複勝率17.8%)で、単勝回収率が185%でした。

ファルコンSで9番人気③着と激走したシゲルノコギリザメ【B】評価で捕獲した一方、スプリングSフラワーCの穴ぐさ💨は④着止まりで……。フラワーCではウインクルサルーテが14番人気で③着に食い込んだものの、指名しきれませんでした。攻めきれませんでした……すみません。

そのフラワーCは1番人気だったエンジェルフェイスが勝ち、阪神大賞典も1番人気で福永騎手が鞍上だったシュヴァルグランが勝利しました。ファルコンSを制したトウショウドラフタは2番人気、スプリングSを制したマウントロブソンは4番人気と、相変わらず重賞では上位人気馬が勝利するケースが多くなっています。

今年はJRAの平地重賞が33回行われていて、人気別の勝利数が次のようになっています。

【2016年JRA平地重賞の勝ち馬】
人気 ダート
1番人気 8頭 1頭
2番人気 7頭 1頭
3番人気 3頭 0頭
4番人気 4頭 1頭
5番人気 3頭 0頭
6番人気 2頭 0頭
7番人気 0頭 0頭
8番人気 3頭 0頭
9番人気以下 0頭 0頭

もっとも人気薄で優勝したのは8番人気で、シンザン記念ロジクライ愛知杯バウンスシャッセフィリーズレビューソルヴェイグです。ロジクライソルヴェイグは穴ぐさ💨で、この3頭は馬番6番(ロジクライ)、馬番4番(バウンスシャッセ)、馬番2番(ソルヴェイグ)でした。内目の偶数馬番ということです。

6番人気で優勝した馬が2頭いますが、この2頭は共同通信杯ディーマジェスティ京都記念サトノクラウンで、道悪馬場でした(馬番は4番と7番)。

今週末の天候や馬場状態はまだ分かりませんが、高松宮記念もまずは上位人気馬が勝利するケースを想定して、馬券検討をするのが良いように思いますね。新装後の中京での高松宮記念勝ち馬は、1~4番人気でもありますし。

気になるのは、近年の芝1200m重賞1番人気馬が勝ち切れないケースが目立つことでしょう。その点は頭の中に入れておきたい気がします。

2012年以降、古馬混合の芝1200m重賞は42回行われて、1番人気馬は[5.16.4.17]という成績です。勝利したのは5頭なのに、②着に敗れた馬が16頭もいます。

1番人気に応えて優勝したのは、昨年のスプリンターズSでのストレイトガール13年CBC賞でのマジンプロスパー、そしてロードカナロアが3勝(13年スプリンターズS13年高松宮記念12年シルクロードS)。

また、芝1200mのG11番人気に推された馬については、次のようなデータもあります。

【芝1200mのG1での1番人気馬】
1番人気馬 偶数馬番 奇数馬番
G1馬 [4.5.0.6] [5.3.3.4]
非G1馬 [6.1.1.3] [0.0.2.3]

1番人気に推された馬がG1馬だと、偶数馬番でも奇数馬番でも優勝馬が出ていますが、G1未勝利の馬は偶数馬番でないと連対圏に入れていません。今年の登録馬でG1勝ちがあるのは、スノードラゴンミッキーアイルレッツゴードンキの3頭です(エアロヴェロシティは回避)。

G1馬なら1番人気で奇数馬番でも5頭が勝利をしていますが、高松宮記念に限ると勝利したのは13年のロードカナロア(馬番11番)だけです。G1馬にしろG1未勝利馬にしろ、高松宮記念1番人気馬偶数馬番の方が信頼しやすいんじゃないでしょうかね。

なお、中京開催は今週末が3週目ですが、芝の使用コースがAコースからBコースに変わります。その点もどうぞお忘れなく。

今週末は高松宮記念以外にも、日経賞毎日杯マーチSという重賞があり、ドバイでの国際競走もありますね。穴ぐさ💨の好走率が高い注目レースも数多くありますので、どうぞご注目ください。

3月26日~27日に行われる3場(中山、阪神、中京)の芝の使用コース特別競走での穴ぐさ💨成績は、次の通りです。

3月26日~27日
場所
中山 Aコース・5週目
阪神 Aコース・5週目
中京 Bコース・1週目

3月26日
場所 レース名 穴ぐさ💨
成績
中山9R 鹿島特別 [1.2.2.21]
中山10R 春風S [1.1.2.19]
中山11R 日経賞 [0.1.2.13]
阪神9R 君子蘭賞 [1.2.2.7]
阪神10R 甲南S [1.2.1.15]
阪神11R 毎日杯 [0.1.1.20]
中京10R 岡崎特別 [0.0.0.18]
中京11R 名鉄杯 [2.2.3.12]
中京12R 刈谷特別 [1.3.1.18]

3月27日
場所 レース名 穴ぐさ💨
成績
中山9R ミモザ賞 [0.0.1.11]
中山10R 常総S [0.0.2.4]
中山11R マーチS [2.0.0.25]
阪神9R 四国新聞杯 [0.0.1.12]
阪神10R 淀屋橋S [0.3.1.22]
阪神11R 六甲S [0.0.1.17]
中京9R 大寒桜賞 [0.0.0.3]
中京10R 名古屋城S [0.0.1.11]
中京11R 高松宮記念 [0.0.2.24]
中京12R 鈴鹿特別 [0.0.2.20]
※条件が過去とは異なるレースもあります。レース番号が変更になる場合もあります。

注目レース
日経賞(G2、中山芝2500m)

日経賞での穴ぐさ💨は[0.1.2.13](複勝率18.8%)で、複勝回収率は115%です。

馬券に絡んだ穴ぐさ💨は前走が中山記念ジャパンCステイヤーズSで、G1~G2です。過去10年で7番人気以下で③着以内に入った馬は7頭いて、いずれも前走が重賞で、7頭中6頭は前走がG1~G2でした。前走は着順よりもクラスを重視すべきでしょう。

激走した7頭は4~6歳の牡馬で、2010年以降の激走馬5頭は芝2200m以上で勝ち鞍があり、そのうち4頭は芝2200m以上で2勝以上をマークしていました。長距離実績もあった方が良いでしょう。

注目レース
常総S(1600万、中山芝2000m)

常総Sでの穴ぐさ💨は[0.0.2.4](複勝率33.3%)で、複勝回収率は211%です。

③着に入った2頭は6歳と8歳の牡馬で、準OPで馬券に絡んだ実績がありました。2頭は馬番1~3番でもあったので、内枠に入っている実績馬は侮らない方が良さそうですね。

注目レース
甲南S(1600万、阪神ダート2000m)

甲南Sでの穴ぐさ💨は[1.2.1.15](複勝率21.1%)で、複勝回収率は148%です。以前は1800m戦でしたが、2000m戦になってからも激走馬は出ていて、今年も期待したいですね。

馬券圏内に入った穴ぐさ💨は4~6歳の牡馬で、4頭中3頭が6歳、同じく4頭中3頭がふた桁馬番、4頭中3頭が父か母父ロベルト系でした。激走した4頭は5~8枠だったので、その枠に穴ぐさ💨がいないか、ご確認ください。

注目レース
名鉄杯(1000万、中京芝2000m)

名鉄杯での穴ぐさ💨は[2.2.3.12](複勝率36.8%)で、複勝回収率は189%です。の時に限ると[2.2.3.9](複勝率43.8%、複勝回収率225%)で、今年は登録頭数が13頭ですが、好相性のレースなので穴ぐさ💨がいてほしいところですね。

激走した穴ぐさ💨はひと桁馬番が2頭、ふた桁馬番が5頭で、ひと桁馬番での激走馬の1頭は重馬場の時です。良~稍重馬場の時はふた桁馬番の穴ぐさ💨の期待値が高くなっています。

馬券に絡んだ7頭のうち6頭は左回りの芝で③着以内に入ったことがありましたが、そのうち中京で勝ち鞍があったのは2頭だけなので、中京実績にはこだわり過ぎなくて良さそうです。

注目レース
君子蘭賞(500万、阪神芝外1800m)

君子蘭賞での穴ぐさ💨は[1.2.2.7](複勝率41.7%)で、複勝回収率は343%です。近年は少頭数になって穴ぐさ💨不在のケースが続いているので、今年は穴ぐさ💨が存在してほしいですが……。

馬券圏内に激走した穴ぐさ💨は前走が芝で⑤着以下でしたが、いずれも中3週以内の臨戦で、5頭中4頭は近3走以内に勝ち鞍がありました。5頭中3頭は前走がOPだったので、順調に使われていて、自己条件戻りなどの馬がいたら注意しましょう。

注目レース
刈谷特別(500万、中京芝1600m)

刈谷特別での穴ぐさ💨は[1.3.1.18](複勝率21.7%)で、複勝回収率は136%です。1600m戦となったばかりの3年前に【穴ぐさ💨ダブル】となっています。

激走した5頭はいずれも左回りの芝で好走歴がありました。また、5頭のうち3頭は休み明け初戦~3戦目だったので、フレッシュなタイプを狙うと良さそうです。

ちなみに…
高松宮記念での穴ぐさ💨は[0.0.2.24]で、毎日杯では[0.1.1.20]、マーチSでは[2.0.0.25]です。過去10年で7番人気以下で③着以内に入った馬は、高松宮記念が5頭、毎日杯も5頭、マーチSが10頭です。

高松宮記念で激走した5頭は4~7歳の牡馬で、そのうち4頭は近2走以内に芝1200m重賞で連対歴がありました。同じく5頭のうち4頭は父か母父がサンデー系で、今年の登録馬の中で近2走以内に芝1200m重賞で連対歴がある父か母父サンデー系は、サクラゴスペルサトノルパンダンスディレクターの3頭です。

激走した5頭のうちの1頭はハクサンムーンですが、同馬以外の激走馬はいずれも差してのもので、馬体重が500kg以上でした(ハクサンムーンの激走時は464kg)。差し型は馬格のあるタイプの方がいいかもしれませんね。

芝1800mになってからの毎日杯で激走した馬は4頭で、いずれも父か母父がミスプロ系です。4頭は道悪芝かダートで勝ち鞍があったので、パワー型をチョイスするのが良さそうです。

芝2000m戦だった頃の馬も含めて毎日杯での激走馬(5頭)は、いずれも中5週以内の臨戦で前走が④着以内だったので、順調さもキーワードと言えるでしょう。

マーチSは過去10年での激走馬が10頭と、ハンデ重賞らしさが感じられますが、近3年の③着以内はすべて1~6番人気。少し傾向が変わりつつあるのかもしれません。

激走馬10頭はハンデ55kg以上で、6歳以上の馬が7頭を数えます。07年以降の激走馬8頭は近2走以内に③着以内の好走歴があったので、好調さが感じられるタイプは、重ハンデやベテランでも侮らない方が良さそうです。