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今年のG1では鹿毛に注目すべし!?

先週(4月30日~5月1日)の穴ぐさ💨は[2.3.3.103](複勝率7.2%)でした。天皇賞・春タンタアレグリアが④着止まりだったことを含めて、④着馬と⑤着馬が13頭ずつとなってしまいました……。ワンパンチが利かず、すみませんでした。

天皇賞・春は最内枠だったキタサンブラックが優勝して、②着には2枠3番だったカレンミロティックが入りました。近年の長距離重賞は内枠有利で、今年もその傾向が強く出る結果となりました。

キタサンブラック北島三郎さんの持ち馬で、今年のJRA・G1は6回行われたものの、クラブ法人の馬はまだ勝てていません。クラブ法人の馬のG1制覇は、昨年の朝日杯FSでのリオンディーズまで戻ります。NHKマイルCにはクラブ法人の馬として、メジャーエンブレムロードクエストアーバンキッドティソーナなどが登録していますが、果たして優勝できるでしょうか。

そのほか、今年のJRA・G1での優勝馬には何か共通点がないか、調べてみました。

【2016年のJRA・G1優勝馬】
レース 優勝馬名 人気 毛色
天皇賞・春 キタサンブラック 2 鹿毛
皐月賞 ディーマジェスティ 8 鹿毛
中山GJ1 オジュウチョウサン 2 鹿毛
桜花賞 ジュエラー 3 鹿毛
高松宮記念1 ビッグアーサー 1 鹿毛
フェブラリーS モーニン 2 栗毛

1番人気で勝利したのは高松宮記念ビッグアーサーだけで、鹿毛の馬が5連勝中です。いや、毛色に何の因果関係もないのは分かってるんですけど、上位人気馬の成績を見ると、なんかバカにできない気持ちになってきます。

今年の芝G1での1~3番人気は、毛色別の成績が次のようになっています。

【2016年の芝G1での1~3番人気】
毛色 馬名 成績
鹿毛 ビッグアーサー
ミッキーアイル
アルビアーノ
ジュエラー
マカヒキ
サトノダイヤモンド
キタサンブラック
高松宮記念1人①着
高松宮記念2人②着
高松宮記念3人③着
桜花賞3人①着
皐月賞3人②着
皐月賞1人③着
天皇賞・春2人①着
黒鹿毛 シンハライト
リオンディーズ
桜花賞2人②着
皐月賞2人⑤着
栗毛 メジャーエンブレム
シュヴァルグラン
桜花賞1人④着
天皇賞・春3人③着
青鹿毛 ゴールドアクター 天皇賞・春1人⑫着

芝G1で1~3番人気に推された馬は、毛色が鹿毛だと[3.2.2.0]で馬券圏外がないのに、鹿毛以外だと[0.1.1.3]で勝てていません。これは何なんでしょうか。ちなみに、4番人気馬は今年の芝G1で馬券圏外に敗れていますが、いずれも毛色が鹿毛以外です。

フェブラリーS中山グランドジャンプにおいて、鹿毛で1~3番人気に推されたのは中山グランドジャンプでのオジュウチョウサン(2人①着)とサナシオン(1人②着)の2頭で、つまり、今年のJRA・G11~3番人気に推された鹿毛は[4.3.2.0]ということです。NHKマイルCでも、ひとまず鹿毛の馬は確認しておいた方がいいかもしれませんね。

5月7日~8日に行われる3場(東京、京都、新潟)の芝の使用コース特別競走での穴ぐさ💨成績は、次の通りです。

5月7日~8日
場所
東京 Aコース・3週目
京都 Cコース・3週目
新潟 Bコース・2週目

5月7日
場所 レース名 穴ぐさ💨
成績
東京9R 高尾特別 [2.0.3.21]
東京10R 緑風S [1.1.1.8]
東京11R プリンシパルS [0.1.1.19]
京都9R 矢車賞 [0.0.0.5]
京都10R 六波羅特別 [1.0.0.14]
京都11R 京都新聞杯 [0.3.2.22]
新潟10R 春日山特別 出走ナシ
新潟11R 駿風S [1.0.1.23]
新潟12R 湯沢特別 [1.0.3.23]

5月8日
場所 レース名 穴ぐさ💨
成績
東京9R 湘南S [0.0.1.29]
東京10R ブリリアントS [1.1.4.19]
東京11R NHKマイルC [2.0.1.24]
東京12R 立川特別 [1.1.1.11]
京都9R 鴨川特別 [0.0.0.2]
京都10R 上賀茂S [1.0.2.21]
京都11R 鞍馬S [0.0.0.12]
新潟10R わらび賞 [0.2.3.11]
新潟11R 新潟大賞典 [1.3.1.22]
新潟12R 中ノ岳特別 [0.1.0.18]
※条件が過去とは異なるレースもあります。レース番号が変更になる場合もあります。

注目レース
京都新聞杯(G2、京都芝外2200m)

京都新聞杯での穴ぐさ💨は[0.3.2.22](複勝率18.5%)で、複勝回収率が101%です。

③着以内に激走した穴ぐさ💨は馬番10番以内で、5頭中4頭は馬番8番以内でした。5頭は中4週以内の臨戦で、4頭は前走③着以内だったので、順調に使われていて内目の枠に入った馬に注目したいですね。

過去10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が7頭いて、中7週以内の臨戦で、そのうち6頭は前走③着以内です。同じく7頭中6頭は父か母父がサンデー系で、父サンデー系の激走馬が5頭と多くなっています。

注目レース
新潟大賞典(G3、新潟芝外2000m)

新潟大賞典での穴ぐさ💨は[1.3.1.22](複勝率18.5%)で、複勝回収率が103%です。

馬券に絡んだ穴ぐさ💨はいずれも父か母父がサンデー系で、左回りの芝で連対歴がありました。5頭中4頭は馬番6番以内だったので、内目の枠の馬にも注目したいですね。

過去10年で7番人気以下で③着以内に入った馬は9頭いて、07年以降の7頭はすべて父か母父がサンデー系です。同じく9頭のうち7頭はハンデ55~57kgで、9頭のうち6頭は6~8歳馬なので、実績のあるベテランは侮らない方が良さそうです。

注目レース
ブリリアントS(OP特別、東京ダート2100m)

ブリリアントSでの穴ぐさ💨は[1.1.4.19](複勝率24.0%)で、複勝回収率が144%です。

③着以内に入った穴ぐさ💨は4~7歳の牡馬で、ハンデが54~55kgでした。父がサンデー系ミスプロ系で、いずれもひと桁馬番での激走だったので、そのようなタイプがいないかチェックしましょう。

注目レース
緑風S(1600万、東京芝2400m)

緑風Sでの穴ぐさ💨は[1.1.1.8](複勝率27.3%)で、複勝回収率が260%です。

このレースで馬券に絡んだ穴ぐさ💨は父か母父がサンデー系で、東京芝2300~2500mで馬券に絡んだ実績がありました。3頭のうち2頭はハンデ57~58kgだったので、このレースも実績馬を侮らないようにしましょう。

注目レース
立川特別(1000万、東京ダート1400m)

立川特別での穴ぐさ💨は[1.1.1.11](複勝率21.4%)で、複勝回収率が123%です。

ダート1400m戦で馬券に絡んだ2頭の穴ぐさ💨は4歳牡馬で、母父がノーザンダンサー系です。どちらも父はサンデー系でもミスプロ系でもなく、先行して粘り込んでいるので、パワー型を重視するといいかもしれません。

注目レース
湯沢特別(500万、新潟芝1200m)

湯沢特別での穴ぐさ💨は[1.0.3.23](複勝率14.8%)で、複勝回収率が164%です。馬券圏内に入った穴ぐさ💨はいずれもふた桁人気で、かなり人気がなくても侮れないようにしましょう。

激走した穴ぐさ💨は4~5歳馬で、4頭中3頭は牝馬です。同じく4頭中3頭は左回りでの好走歴がなかったので、ベテランではなければ、コース実績は問わなくても良さそうです。

注目レース
わらび賞(500万、新潟ダート1800m)

わらび賞での穴ぐさ💨は[0.2.3.11](複勝率31.3%)で、複勝回収率が183%です。08年以降は6年中5年で馬券に絡む馬が出ています。

③着以内に入った穴ぐさ💨はいずれも前走が右回りでしたが、5頭中4頭は2~3走前に左回りで馬券に絡んでいました。新潟以外でも、中京や東京などのコース実績は確認しておきましょう。

ちなみに…
NHKマイルCでの穴ぐさ💨は[2.0.1.24](複勝率11.1)で、13年にマイネルホウオウが、09年にジョーカプチーノが優勝しています。

過去10年で7番人気以下で③着以内に入った馬は11頭いて、ひと桁馬番の馬が5頭、ふた桁馬番の馬が6頭ですが、連対圏まで激走した馬は5頭中4頭がひと桁馬番で、内目の枠の方が激走しやすい印象があります。

激走した11頭のうち10頭は芝OPでの連対歴があったので、OP特別でも構わないので、まずは実績をチェックしたいですね。09年以降の激走馬7頭は父か母父がサンデー系で、その7頭のうち5頭は左回りでの連対歴がありました。

なお、激走馬11頭のうち、ふた桁人気馬は9頭を数えるので、戦績チェックはかなりの人気薄まで行った方がいいでしょう。