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小倉2歳Sも外目の枠の馬を重視した方が良さそう

先週(8月27~28日)の穴ぐさ💨は[6.4.6.92](複勝率14.8%)で、単勝回収率が132%でした。

今夏の札幌新潟小倉の開催は今週末で終了となりますが、今夏の3場での穴ぐさ💨の単勝回収率は、新潟が167%で抜けた好成績となっています。中でも、新潟芝1600m以下で246%という数値が残されているので、今週末もその条件で狙うといいかもしれません。

今週末はふたつの2歳重賞(札幌2歳S小倉2歳S)と新潟記念が行われます。先週のこのコーナーでは、今年の芝重賞での1番人気が根幹距離だと成績があまり良くなく、また、今夏の新潟芝の特別競走での1番人気が内枠だと信頼度が下がることを記しました。

新潟2歳Sはマイル戦で、1番人気に推されたモーヴサファイアは2枠2番でした(結果⑧着)。今週末の重賞は、1200m(小倉2歳S)、1800m(札幌2歳S)、2000m(新潟記念)という距離ですが、果たして1番人気馬はどうなるでしょうか。

今年は2歳の芝のレースが145回行われていて、調べてみると1枠の馬が圧倒的に勝てていないという傾向がありました。

【2016年の芝の2歳戦】
枠順 着別度数 勝率
1枠 [7.12.17.149] 3.8%
2枠 [20.10.19.147] 10.2%
3枠 [18.19.13.160] 8.6%
4枠 [19.17.19.171] 8.4%
5枠 [17.20.18.185] 7.1%
6枠 [17.23.22.189] 6.8%
7枠 [21.28.19.214] 7.4%
8枠 [26.16.18.236] 8.8%

勝利数でも勝率でも1枠の馬は良くありません函館2歳S新潟2歳Sも、勝ったのは6枠の馬でした(函館2歳Sレヴァンテライオン新潟2歳Sヴゼットジョリー)。今夏は、札幌芝の2歳戦では1枠の馬が1勝([1.3.4.14])、小倉芝での2歳戦は1枠の馬が0勝([0.2.2.31])です。

小倉芝に関しては、2歳戦に限らず、芝1200mでは内枠の馬がほとんど勝てていないという傾向もあります。今夏の小倉芝1200mでの枠順別成績はこんな感じです。

【2016年夏の小倉芝1200m】
枠順 着別度数 勝率
1枠 [0.3.2.52] 0.0%
2枠 [1.4.4.48] 1.8%
3枠 [5.3.2.49] 8.5%
4枠 [3.3.2.53] 4.9%
5枠 [6.3.9.46] 9.4%
6枠 [8.4.2.53] 11.9%
7枠 [10.8.7.60] 11.8%
8枠 [5.10.10.65] 5.6%

古馬のレースを含めても、1枠の馬は0勝、2枠の馬は1勝止まりです。今夏の小倉芝は良馬場でも重く、例年よりも時計が掛かっている印象がありましたからね。先週の降雨も受けて、馬場傾向が変わらないなら、小倉2歳S外目の枠の馬を重視した方が良さそうです。

ちなみに、函館2歳Sレヴァンテライオン新潟2歳Sヴゼットジョリーが制覇して、先週の小倉ではエアグルーヴが祖母のヴァナヘイムが持ったままで新馬勝ちをしましたよね。今年の2歳世代は、馬名に「ヴ」が付く馬が強いような気がしていますが、どうでしょう?(新潟2歳Sを1番人気で敗れた馬も「」が付く馬でしたが)。

現2歳世代で「」が付く馬は[15.4.10.61](勝率16.7%、連対率21.1%、複勝率32.2%)という成績で、その回収率は単勝が237%、複勝が101%。他世代も調べましたが、勝率が10%を超えているのは現2歳世代だけで、やはり「」馬のブームが来ているんじゃないでしょうか(笑)。

今週末の小倉2歳Sでは「」を持つ馬がいませんが、札幌2歳Sにはインヴィクタが登録しています。この馬が勝利するようなら、いよいよ「」馬の時代が到来かもしれません。

9月3日~4日に行われる3場(新潟、小倉、札幌)の芝の使用コース特別競走での穴ぐさ💨成績は、次の通りです。

9月3日~4日
場所
新潟 Aコース・6週目
小倉 Bコース・2週目
札幌 Cコース・3週目

9月3日
場所 レース名 穴ぐさ💨
成績
新潟9R 燕特別 [0.0.1.16]
新潟10R 弥彦特別 [0.0.0.13]
新潟11R 長岡S [0.1.2.24]
小倉9R 八幡特別 [0.1.0.21]
小倉10R 玄海特別 [0.1.0.9]
小倉11R 北九州短距離S [0.2.1.16]
札幌10R 札幌スポニチ賞 [0.1.2.15]
札幌11R 札幌2歳S [1.1.5.19]
札幌12R 日高特別 [1.0.1.9]

9月4日
場所 レース名 穴ぐさ💨
成績
新潟9R 両津湾特別 [0.0.2.17]
新潟10R 飯豊特別 [0.1.2.17]
新潟11R 新潟記念 [0.4.3.20]
新潟12R 雷光特別 [1.2.1.8]
小倉9R 若戸大橋特別 [1.1.0.14]
小倉10R 西日本スポーツ杯 [3.2.0.22]
小倉11R 小倉2歳S [0.1.2.23]
札幌10R すずらん賞 [1.2.2.14]
札幌11R 丹頂S [1.1.0.9]
札幌12R 釧路湿原特別 [0.0.1.12]
※条件が過去とは異なるレースもあります。レース番号が変更になる場合もあります。

注目レース
札幌2歳S(G3、札幌芝1800m)

札幌2歳Sでの穴ぐさ💨は[1.1.5.19](複勝率26.9%)で、複勝回収率は125%です。12年以降は4年連続で馬券に絡む馬が出ています。

馬券圏内に入った7頭の穴ぐさ💨は前走の上がり3Fがいずれもメンバー中3位以内で、7頭中6頭は前走が芝1800mでした。中距離でしっかりとした末脚を使えている馬が良さそうです。

過去10年の同レースでは7番人気以下で③着以内に入った馬が5頭いて、いずれも前走は芝1800mで、12年以降に激走した4頭は父か母父がサンデー系でした。サンデーの血を持つ馬はチェックしておきましょう。

注目レース
新潟記念(G3、新潟芝外2000m)

新潟記念での穴ぐさ💨は[0.4.3.20](複勝率25.9%)で、複勝回収率は144%です。昨年はマイネルミラノが9番人気で②着に激走しました。

馬券圏内に激走した7頭の穴ぐさ💨はいずれもひと桁馬番で、ハンデが56~57kgの牡セン馬です。過去10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が16頭いて、そのうち14頭がひと桁馬番でした。

新潟記念で穴を出した馬は父と母父がサンデー系ノーザンダンサー系ミスプロ系という馬が多く、父サンデー系×母父ノーザンダンサー系が8頭、父サンデー系×母父ミスプロ系が3頭、父ノーザンダンサー系×母父サンデー系が1頭、父ノーザンダンサー系×母父ミスプロ系が1頭、父ミスプロ系×母父ノーザンダンサー系が1頭です。

その3系統以外の系統を父か母父に持つ馬で激走したのは2頭だけなので、系統の組み合わせに注目してみましょう。

注目レース
丹頂S(OP特別、札幌芝2600m)

丹頂Sでの穴ぐさ💨は[1.1.0.9](複勝率18.2%)で、複勝回収率は119%です。

馬券に絡んだ2頭は前走が札幌日経OP(芝2600m)で、前走に比べて斤量が3kg以上軽くなっていました。どちらも父サンデー系で、そのような馬がいたら注目しましょう。

注目レース
すずらん賞(OP特別、札幌芝1200m)

すずらん賞での穴ぐさ💨は[1.2.2.14](複勝率26.3%)で、複勝回収率は173%です。

激走した5頭の穴ぐさ💨は中5週以内の臨戦で、4代血統表内にミスプロ系を内包していました。5頭のうち4頭は4角4番手以内から馬券に絡んでいるので、先行力のある馬を侮らないようにしましょう。

注目レース
札幌スポニチ賞(1000万、札幌芝1200m)

札幌スポニチ賞での穴ぐさ💨は[0.1.2.15](複勝率16.7%)で、複勝回収率は122%です。

馬券に絡んだ穴ぐさ💨は中2週以内の臨戦で、近3走以内に③着以内の好走歴がありました。順調に使われている馬が良さそうです。

注目レース
西日本スポーツ杯(1000万、小倉ダート1700m)

西日本スポーツ杯での穴ぐさ💨は[3.2.0.22](複勝率18.5%)で、複勝回収率は106%です。ダート1700m戦に限ると[2.1.0.9](複勝率25.0%)で、複勝回収率は158%です。

ダート戦で連対した3頭は4~5歳馬で、休み明け初戦~叩き4戦目でした。5~6月に出走していなかった馬なので、フレッシュな状態の馬を狙ってみたいですね。

注目レース
雷光特別(500万、新潟芝直1000m)

雷光特別での穴ぐさ💨は[1.2.1.8](複勝率33.3%)で、複勝回収率は267%です。

激走した穴ぐさ💨は3~4歳馬で、馬番12~16番でした。4頭中3頭は父か母父がミスプロ系で、例外馬はサクラバクシンオー産駒でした。そのような血統馬がいれば注目しましょう。

ちなみに…
小倉2歳Sでの穴ぐさ💨は[0.1.2.23]で、昨年はサイモンゼーレが7番人気で②着に食い込みました。

過去10年では7番人気以下で③着以内に激走した馬が6頭いて、いずれも前走が4角4番手以内で勝ち鞍を挙げていました。6頭は482kg以下で、460kg以下の馬が4頭を数えるので、大きくないタイプでも先行型は嫌わない方が良いでしょう。