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昨年以降、上級条件の中山芝2000mでの1番人気馬は好走率が高いが……

先週(1月5日、7~8日)の穴ぐさ💨は[2.4.8.99](複勝率12.4%)で、京都金杯【A】評価だったブラックスピネルが②着となり、シンザン記念【A】評価だったキョウヘイが差し切って、今年最初の穴ぐさ💨重賞勝利を飾りました。馬券を獲ったみなさん、おめでとうございます!

重賞は、5日に金杯、8日にフェアリーSシンザン記念が行われましたが、4レースすべてで1番人気馬が馬券に絡みましたね。その4重賞のうち、2000mだったのは中山金杯だけで、同レースは1番人気に推されたツクバアズマオーが勝利を収めました。

今年はまだ開催が3日間だけですけれど、芝での1番人気馬は距離別で次のような成績です。

【2017年芝の1番人気馬】
距離 着別度数
1200m [1.1.0.1]
1600m [2.2.1.5]
1800m [0.1.0.0]
2000m [4.3.2.0]
2200m [0.1.2.2]
3000m [0.0.0.1]

芝2000mでの1番人気馬は9頭すべてが馬券に絡んだんですよね。その一方で、2200m以上だと[0.1.2.3]で勝った馬が出ませんでした。

ちなみに、先週の芝での1番人気馬は、騎手が継続騎乗した馬が[5.6.1.3]乗り替わった馬が[0.2.3.6]でした。今週末は、愛知杯(中京芝2000m)、京成杯(中山芝2000m)、日経新春杯(京都芝2400m)という重賞がありますが、果たして1番人気馬はどんな成績となるでしょうか。

中山金杯は1番人気だったツクバアズマオーが制し、同じ中山芝2000m重賞で、有馬記念当日に行われたホープフルSも1番人気だったレイデオロが勝ち、昨年9月の紫苑Sも1番人気だったビッシュが優勝しました。

昨年以降に中山芝2000mでは55レースが行われているんですが、上級条件では1番人気馬の好走率が非常に高いんですよね。クラス別の成績をご覧ください。

【2016年以降の中山芝2000mでの1番人気馬】
クラス 着別度数
新馬 [3.2.1.2]
未勝利 [8.3.1.5]
500万 [6.1.1.4]
1000万 [2.2.1.2]
1600万 [1.1.0.0]
OP特別 [1.1.0.0]
G3 [2.0.1.1]
G2 [1.1.0.0]
G1 [0.0.1.0]

特別競走では[11.4.3.3]という成績で、準OP以上に限ると[5.3.2.1]です。

この成績を見ると、京成杯軸は1番人気馬で鉄板、と思うかもしれませんけれど、実は準OP以上で唯一馬券圏外となったのが昨年の京成杯(⑤着ウムブルフ)なんですよね。

2000m戦になってからの京成杯で1番人気馬は[6.4.2.6]ですが、勝利したのは2010年のエイシンフラッシュが最後で、11年以降は②②着という成績です。今年はどうなるでしょうか!?

1月14~15日に行われる3場(中山、京都、中京)の芝の使用コース特別競走での穴ぐさ💨成績は、次の通りです。

1月14日~15日
場所
中山 Cコース・2週目
京都 Aコース・2週目
中京 Bコース・1週目

1月14日
場所 レース名 穴ぐさ💨
成績
中山9R 菜の花賞 [2.1.3.19]
中山10R 初富士S [2.0.1.26]
中山11R ジャニュアリーS [0.1.1.24]
京都9R 白梅賞 [0.0.0.4]
京都10R 北大路特別 [0.0.0.11]
京都11R 新春S [0.2.0.24]
中京10R 蒲郡特別 [0.0.0.9]
中京11R 愛知杯 [1.4.0.24]
中京12R 大須特別 [1.1.2.22]

1月15日
場所 レース名 穴ぐさ💨
成績
中山9R 初春S [0.1.0.26]
中山10R ニューイヤーS [1.1.2.22]
中山11R 京成杯 [0.1.1.26]
京都9R 雅S [1.2.0.13]
京都10R 紅梅S [2.2.1.19]
京都11R 日経新春杯 [2.1.0.20]
中京10R はこべら賞 [0.1.1.10]
中京11R 知立特別 [0.0.1.13]
中京12R 熱田特別 [1.1.2.16]
※条件が過去とは異なるレースもあります。レース番号が変更になる場合もあります。

注目レース
愛知杯(G3、中京芝2000m)

愛知杯での穴ぐさ💨は[1.4.0.24](複勝率17.2%)で、複勝回収率は141%です。近5年のうち4年で穴ぐさ💨が連対圏に入っています。

過去10年のこのレースで7番人気以下で③着以内に入った馬は11頭いて、8頭が父サンデー系、残りの3頭が父ノーザンダンサー系です。

11頭のうち6頭は3歳時に芝OPで連対歴があり、それ以外の5頭のうち4頭は前走で③着以内に好走していました(例外の1頭は前走がG1)。7頭は前走が準OP以下で、前走のクラスはあまり関係なさそうですから、前走着順や3歳時の芝OP実績を確認して臨みましょう。

注目レース
雅S(1600万、京都ダート1800m)

雅Sでの穴ぐさ💨は[1.2.0.13](複勝率18.8%)で、複勝回収率は123%です。ハンデ戦の昨年はダノングッドが7番人気で②着に食い込みました。

連対した3頭はひと桁馬番で、中2週以内の臨戦でした。3頭はいずれも前走が掲示板外でしたが、2頭は2走前に1000万を勝っていて、残りの1頭はダート準OPで連対実績がありました。前走で人気を落としているタイプが侮れなさそうです。

注目レース
菜の花賞(500万、中山芝1600m)

菜の花賞での穴ぐさ💨は[2.1.3.19](複勝率24.0%)で、複勝回収率は134%です。13年以降は4年連続で穴ぐさ💨が馬券に絡んでいます。

良~稍重馬場で激走した4頭の穴ぐさ💨はひと桁馬番で、そのうち3頭は母父がノーザンダンサー系でした。重馬場で激走した2頭は父ロベルト系で、力の要る馬場も苦にしなさそうな血統馬が良さそうです。

激走した6頭のうち5頭の馬体重が450kg以上で、6頭はいずれも中山での出走歴がありました。中山での好走歴まではなくても、一度経験していることは重要そうですから、その経験もチェック項目に加えておきましょう。

注目レース
熱田特別(500万、中京芝2000m)

熱田特別での穴ぐさ💨は[1.1.2.16](複勝率20.0%)で、複勝回収率は127%です。昨年はコートオブアームズが8番人気で③着に食い込みました。

改装後の中京芝2000mで馬券に絡んだ3頭はひと桁馬番で、父か母父がサンデー系でした。3頭は休み明け初戦~2戦目だったので、フレッシュな状態の馬を狙うと良さそうです。

ちなみに…
日経新春杯での穴ぐさ💨は[2.1.0.20]で、京成杯では[0.1.1.26]です。

過去10年の日経新春杯で7番人気以下で③着以内に入った馬は8頭いて、7頭は馬番10番以内で、10年以降の激走馬5頭はすべて父がサンデー系ひと桁馬番でした。

激走した8頭のうち6頭は京都芝で勝ち鞍があり、例外の2頭のうち1頭は京都芝で連対歴がありました。12年以降に激走した4頭は1~2月の京都芝で③着以内の好走歴があったので、冬の京都で実績のある馬を見逃さないようにしましょう。

過去10年の京成杯で7番人気以下で③着以内に入った馬は8頭いて、8頭のうち7頭は馬番10番以内でした。8頭のうち5頭は前走が①着で、残りの3頭は前走が芝OPで⑤~⑥着だったので、そのようなタイプが人気薄にいたらチェックしておきましょう。

8頭のうち6頭は右回りで馬場を1周するコースで③着以内の好走歴があったので、O型コース実績も確認しておくと良さそうです。