重賞では騎手が継続騎乗している穴ぐさを狙うのが良さそう
先週(3月18日~20日)の穴ぐさ💨は
[4.7.6.102](複勝率14.3%)で、重賞では
ファルコンSで
【C】評価だった
メイソンジュニアが③着、
スプリングSでは
【B】評価だった
プラチナヴォイスが③着、
フラワーCでは
【B】評価だった
シーズララバイが②着に激走しました。
どの馬も
【A】評価にできなかったことが悔やまれますが……馬券を獲られたみなさんは
おめでとうございました!ファルコンSの
メイソンジュニアは、前走の
戸崎騎手から
菱田騎手に乗り替わっていましたが、
スプリングSの
プラチナヴォイスと
フラワーCの
シーズララバイはともに前走から騎手が
継続騎乗していました(
プラチナヴォイスは
和田騎手、
シーズララバイは
柴田善騎手)。
今年の重賞での穴ぐさ💨は
[2.6.5.72](複勝率15.3%)という成績で、
騎手に関して次のようなデータがあります。
【2017年重賞での穴ぐさ💨】
騎手 |
着別度数 |
勝率 連対率 複勝率 |
単勝回収率 複勝回収率 |
継続騎乗 |
[2.5.2.33] |
4.8% 16.7% 21.4% |
126% 121% |
乗り替わり |
[0.1.3.39] |
0.0% 2.3% 9.3% |
0% 35% |
前走に続いて騎手が
継続騎乗した馬が好成績を残しています。
乗り替わりで馬券圏内に入った馬が4頭いますが、そのうち3頭は2走前以前にコンビを組んで勝利を収めたことがあり、
テン乗りで激走したのは1頭だけです。
今週末の重賞でも、
騎手との相性に注目してみるといいのではないでしょうか。
今週末には
毎日杯がありますが、
3歳クラシックの前哨戦は先週まででほぼ終了し、出走予定馬が見えてきた感がありますね。
桜花賞に比べると
皐月賞は混戦模様ですが、今年の前哨戦に関して
少々気になることがあります。昨年はある程度締まったペースのレースが多かったのですが、今年はそうでもないんですよね。
今年、芝1800m以上の3歳OP戦は9レースが行われて、1000m通過タイムが60秒を切ったのは
若葉S(
59秒1)しかありません。60秒台だったのも
共同通信杯(
60秒6)と
スプリングS(
60秒3)の2レースで、61秒台以上のことが多くなっています。
【芝1800m以上の3歳OP(年初からの9レース)】
レース |
2016年 |
2017年 |
フラワーC |
61秒5 |
61秒1 |
スプリングS |
60秒3 |
60秒3 |
若葉S |
61秒8 |
59秒1 |
弥生賞 |
59秒5 |
63秒2 |
すみれS |
59秒3 |
61秒3 |
共同通信杯 |
60秒0 |
60秒6 |
きさらぎ賞 |
59秒8 |
61秒6 |
若駒S |
63秒4 |
61秒2 |
京成杯 |
61秒8 |
61秒6 |
年初からの該当9レースを
昨年時と比較すると、上記の通りです。
別に緩いペースでも勝ってきてればいいじゃないか、と思うかもしれませんが、近年の
皐月賞勝ち馬は平均ペース以上での芝1800m以上のレースを勝ち切ってた実績があったタイプが多いんですよ。
【2011年以降の皐月賞勝ち馬】
年 |
皐月賞馬 |
実績 |
2016年 |
ディーマジェスティ |
①着共同通信杯 (60秒0) |
2015年 |
ドゥラメンテ |
①着セントポーリア賞 (58秒8) |
2014年 |
イスラボニータ |
①着東スポ杯2歳S (59秒6) |
2013年 |
ロゴタイプ |
①着スプリングS (60秒1) |
2012年 |
ゴールドシップ |
①着共同通信杯 (62秒6) |
2011年 |
オルフェーヴル |
①着スプリングS (59秒5) |
2011年以降の6頭のうち、
ゴールドシップ以外の5頭は、1000m通過が
60秒1より速いペースでの勝利実績がありました。
これを参考にすれば、今年は、
59秒1だった
若葉Sを押し切った
アダムバローズ、そして
60秒3だった
スプリングSの勝ち馬
ウインブライト、
60秒6だった
共同通信杯の勝ち馬
スワーヴリチャードに注目すべきと思われますがどうでしょう?
ちなみに、昨年の2歳戦では、芝1800m以上の特別競走で1000m通過が60秒5よりも速かったレースがひとつだけありました。それは
60秒3だった
ホープフルSです。勝ち馬
レイデオロはその時以来の休み明けで
皐月賞に挑む予定ですが、締まったペースを勝利してきていることは覚えておきたいですね。
今週末に
高松宮記念が予定されている中京開催は、芝が
Aコースから
Bコースに替わりますのでご注意ください。3月25日~26日に行われる3場(中山、阪神、中京)の
芝の使用コースと
特別競走での穴ぐさ💨成績は、次の通りです。
3月25日~26日
場所 |
芝 |
中山 |
Aコース・5週目 |
阪神 |
Aコース・5週目 |
中京 |
Bコース・1週目 |
3月25日
場所 |
レース名 |
穴ぐさ💨 成績 |
中山9R |
ミモザ賞 |
[0.0.1.11] |
中山10R |
春風S |
[1.1.2.22] |
中山11R |
日経賞 |
[0.1.2.13] |
阪神9R |
君子蘭賞 |
[1.2.2.7] |
阪神10R |
天神橋特別 |
出走ナシ |
阪神11R |
毎日杯 |
[0.1.1.20] |
中京10R |
大寒桜賞 |
[0.0.0.3] |
中京11R |
名古屋城S |
[0.0.1.11] |
中京12R |
岡崎特別 |
[0.0.0.21] |
3月26日
場所 |
レース名 |
穴ぐさ💨 成績 |
中山9R |
両国特別 |
[0.0.1.6] |
中山10R |
常総S |
[0.0.2.7] |
中山11R |
マーチS |
[2.0.0.28] |
阪神9R |
四国新聞杯 |
[0.0.1.12] |
阪神10R |
淀屋橋S |
[1.3.1.24] |
阪神11R |
六甲S |
[0.0.1.20] |
中京9R |
刈谷特別 |
[1.3.1.20] |
中京10R |
熊野特別 |
[1.0.1.16] |
中京11R |
高松宮記念 |
[0.0.2.27] |
中京12R |
鈴鹿特別 |
[0.0.2.23] |
※条件が過去とは異なるレースもあります。レース番号が変更になる場合もあります。
☆注目レース☆日経賞(G2、中山芝2500m)日経賞での穴ぐさ💨は
[0.1.2.13](複勝率18.8%)で、複勝回収率は
115%です。2010年以降に穴ぐさ💨がいた時の最先着馬の着順は③④②③着で、登録頭数の多い今年は期待したいですね。
過去10年で7番人気以下で③着以内に入った馬は6頭いて、いずれも前走が
重賞で、6頭中5頭は前走が
G1~G2でした。前走のクラスはチェックしておきたいですね。
激走した6頭は
4~6歳の牡馬で、そのうち5頭は
芝2200m以上で勝ち鞍があり、そのうち4頭は芝2200m以上で2勝以上をマークしていました。長めの距離で実績があったタイプはマークしておきましょう。
☆注目レース☆君子蘭賞(500万、阪神芝外1800m)君子蘭賞での穴ぐさ💨は
[1.2.2.7](複勝率41.7%)で、複勝回収率は
343%です。相性の良いレースなのですが、少頭数になることも多く、今年はある程度の頭数になってほしいところです。
馬券に絡んだ穴ぐさ💨は前走が芝で⑤着以下でしたが、いずれも
中3週以内の臨戦で、5頭中4頭は
近3走以内に勝ち鞍がありました。5頭中3頭は前走がOPだったので、順調に使われていて、自己条件戻りの馬がいたら注目したいですね。
■ちなみに…■高松宮記念での穴ぐさ💨は[0.0.2.27]で、
マーチSでは[2.0.0.28]、
毎日杯では[0.1.1.20]です。過去10年で7番人気以下で③着以内に入った頭数は、
高松宮記念が5頭、
毎日杯が4頭、
マーチSが9頭となっています。
高松宮記念で激走した5頭は②~③着で、過去10年の勝ち馬は
1~4番人気です。激走した5頭は
4~7歳の牡馬で、そのうち4頭は近2走以内に
芝1200mの重賞で連対歴がありました。前走だけでなく、2走前もチェックしておきたいですね。
激走馬の5頭のうち4頭は父か母父が
サンデー系で、同じく5頭のうち4頭は馬体重が
500kg以上でした。新装後の中京での
高松宮記念では、5年中4年で馬体重が
500kg以上の馬が連対圏に入っていますから、馬格のある馬は人気に関わらず評価すべきでしょう。
毎日杯で激走した4頭は、いずれも父か母父が
ミスプロ系です。4頭は
道悪芝か
ダートで勝ち鞍があったので、パワーのあるタイプを選ぶと良さそうです。その4頭は
中5週以内の臨戦で前走が④着以内でもあったので、前走を素直に評価して良さそうです。
マーチSで激走した9頭はハンデ54~58kgで、昨年の
ショウナンアポロン(ハンデ54kg)を除く8頭が55~58kgです。9頭のうち7頭は
6歳以上だったので、実績あるタイプは人気薄でも侮らない方が良いでしょう。
09年以降に激走した6頭は
ダート2000m以上で馬券に絡んだことがありました。長距離実績馬には一目を置いておくと良さそうです。