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春の東京芝の重賞はG1とG2&G3で違いが!?

先週(4月15日~16日)の穴ぐさ💨は[4.5.7.90](複勝率15.1%)でした。皐月賞では【C】評価だったアルアインが優勝して、これで、大阪杯②着のステファノス(【A】)、桜花賞①着のレーヌミノル(【B】)に続いて、G1で3戦連続で連対圏に入ることができました。

馬券を獲られたみなさん、おめでとうございます! 報告掲示板にアクセスしたいただいた方が多かったと思うのですが、アクセスが集中して不具合を生じてしまい、つながらなくなってしまっていました。大変申し訳ありません。現在は復旧しております。ご迷惑をおかけして、申し訳ございません。

先週のこのコーナーでは、穴ぐさ💨内の評価(A~C)の精度も上げたい、と言っていたのに、アルアイン【C】評価にしてしまいました。実は、穴ぐさ💨コメントを書いた時は、アルアイン【B】評価だったんですよね。ところが、どうしても中2週という臨戦が気になり、評価を下げてしまいました……。

ただ、先週は、土曜日のアンタレスSでも【B】評価だったロワジャルダンが③着に食い込みました。現在の穴ぐさ💨は、馬で言うところの「状態は悪くない」という感じだと思うので、今週末も頑張りたいと思います。

皐月賞1~3番人気馬が1頭も掲示板に載らないという驚くべき結末になりました。1~3番人気がどれも馬券に絡まなかったのはサニーブライアンが優勝した97年以来のことで、すべてが掲示板外というのは近30年(86年以降)でも初めてでした。

皐月賞を1~3番人気に推されながら掲示板外に敗れた馬が、ダービーで巻き返すのは難しいのではないか?と思ったので、調べてみました。86年以降だと、皐月賞で1~3番人気に推されて⑥着以下に敗れ、次走のダービーに出走した馬が17頭いて、[3.1.2.11]という成績です。思ったよりも巻き返していました。

09年のロジユニヴァース、99年のアドマイヤベガ、86年のダイナガリバーダービーで巻き返して戴冠したのですが、この3頭はダービーが2~3番人気でした。17頭をダービーでの人気で分けると、2~3番人気だと[3.0.1.1]で、4番人気以下だと[0.1.1.10]です(1番人気はいません)。ファンディーナスワーヴリチャードカデナの3頭は、ダービーに出走したとして何番人気になるでしょうか?

さて、今週からは春の東京&京都開催が始まります。おそらく芝の生え揃った絶好のコースコンディションでレースが行われるのだと思いますが、昨春の東京芝の重賞ではG1G2&G3で、勝ち馬の枠順が微妙に違ったんですよね。

【2016年春の東京芝重賞】
枠順 G1 G2&G3
1枠 0.0.1.8 0.0.1.8
2枠 3.0.0.6 0.0.0.9
3枠 0.1.0.8 0.1.1.7
4枠 0.1.0.8 0.1.0.9
5枠 1.1.0.8 2.0.1.7
6枠 0.1.0.9 0.1.0.9
7枠 1.1.3.9 1.1.1.10
8枠 0.0.1.13 2.1.1.9

レース数は、G1が5レース、G2が4レース、G3が1レースです。

G2&G3の勝ち馬は5~8枠から出て、G1の優勝馬は5頭中3頭が2枠でした。2枠以外でG1を勝利したのは、ヴィクトリアマイルストレイトガール(7枠13番)と安田記念ロゴタイプ(5枠6番)で、ロゴタイプは逃げ切りですし、ストレイトガールも直線で馬群の間から伸びてきていました。

春の東京芝重賞は、G1G2&G3で、枠順に対する考え方を微妙にズラして臨むといいのかもしれません。

それと、蛇足にならなければ良いのですが、東京のG1では一昨年のオークスルージュバック(②着)以降、1番人気馬がずっと馬券に絡んでいる、という面もあるのでお伝えしておきます。

【2015年以降の東京のG1での1番人気】
レース 馬名 着順
2015年フェブラリーS コパノリッキー
2015年NHKマイルC グランシルク 5
2015年ヴィクトリアマイル ヌーヴォレコルト 6
2015年オークス ルージュバック
2015年ダービー ドゥラメンテ
2015年安田記念 モーリス
2015年天皇賞・秋 ラブリーデイ
2015年ジャパンC ラブリーデイ
2016年フェブラリーS ノンコノユメ
2016年NHKマイルC メジャーエンブレム
2016年ヴィクトリアマイル ミッキークイーン
2016年オークス シンハライト
2016年ダービー ディーマジェスティ
2016年安田記念 モーリス
2016年天皇賞・秋 モーリス
2016年ジャパンC キタサンブラック
2017年フェブラリーS カフジテイク

今年のフェブラリーS③着のカフジテイクまで、14戦連続で1番人気馬が馬券に絡んでいます(一昨年のオークス以降は[7.4.3.0])。再来週のNHKマイルC以降は東京芝でG1が5週連続で行われますので、どうぞご注目ください。

4月22日~23日に行われる3場(東京、京都、福島)の芝の使用コース特別競走での穴ぐさ💨成績は、次の通りです。

4月22日~23日
場所
東京 Aコース・1週目
京都 Cコース・1週目
福島 Bコース・1週目

4月22日
場所 レース名 穴ぐさ💨
成績
東京9R 新緑賞 [0.0.0.3]
東京10R 府中S [3.2.0.15]
東京11R オアシスS [0.1.2.24]
京都9R 比良山特別 [1.0.0.2]
京都10R 橘S [1.2.3.11]
京都11R 彦根S [0.0.1.14]
福島10R 伏拝特別 [0.0.2.23]
福島11R 福島牝馬S [2.1.0.27]
福島12R 花見山特別 [1.0.0.10]

4月23日
場所 レース名 穴ぐさ💨
成績
東京9R 石和特別 [1.1.1.7]
東京10R 鎌倉S [0.1.2.23]
東京11R フローラS [1.0.3.25]
京都9R あずさ賞 [0.0.0.6]
京都10R 桃山S [0.3.3.14]
京都11R マイラーズC [1.4.1.21]
福島10R 飯盛山特別 [2.1.1.16]
福島11R 福島中央テレビ杯 [2.2.1.22]
福島12R 川俣特別 [0.0.0.9]
※条件が過去とは異なるレースもあります。レース番号が変更になる場合もあります。

注目レース
フローラS(G2、東京芝2000m)

フローラSでの穴ぐさ💨は[1.0.3.25](複勝率13.8%)で、複勝回収率は103%です。昨年はアウェイクが13番人気で③着に激走しました。

過去10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が7頭いて、そのうち3頭は前走が①着で、同じく3頭は前走で敗れていたものの2~3走前に勝ち鞍を挙げていました。7頭は芝1800~2000mで勝ったことがあったので、距離実績は確認しておきたいですね。

昨年③着のアウェイクディープインパクト産駒で、2011年以降に激走した6頭のうち5頭は父サンデー系です。父サンデー系で激走した5頭のうち3頭は13~18番人気でしたから、超人気薄でも父サンデー系は侮れないでしょう。

注目レース
マイラーズC(G2、京都芝外1600m)

マイラーズCでの穴ぐさ💨は[1.4.1.21](複勝率22.2%)で、複勝回収率は171%です。一昨年は①着レッドアリオン&②着サンライズメジャーというワンツーで、昨年はクラレントが11番人気で③着に食い込みました。

過去10年では7番人気以下で③着以内に激走した馬が9頭いて、昨年のクラレント以外は近3走以内に芝で③着以内がありました。9頭のうち7頭は馬体重が484kg以上で、京都で激走した4頭は484~520kgでした。9頭のうち7頭は4角3番手以内からの粘り込みなので、馬格があって前に行くタイプは要チェックでしょう。

注目レース
橘S(OP特別、京都芝外1400m)

橘Sでの穴ぐさ💨は[1.2.3.11](複勝率35.3%)で、複勝回収率が185%です。

馬券に絡んだ穴ぐさ💨はいずれも中2~6週の臨戦でした。6頭中5頭が直線平坦のコースで勝ち鞍があり、5頭のうち3頭は前走が直線に坂のあるコースで馬券圏外に敗れていたので、平坦巧者の巻き返しに注目したいですね。

注目レース
府中S(1600万、東京芝2000m)

府中Sでの穴ぐさ💨は[3.2.0.15](複勝率25.0%)で、複勝回収率は158%です。

このレースで連対圏に入った穴ぐさ💨は、中2~8週の臨戦でした。5頭のうち3頭が前走2200m以上で、距離短縮の臨戦ではなかった2頭も芝2200~2500mで勝ち鞍がありました。2000mよりも長めの距離を使われてきたり、長距離実績のある馬が侮れなさそうです。

注目レース
桃山S(1600万、京都ダート1900m)

桃山Sでの穴ぐさ💨は[0.3.3.14](複勝率30.0%)で、複勝回収率は145%です。

③着以内に入った穴ぐさ💨は4~5歳の牡馬で、いずれも馬番1~8番でした。6頭中5頭は京都ダートで勝ち鞍がなかったので、コース実績よりもある程度若くて内をロスなく走れそうな馬を評価するようにしましょう。

注目レース
石和特別(1000万、東京芝1800m)

石和特別での穴ぐさ💨は[1.1.1.7](複勝率30.0%)で、複勝回収率は233%です。

馬券に絡んだ穴ぐさ💨は中2~4週の臨戦で、父か母父がノーザンダンサー系でした。いずれも近2走以内に芝で連対歴があったので、ノーザンダンサー系を持つ好調そうなタイプに一目を置きましょう。

ちなみに…
福島牝馬Sでの穴ぐさ💨は[2.1.0.27]で、一昨年はリラヴァティが9番人気で②着、昨年はマコトブリジャールが15番人気で優勝しました(ともに【B】評価)。

過去10年で7番人気以下で③着以内に入った馬は11頭で、2011年以降の7頭は4~6歳です。11頭のうち前走で馬券に絡んでいたのは2頭だけですが、11頭中8頭は近3走以内に③着以内の好走歴があったので、2~3走前の成績もチェックするようにしましょう。また、2013年以降の激走馬は、6頭のうち5頭が4角2番手以内からの粘り込みなので、先行型が侮れないでしょう。