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NHKマイルCも母系にボールドルーラー系を持つ馬が!?

先週(4月29日~30日)の穴ぐさ💨は[1.7.8.94](複勝率14.5%)でした。青葉賞では【A】評価だったアドマイヤウイナーが③着に食い込みましたが、天皇賞・春キタサンブラックシュヴァルグランサトノダイヤモンドという上位人気の決着で出番なしでした。

それにしても、キタサンブラックは強かったですね。2枠3番という内枠を引き当てる強運もさることながら、3分12秒5という驚異的なレコードを樹立して。

キタサンブラックはこれまでにG1を10戦(5勝)して、その着順をレースの上がり3Fタイム順(遅い順)に並べると、このようになっています。

【キタサンブラックのG1】
レース 着順 レースの
上がり3F
2016年宝塚記念 36秒8
2016年有馬記念 35秒9
2017年天皇賞・春 35秒5
2015年菊花賞 35秒4
2017年大阪杯 35秒3
2016年天皇賞・春 35秒0
2015年有馬記念 35秒0
2016年ジャパンC 34秒7
2015年皐月賞 34秒7
2015年ダービー 14 34秒6

レースの上がり3Fが34秒台になって勝ったのは昨年のジャパンCだけで、それ以外は35~36秒台にして粘り込んでいます。35秒3以上になって敗れたのは昨年の宝塚記念有馬記念で、この2レースを制したのはキタサンブラックよりも斤量の軽い馬でした。これだけ上がりのかかる流れに持ち込まれると、決め手上位のタイプでも交わし切るのはなかなか難しいのでしょう。

先週のこのコーナーでは、今年のG1の勝ち馬の枠番がひとつ前のG1で最下位か下から2番目の馬の枠番とリンクしている、とお伝えしましたが、天皇賞・春ではさっぱりでした……。単なるオカルト情報で、役に立たなかったようです。すみません。

今週は何か役立つものをと思って探したところ、こんなデータを見つけました。今年の芝G1の優勝馬に関するデータです。

【2017年の芝G1勝ち馬】
レース 優勝馬 母父 母母父
天皇賞・春 キタサンブラック ブラックタイド サクラバクシンオー ジャッジアンジェルーチ
皐月賞 アルアイン ディープインパクト Essence of Dubai Great Above
桜花賞 レーヌミノル ダイワメジャー タイキシャトル ロイヤルスキー
大阪杯 キタサンブラック ブラックタイド サクラバクシンオー ジャッジアンジェルーチ
高松宮記念 セイウンコウセイ アドマイヤムーン Capote ミスワキ

サンデー系はピンク色、ミスプロ系は黄色、ボールドルーラー系は水色で、この3系統にだけ色を付けました。

大阪杯以降の4レースは父サンデー系が優勝しているわけですが、それよりも特徴的なのはボールドルーラー系です。今年の芝G1の優勝馬はいずれも母父か母母父がボールドルーラー系なんですよ。

高松宮記念桜花賞は稍重馬場となったので、その影響があったのかもしれませんが、皐月賞天皇賞・春は高速決着でしたからね。今週末以降の東京芝G1でも、ボールドルーラー系を持つ馬に注目すると良いかもしれません。

ちなみに、今年の芝G1で②~③着に入った馬の血統を調べてみたら、母系にボールドルーラー系を持っていて②着に入った馬はおらず、③着に2頭(高松宮記念レッドファルクス大阪杯ヤマカツエース)がいただけでした。母系にボールドルーラー系を持つ馬は、アタマ(①着)で狙うと面白そうです。

5月6日~7日に行われる3場(東京、京都、新潟)の芝の使用コース特別競走での穴ぐさ💨成績は、次の通りです。

5月6日~7日
場所
東京 Aコース・3週目
京都 Cコース・3週目
新潟 Bコース・2週目

5月6日
場所 レース名 穴ぐさ💨
成績
東京9R 立夏S [0.5.1.16]
東京10R メトロポリタンS [0.0.0.10]
東京11R プリンシパルS [1.2.1.20]
京都9R 鴨川特別 [0.0.0.2]
京都10R パールS [0.2.0.7]
京都11R 京都新聞杯 [0.4.2.24]
新潟10R わらび賞 [0.2.3.11]
新潟11R 駿風S [1.0.1.26]
新潟12R 三条特別 [0.2.1.13]

5月7日
場所 レース名 穴ぐさ💨
成績
東京9R 湘南S [0.1.1.31]
東京10R ブリリアントS [1.2.4.21]
東京11R NHKマイルC [2.0.2.26]
東京12R 立川特別 [1.1.1.14]
京都9R 矢車賞 [0.0.0.5]
京都10R 上賀茂S [1.0.2.24]
京都11R 鞍馬S [0.0.1.14]
新潟10R 荒川峡特別 [2.1.1.15]
新潟11R 新潟大賞典 [2.3.1.24]
新潟12R 中ノ岳特別 [0.1.0.21]
※条件が過去とは異なるレースもあります。レース番号が変更になる場合もあります。

注目レース
NHKマイルC(G1、東京芝1600m)

NHKマイルCでの穴ぐさ💨は[2.0.2.26](複勝率13.3%)で、複勝回収率は109%です。昨年は【C】評価だったレインボーライン12番人気で③着に食い込みました。

レインボーラインは前走のニュージーランドTで⑤着に敗れて人気を落としていましたが、2走前にアーリントンCを制していました。過去10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が11頭いて、そのうち10頭は芝OPでの連対歴がありました(08年以降の激走馬9頭はいずれも該当)。まずはOP実績を確認しましょう。

激走馬11頭はすべて490kg以下で、9頭は当日の馬体重の増減がマイナス増減なしでした。09年以降の激走馬8頭は父か母父がサンデー系で、そのうち7頭は父か母父か母母父がノーザンダンサー系でもあるので、そのようなタイプがいないか、チェックしましょう。

注目レース
京都新聞杯(G2、京都芝外2200m)

京都新聞杯での穴ぐさ💨は[0.4.2.24](複勝率20.0%)で、複勝回収率は108%です。昨年は【C】評価だったアグネスフォルテ9番人気で②着に入りました。

過去10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が8頭いて、いずれも②~③着です。近10年の優勝馬は1~5番人気で、9頭は1~3番人気ですから、穴馬はヒモで考えるのが良さそうです。

激走馬8頭は中7週以内の臨戦で、そのうち6頭は前走③着以内でした。こちらの激走馬も498kg以下で、8頭中6頭は当日の馬体重の増減がマイナス増減なしでした。同じく8頭中6頭は父か母父か母母父がノーザンダンサー系なので、そのようなタイプに注目しましょう。

注目レース
新潟大賞典(G3、新潟芝外2000m)

新潟大賞典での穴ぐさ💨は[2.3.1.24](複勝率20.0%)で、複勝回収率は111%です。昨年は【B】評価だったパッションダンス10番人気で優勝しました。

過去10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が9頭いて、そのうち8頭は父か母父がサンデー系です。ハンデ54kg以下の馬は1頭だけで、8頭はハンデ55~57kgですから、斤量をある程度背負っているタイプに注目した方が良さそうです。2011年以降の激走馬は6頭中5頭は左回りの芝1000万以上で勝ち鞍があったので、左回り実績も確認しておきましょう。

注目レース
ブリリアントS(OP特別、東京ダート2100m)

ブリリアントSでの穴ぐさ💨は[1.2.4.21](複勝率25.0%)で、複勝回収率は155%です。昨年はキープインタッチ10番人気で②着に激走しました。

③着以内に入った穴ぐさ💨は4~7歳の牡馬で、ハンデが54~55kgでした。父がサンデー系ミスプロ系で、いずれもひと桁馬番での激走だったので、そのようなタイプに目を光らせましょう。

注目レース
三条特別(500万、新潟芝外1600m)

三条特別での穴ぐさ💨は[0.2.1.13](複勝率18.8%)で、複勝回収率は111%です。昨年はバリス11番人気で②着に食い込みました。

新潟芝外1600mで激走した2頭は5歳の父サンデー系で、前走で芝1600mを走り、後方から34秒台の上がりを使っていました。どちらも前走は休み明けだったので、ひと叩きされた差し脚質の馬が面白そうです。

注目レース
わらび賞(500万、新潟ダート1800m)

わらび賞での穴ぐさ💨は[0.2.3.11](複勝率31.3%)で、複勝回収率は183%です。

このレースで馬券に絡んだ5頭はいずれも前走が右回りでしたが、5頭中4頭は2~3走前に左回りで馬券に絡んでいました。5頭はいずれも新潟ダートが初めてだったので、中京や東京などでの実績を確認しておきましょう。