有馬記念も1~4枠の馬に注目すべきでは!?
先週(12月16日~17日)の穴ぐさ💨は
[4.1.10.99](複勝率13.2%)という成績でした。
阪神JFは①着2番人気、②着3番人気、③着4番人気で、
朝日杯FSは①着1番人気、②着3番人気、③着2番人気という決着でした。今年の2歳G1は、上位人気の馬たちの力が抜けていました……。
朝日杯FSを制した
ダノンプレミアムは3馬身半差の圧勝で、②着のステルヴィオとは
0秒6差が付きました。2歳G1でこれだけの差が付いたのは、93年の
朝日杯3歳S(勝ち馬
ナリタブライアン、0秒6差)以来。キャリア2戦(3戦目)でこれだけのパフォーマンスを見せるんですから、凄いですね。
93年の
阪神3歳牝馬Sを制した
ヒシアマゾンは5馬身差(0秒8差)、87年の
阪神3歳Sで優勝した
サッカーボーイは8馬身差(1秒3差)で、これらには及ばないものの、今回の
ダノンプレミアムは、直線距離の長いコースになってからはいちばんの圧勝劇ですからね。来年のクラシック戦線でも主役の1頭となるでしょう。
今週は
有馬記念が行われます。ファン投票1位の
キタサンブラックがラストランを迎える予定で、鞍上の
武豊騎手は有馬記念が27度目の騎乗になります。過去26回の騎乗では[2.8.1.15]という成績で、2度の優勝は90年
オグリキャップと06年
ディープインパクトですが、ご存じのようにこの2頭はどちらもラストランで、内目の枠だったという共通点もあります。
【有馬記念での武豊騎手】
枠 |
着別度数 |
1枠 |
[0.2.0.2] |
2枠 |
[0.2.1.1] |
3枠 |
[1.3.0.1] |
4枠 |
[1.0.0.3] |
5枠 |
[0.0.0.1] |
6枠 |
[0.0.0.3] |
7枠 |
[0.1.0.3] |
8枠 |
[0.0.0.1] |
武豊騎手の有馬記念2勝は3~4枠で、馬券に絡んだ11回中10回は
1~4枠です。
キタサンブラックも4枠以内に入りたいところではないでしょうか。
ちなみに、今年は
古馬混合の芝G1は有馬記念が12レース目で、これまでの11レースは、1600m以下と2000m以上で次のような違いが生まれています。
【2017年の古馬混合の芝G1】
枠 |
1600m以下 |
2000m以上 |
1枠 |
[0.1.0.9] |
[1.2.0.7] |
2枠 |
[0.1.2.7] |
[1.2.1.6] |
3枠 |
[2.0.2.6] |
[1.2.0.8] |
4枠 |
[1.0.1.8] |
[2.0.1.8] |
5枠 |
[0.1.0.9] |
[0.0.1.10] |
6枠 |
[0.1.0.9] |
[0.0.0.12] |
7枠 |
[1.0.0.12] |
[0.0.1.13] |
8枠 |
[1.1.0.12] |
[1.0.2.13] |
芝2000m以上の古馬混合G1は6レースで(大阪杯、天皇賞・春、宝塚記念、天皇賞・秋、エリザベス女王杯、ジャパンC)、勝ち馬は6頭中5頭が
1~4枠で、連対馬は12頭中11頭が
1~4枠です。5~8枠で連対圏に入ったのは
宝塚記念①着の
サトノクラウン(8枠11番)だけで、あの時は11頭立てでの稍重馬場でした。多頭数での良馬場であればなおのこと、1~4枠の馬に注目すべきではないでしょうか。
蛇足になるかもしれませんが、最近の平地G1での1番人気馬は、
人気が被りすぎると逆に危ない傾向があるので、そちらも報告しておきます。
昨年以降のJRA平地G1での1番人気馬は[15.6.7.16]という成績で、実は
単勝オッズが1倍台だと[0.2.1.4]で勝てていません。その7頭は次の通り。
【2016年以降のJRA平地G1で単勝オッズ1倍台の1番人気】
レース |
1番人気 |
単勝オッズ |
着順 |
17年宝塚記念 |
キタサンブラック |
1.4倍 |
9着 |
17年ヴィクトリアマイル |
ミッキークイーン |
1.9倍 |
7着 |
17年桜花賞 |
ソウルスターリング |
1.4倍 |
③着 |
16年スプリンターズS |
ビッグアーサー |
1.8倍 |
12着 |
16年宝塚記念 |
ドゥラメンテ |
1.9倍 |
②着 |
16年安田記念 |
モーリス |
1.7倍 |
②着 |
16年桜花賞 |
メジャーエンブレム |
1.5倍 |
4着 |
包まれたり、折り合いを欠いたりした馬がいますが、それら以外を含めても勝てていません。今年の
有馬記念での1番人気は
キタサンブラックだと思われますが、あまり人気になりすぎない方が良いかも……というのは考え過ぎでしょうか。
12月23日~24日に行われる中山、阪神の
芝の使用コースと
特別競走での穴ぐさ💨成績は、次の通りです。
12月23日~24日
場所 |
芝 |
中山 |
Aコース・4週目 |
阪神 |
Bコース・1週目 |
12月23日
場所 |
レース名 |
穴ぐさ💨 成績 |
中山8R |
舞浜特別 |
[0.0.0.23] |
中山9R |
ノエル賞 |
[0.0.0.15] |
中山10R |
中山大障害 |
出走ナシ |
中山11R |
グレイトフルS |
[1.0.0.9] |
阪神9R |
ジングルベル賞 |
出走ナシ |
阪神10R |
摩耶S |
[1.4.1.21] |
阪神11R |
阪神C |
[1.1.0.30] |
12月24日
場所 |
レース名 |
穴ぐさ💨 成績 |
中山8R |
クリスマスローズS |
[0.0.1.12] |
中山9R |
グッドラックHC |
[1.3.6.20] |
中山10R |
2017フェアウェルS |
[2.1.1.28] |
中山11R |
有馬記念 |
[2.2.3.25] |
中山12R |
クリスマスC |
[0.0.1.12] |
阪神9R |
千両賞 |
[0.0.1.7] |
阪神10R |
江坂特別 |
[1.1.0.10] |
阪神11R |
サンタクロースS |
[0.0.0.15] |
阪神12R |
ギャラクシーS |
[1.0.2.19] |
※条件が過去とは異なるレースもあります。レース番号が変更になる場合もあります。
☆注目レース☆有馬記念(G1、中山芝2500m)有馬記念での穴ぐさ💨は
[2.2.3.25](複勝率21.9%)で、回収率は単勝が
216%、複勝が
130%です。昨年は1~3番人気馬が上位を独占しましたが、有馬記念で1~5番人気馬が2年連続で馬券圏内を独占した例は89~90年まで遡るので、今年は
穴馬が激走する余地があると期待したいです。
近10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が10頭いて、そのうち7頭が穴ぐさ💨です。10頭のうち3頭は前走で
G2か
G3を勝っていて、それ以外の7頭は前走が
G1で⑤着以下でした。
激走馬の10頭中7頭は
中山芝2000m以上での勝ち鞍があり、残りの3頭は中山での出走歴が0~1回でした。中山実績があるか、未知の魅力があるタイプが良さそうです。2010年以降に激走した6頭はすべて
3~4歳の牡馬なので、若い馬を侮らないようにしましょう。
☆注目レース☆ギャラクシーS(OP特別、阪神ダート1400m)ギャラクシーSでの穴ぐさ💨は
[1.0.2.19](複勝率13.6%)で、複勝回収率は
125%です。
馬券に絡んだ3頭は中2~4週の臨戦で、母父か母母父が
ノーザンテースト、
ダンチヒ系、
ストームバード系でした。父か母父がミスプロ系の馬ではないので、スピード型の
ノーザンダンサー系を持つ馬に注目しましょう。
☆注目レース☆グッドラックHC(1000万、中山芝2500m)グッドラックHCでの穴ぐさ💨は
[1.3.6.20](複勝率33.3%)で、複勝回収率は
208%です。このレースも昨年は堅かったので(馬券圏内が1~4番人気)、今年は波乱を期待したいところです。
激走した穴ぐさ💨は
3~6歳の牡馬で、ハンデ53~56kgでした。10頭中9頭は3~5歳で、2011年以降に激走した6頭は父か母父が
サンデー系です。激走馬10頭はすべて芝2400m以上で連対歴があり、8頭は芝2500m以上で③着以内の好走歴があったので、
長距離実績を重視しましょう。
☆注目レース☆摩耶S(1600万、阪神ダート1800m)摩耶Sでの穴ぐさ💨は
[1.4.1.21](複勝率22.2%)で、複勝回収率は
116%です。2012年にハンデ戦となってからは[1.3.1.9]で、5年連続で馬券に絡む馬が出ています。
ハンデ戦で③着以内に入った穴ぐさ💨は
3~6歳の牡馬で、ハンデ54~57kgでした(5頭中4頭はハンデ54~55kg)。いずれもひと桁馬番で、5頭中4頭は近4走以内に③着以内があったので、ある程度の好調さを感じられるタイプをマークしましょう。
■ちなみに…■阪神Cでの穴ぐさ💨は[1.1.0.30]です。過去10年では7番人気以下で③着以内に入った馬が13頭います。
激走した13頭のうち10頭は父
サンデー系で、2011年以降の激走馬7頭はすべて3~6歳の父
サンデー系の牡馬です。13頭のうち前走で馬券圏内だった馬は1頭ですが、13頭中8頭の前走は
G1だったりします。13頭中9頭は
芝重賞での勝ち鞍があったので、実績馬を侮らないようにしましょう。