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今年も函館スプリントSの1番人気馬は危険なのか!?

先週(6月9日~10日)の穴ぐさ💨は[4.3.0.66](複勝率9.6%)で、単勝回収率が154%でした。マーメイドSでは【B】評価だったアンドリエッテが10番人気で優勝しましたね。馬券を獲ったみなさん、おめでとうございました!

アンドリエッテは前走の準OP(パールS)で③着に敗れていましたが、3歳時には重賞でも好戦していた馬で、穴ぐさ💨【A】だったチューリップ賞で7番人気②着となり、3歳牝馬三冠は桜花賞が⑥着、オークスが⑤着、秋華賞が④着でした。

直線で他馬を上手く捌けずに惜敗することが多かったので、6歳となってその部分が解消されていれば……と思っていましたが、今回は内を上手くすり抜けて先頭でゴールを駆け抜けてくれました。力のある馬で、重賞タイトルを手にすることができて本当に良かったと思います。

先週のこのコーナーでは、昨年6月以降の古牝馬の芝重賞が14頭立て以上になると、1~4番人気馬が勝てていないことを記しました。15頭立てだったマーメイドSでもそのデータは継続され、1~4番人気は[0.4.4.20]という成績です。

この後に該当する可能性があるのは、7月29日に行われるクイーンSになります。ただ、札幌芝1800mは出走可能頭数が14頭なので、フルゲートになるかどうか。1ヶ月半後まで覚えておいて、活用してください。

さて、今週からは函館開催が始まり、重賞の函館スプリントSが行われます。昨年の函館スプリントSは超ハイペースになって1番人気だったセイウンコウセイが④着に敗れ、これで同レースの1番人気は5年連続で馬券圏外になっています。

芝1200m重賞の1番人気馬は、昨年のスプリンターズSでレッドファルクスが優勝していますが、近年に限ると勝っているのは直線に坂のあるコースでの重賞ばかりで、直線平坦コースだと突き抜けられていないんですよね。

2012年以降、古馬混合の芝1200m重賞は63レースが施行されていて(高松宮記念・シルクロードS・オーシャンSが7回ずつ、スプリンターズS・セントウルS・函館スプリントS・キーンランドC・CBC賞・北九州記念・京阪杯が6回ずつ)、1番人気馬は次のような成績です。

【2012年以降、古馬混合の芝1200m重賞での1番人気馬】
コース 着別度数
直線に坂のあるコース
中山・阪神・中京
[9.8.5.9]
直線平坦コース
京都・札幌・函館・小倉・新潟
[1.10.1.20]

1番人気馬は10勝を挙げていますが、そのうち9勝は直線に坂のあるコースの重賞で、直線平坦コースの重賞だと1勝止まりです。その1勝は2012年のシルクロードSでのロードカナロアで、2012年夏以降だと、1番人気馬はなんと31連敗中です。

函館スプリントS1番人気で制したのは、2011年のカレンチャンが最後となっていますが、果たして今年の1番人気馬はどのような着順となるでしょうか?

今週末は、東京、阪神、函館という3場開催で、東京阪神の芝は使用コースが替わります。6月16日~17日に行われる3場(東京、阪神、函館)の芝の使用コース特別競走での穴ぐさ💨成績は、次の通りです。

6月16日~17日
場所
東京 Dコース・1週目
阪神 Bコース・1週目
函館 Aコース・1週目

6月16日
場所 レース名 穴ぐさ💨
成績
東京9R 八丈島特別 [0.1.0.2]
東京10R 相模湖特別 [0.0.4.23]
東京11R ジューンS [1.0.2.15]
阪神9R 小豆島特別 [0.0.0.10]
阪神10R 水無月S [0.1.2.15]
阪神11R 天保山S [0.0.0.10]
函館10R 駒ケ岳特別 [1.0.1.9]
函館11R HTB杯 [0.2.2.16]
函館12R 遊楽部特別 [2.1.1.19]

6月17日
場所 レース名 穴ぐさ💨
成績
東京9R 青梅特別 [0.1.2.14]
東京10R 町田特別 出走ナシ
東京11R ユニコーンS [0.0.3.30]
阪神9R 箕面特別 [0.0.4.14]
阪神10R 灘S [1.1.1.22]
阪神11R 米子S [1.1.0.17]
函館10R 木古内特別 [0.2.1.11]
函館11R 函館スプリントS [1.0.1.28]
函館12R 北斗特別 [0.0.2.16]
※条件が過去とは異なるレースもあります。レース番号が変更になる場合もあります。

注目レース
水無月S(1600万、阪神芝1200m)

水無月Sでの穴ぐさ💨は[0.1.2.15](複勝率16.7%)で、複勝回収率は102%です。昨年はラクアミが7番人気で③着に入りました。

馬券に絡んだ3頭は5歳馬で、3頭中2頭は牝馬です。3頭は前走が阪神以外で⑦着以下に敗れていましたが、いずれも阪神で連対歴があったので、阪神に戻るコース実績馬に注意しましょう。

注目レース
相模湖特別(1000万、東京芝1400m)

相模湖特別での穴ぐさ💨は[0.0.4.23](複勝率14.8%)で、複勝回収率は107%です。

③着に入った4頭は4~5歳馬で、馬番4~9番でした。6月開催時に激走した2頭は母父ミスプロ系の牝馬で、いずれも先行して粘り込んでいます。Dコース替わり初週でもありますから、先行型を侮らないようにしたいですね。

注目レース
箕面特別(1000万、阪神ダート1200m)

箕面特別での穴ぐさ💨は[0.0.4.14](複勝率22.2%)で、複勝回収率は124%です。ダート戦の時に限ると[0.0.2.7](複勝率22.2%)で、複勝回収率は165%です。

ダート戦で馬券に絡んだ2頭は6~8歳の牡馬で、馬番6番でした。どちらも近3走以内にダート1000万での掲示板内があったので、そのようなタイプは高齢であっても侮れないでしょう。

注目レース
HTB杯(1000万、函館芝1200m)

HTB杯での穴ぐさ💨は[0.2.2.16](複勝率20.0%)で、複勝回収率は101%です。昨年はキャンディバローズが8番人気で③着に入りました。

馬券に絡んだ4頭は父か母父がサンデー系の3~5歳馬です。4頭中3頭は父か母父か母母父がノーザンダンサー系なので、そのような配合馬がいたらマークしておきましょう。芝1200m戦で③着以内に入った2頭は、函館か札幌の芝で勝ち鞍があった牝馬です。

注目レース
遊楽部特別(500万、函館芝1800m)

遊楽部特別での穴ぐさ💨は[2.1.1.19](複勝率17.4%)で、複勝回収率は122%です。昨年はブレイクマイハートが10番人気で①着となりました。

③着以内に入った4頭は4歳の関東馬で、いずれも偶数馬番でした。4頭中3頭は函館が初めてでしたが、4頭はいずれも6~8月に連対歴がありました。夏季実績に着目すると良さそうです。

ちなみに…
ユニコーンSでの穴ぐさ💨は[0.0.3.30]で、函館スプリントSでは[1.0.1.28]です。昨年の函館スプリントSではエポワスが7番人気で③着に食い込みました。過去10年で7番人気以下で③着以内に入った馬は、ユニコーンSが5頭、函館スプリントSは9頭です。

ユニコーンSで激走した5頭のうち4頭は父か母父がサンデー系で、同じく5頭のうち4頭は7~9番人気で、5頭のうち4頭は偶数馬番でした。5頭のうち4頭は前走が④着以内で(例外は前走がドバイだったケイアイレオーネ)、前走が1400m以下だった馬は1頭だけです。前走が1600m以上で④着以内に走っていた馬をマークしておきましょう。

函館スプリントSで激走した9頭のうち6頭は父か母父がノーザンダンサー系で、それ以外の3頭のうち2頭は母母父がノーザンダンサー系でした。9頭は馬体重が500kg以下で、9頭中7頭は464~490kgだったので、大型過ぎないノーザンダンサー系内包馬が良さそうです。

激走した9頭のうち、前走も芝1200mだった馬は2頭だけで、7頭は前走が芝1200m以外のレースでした。他条件からの臨戦馬に注意したいですね。